2020.06.22 Mon

Written by EDGE編集部

コラム

【大学フットサル名鑑】 Vol.14 桐蔭横浜大学フットサル部Eggplant

今年、Fリーガーを2名輩出した桐蔭横浜大学フットサル部Eggplant。部活動化して4年という歳月の中、昨年は全国大学フットサル選手権にて決勝まで勝ち進むもあと一歩たらず優勝を逃した。近年Fリーガーを輩出している。今回は、元代表の金子さんと元キャプテンの根本さんに話を聞いた。

編集部:では早速お願いいたします。最初に自己紹介をお願いします。

金 子:現在4年で、部の中では役職はないのですが、神奈川県大学フットサル運営担当をしています。
連盟の方々の下について学生の大会は大学生だけで運営できるようにやるのが仕事です。
インカレがなくなってしまったので今は活動をしていないですけが、県リーグが毎年冬ごろにあるので、もしそれが開催できるのであれば、それが初めての仕事になると思います。

編集部:となると、運営するものがないとなかなか活動ができませんね。

金 子:そうですね。去年はフットサル部で代表を務めさせて頂いたので、後輩に色々と引継ぎをしたり、サポートをしています。

編集部:次に根本さんお願いします。

根 本:同じく4年の根本です。今年は夏のインカレまで、キャプテンだったの予定だったのですが、もうインカレがなくなってしまったので、今はキャプテンではなくなってしまいました。

左:根本 右:金子

編集部:インカレの影響は大きいですね。代替えしましたか?

根 本:もうしていると思います。僕も夏のインカレで部の活動を引退する形で動いていました。夏以降はフウガドールすみだバッファローズに所属する形だったので、今年はもう役職とかもないですね。

編集部:今は部活動として活動していると思いますが、以前の活動状況はご存知ですか?

金 子:チームが部活になったのは2016年です。その前は同好会だったと思います。2年目の時に僕たちが入学しました。

編集部:ちなみにチーム名のエッグプラントの由来は聞いていますか?

金 子:創設当時、チーム立ち上げの中心メンバーの中に、茄子みたいな顔をしてるメンバーがいて、チーム名を模索している中、話の流れで茄子を英語にしたら”悪くないね”という発想になり、くだらない悪ふざけから『eggplant』が採用されたそうです。笑

編集部:学生らしい由来ですね。そんな勢いで命名して、今ではこんなにしっかりとした部活になって。創設者の方も嬉しいことでしょうね!現在の部員数は何名ですか?

金 子:1年生から4年生までで、合計40人ぐらいです。男子が26名、女子が14名、スタッフが6名。1年生が5名の入学が決まっていると聞いています。

編集部:もう1年生決まっているのですね。彼らは推薦ですか?また女子14名はチームとして活動しているのですか?

金 子:うちの学校は推薦がないのでおそらく指定校推薦だとかAO入試で入ってきている子たちだと思います。14名の女子はプレーヤーとして活動しています。
最近は一緒に練習することはないですが、僕らが1年生の頃は部活2年目ということもあって、活動できる場所と曜日が限られていたので狭い場所で一緒に練習をしていました。
その後、徐々に環境が良くなってきて、曜日を分けてもらえたり、体育館を全面使えるようになったので別々に活動しています。

編集部:歴史ですね。今の規模だと分けた方がお互い効率がいいですよね。スタッフの6人とは、どんな方々ですか?

金 子:学生スタッフはマネージャーが1人、アナリストが2人、学生トレーナーが4人います。また、監督とGKコーチもチームにはいます。
佑(根本くん)も昨年はアナリストをやってたよね?

根 本:去年まではアナリストでした。大したことはやってませんが…。動画編集とかも他のアナリストの人にやってもらっていました。

金 子:今年は全員が、何か役職を持つ感じでやっています。
去年までは違ったのですが、今年からは全員仕事を持つような形になります。
テクニカル、トレーナー、総務、経理、企画と部署を作っていまして、各部署の代表が集まって、「幹部」と言った組織図を今年は描いています。月一で監督、幹部、顧問の先生でミーティングをしています。あとは部署で仕事が分かれているので部署のトップが下に仕事を振り分けていく感じです。

編集部:体制ができていますね。例えば、根本さんはキャプテンだったので、テクニカルのトップで、全員がこの組織の中のどこかに属しているということですね。

根 本:そうですね、今年からは全員が役職についてやるということになりました。2年生まではもう属していて、1年生はこれから着任していきます。アナリストとかに関しては学校の学科とか関係してくるので聞いたりはすると思うけど、それ以外に関してはこっちで振り分けていきます。

編集部:チームの活動を教えてください。

金 子:人数が増える事を考えてトップとサテライトでトレーニングをしています。火曜〜金曜の週4日の練習+土日に試合を行います。サテライトは二部練も行います。金曜日の朝は合同練習となり、紅白戦をすることが多くあります。

編集部:流石、ガッツリやっていますね。ちなみに年間スケジュールとして、出場大会など教えてください。

金 子:例年の予定としては、カレッジリーグ1部、去年はサテライトを2部の方も出ていたのですが、今年は出ずにトップの1チームだけになります。他に、関東大学フットサルリーグ、神奈川県大学フットサルリーグ、なくなってしまいましたが全日本大学フットサル大会、あとは秋頃に開催される全日本フットサル選手権が出場予定になっています。

編集部:今5つあげていただきましたが、サテライトとして出る大会は他にありますか?

金 子:まだ今年のことは、状況がわからないこともあり、明確に決まっていません。ただ、カレッジリーグと県リーグをうまくサテライトの選手も出場しながらやるのではと思っています。

編集部:ちなみにトップとサテライトの分け方や、入れ替えの時期は決まりがありますか?

金 子:基本監督に一任して決めています。去年は結構入れ替わりがありました。最初の頃は月1ぐらいの頻度で変更があると思います。

根 本:前期の方は月一で入れ替わっていたのですけど、だんだん固まってきて変わる人数も減っていく感じです。

編集部:特に1年生は能力もわからない部分がありますからね。1年生でトップに入る子も結構いますか?

金 子:2、3人くらいいます!うち1人はフットサル経験者でしたね。

編集部:経験者もやはり増えてきていますね!ちなみにお二人のフットサルとの出会いはなんですか?

金 子:高校の頃からフットサルをやっていて、高校でフットサルの楽しさを知って大学でもやりたいと思い大学を探していました。そしたら桐横大学を見つけて、その後に学部とかを見ていたらいきたい学部があったので決めました。

編集部:元々フットサルで大学を選ぶ選手は、近年増えてきていますね。フットサルも1つの目標になっていて嬉しく思います。サッカーとは全然違ったかと思いますが、フットサルの楽しみはなんですか?

金 子:小学校からサッカーをやっていて、GKをやっているのですが、サッカーだと相手とのレベルの差によっては暇な時間が沢山あり、GK関係なく試合が終わってしまうこともあります。しかし、フットサルはコートも狭いし、切り替も早いし、ボールに触る機会も多い、GKは相手のビックチャンスを1回止めればヒーローになれる、という楽しさがあります。そういった面からサッカーより面白いと思いフットサルを続けてみようと思いました。ただ、ゴールの大きさも違ったりで、慣れるまでは大変でしたね。高校の部活がちょっと変わっていてサッカーとフットサルを両方やるチームでした。それでフットサルを知って大学でもやろうかなって。

編集部:両方やる高校も増えていますね。選手権でもフットサルを取り入れているチームが上位に行くなど近年目立っていますね!

金 子:出身の高校は、元々女子校で、共学になった時にサッカー部を作ったのですが、人数が集まらずサッカーができなかったのでフットサルをやっていたらしいです。その後は、部員も増えたのですが、顧問の先生が、“フットボールなのだから人数が増えたからと言ってフットサルをやらないのではなく、両方やればいいんだ”という考えだったので今でも両方やっていると思います。

編集部:サッカー選手にとってもフットサルをやるっていうのは大事なことですよね。戦術の理解度も上がると僕も思っています。もっと違うところがくると思ってましたが、GKとしてボールが来るから面白いとは、楽しむ視点がGKらしいですね! 根本さんのフットサルとの出会いも教えてください。

根 本:自分は高校までサッカーやっていて、大学からフットサルを始めました。

編集部:大学でサッカーをやろうとは思いませんでしたか

根 本:最初はサッカー部を考えていましたが、セレクションを受ける時に怪我をしていて受けられず、でも大学でもボールは蹴りたいなと思っていたらフットサル部があったのでそこでフットサルにしました。

編集部:他にもサークルとかある中で部活動を選んだ理由はありますか?

根 本:サッカーサークルにも何回か参加してみましたが、あまり楽しくなかったというか、求めていることと違っていました。サークルよりも部活の方が取り組む姿勢も求めているものに近かったのでフットサルにしました。

編集部:フットサルそのものの印象はどうでしたか?特にサッカー部を元々考えていた根本さんからも意見を聞きたいですね!

根 本:最初はミニサッカーのようなイメージを持っていました。しかし、いざやってみると全く違う競技でした。正直、簡単にできると思っていたけど、戦術とかも違っていて、慣れるには結構時間がかかり大変でしたね。フットサルをやってみて、サッカーと違って、ボールに関わる時間が圧倒的に長いというのが一番の魅力ですかね。

編集部:根本さんはサッカーからフットサルをやり始め、抵抗はありましたか?

根 本:抵抗はそんなになかったですけど、ボールの扱い方だとか、大きさとか、戦術的な部分はやはり苦労しましたね。

編集部:この魅力をもっと広めていきたいですよね。
部活結成2年目に入学なのでわからないかもしれませんが、チームが部活化して良かったことはありますか?

金 子:圧倒的に環境が変わりましたね。練習ができる環境であったり、学校から自分たちが見られるようになったりとか、支援をして頂いたりですとかそういう部分では年々活動しやすくなってきていますね。

編集部:2人が1年生の時は学校の体育館もほとんどとれなかった中、今では別々で週に4日ですからね。そういった面は学校認可があるのは施設利用などに強いですね。
選手の中で社会人と掛け持ちでやっている選手はいますか?根本さんはフウガの話をしてくれましたが、どうでしょうか?

根 本:僕はインカレまでは週2日ぐらいの頻度で練習を掛け持ちしていました。

金 子:他にも何人かはいますね。

編集部:結構いるんですね。ここからもう少し内部のことも教えてください。今は、監督の元プレーしていると思いますが、戦術面ではどうしていますか?

金 子:戦術は基本3-1ですね。もちろんメンバーによっては4-0もやっています。守備は基本的に前から行く感じです。

編集部:大学フットサルは、多くのチームが前から行くイメージがありますね。

金 子:そうですね、基本みんな前からプレッシャーに来ますね。

編集部:試合の時は、何セットくらいで回していますか?

金 子:基本2セットで回しています。両セットともに3-1のシステムをベースとしています。

編集部:セットの入れ替えのタイミングは、時間で分けていますか?それとも監督がタイミングを見て入れ替えていきますか?

金 子:基本時間で交代ですね。マネージャーが2〜4分の時間でアナウンスして、監督が調整します。もっと早く交代することもあります。

編集部:もっと早いとは1分??

金 子:そうですね、1分、1分半の時もありますね。本気で前から行く時は、さすがに体力の消耗も早いので、強度を保つためにもそのくらいでセットの入れ替えをしています。

編集部:さすがの強度ですね。なぜ3-1のシステムをメインにしていますか?

根 本:良いピヴォいるのもあります。1人はかなりよくて、175cmぐらいあって、キープ力があって背負えるPIVOがいます。彼は、YSCCに行く予定です。

編集部:チームの強みはありますか?

金 子:カウンターは強みではありますね

編集部:練習もカウンターが多い?どんな練習するの?

根 本:カウンターが多いわけではないのですが、去年は定位置攻撃の練習が多かった気がします。特にリーグの後半なんかには。

編集部:定位置攻撃練習はどういったものでしたか?

根 本:自陣からのキックインで始まって、こういう動きをしたらこういう動きをするみたいな、流れの確認みたいな練習が多かった気がします。コーナーキックとかセットプレーの練習は少なかったと思います。

編集部:クリアランスもやりますか?

金 子:クリアランスはチームで確認はしていますが、そこまで煮詰めてはやってないですね。僕らが入ってから、おそらくセットプレーでの得点が減っていると多いますね。

編集部:じゃあ、やっぱりカウンターが得点源ですね。

根 本:カウンターと能力がある選手が2人ぐらいいたので、そのコンビで点をとっていた感じですね。

編集部:そのコンビはまだ残っていますか?

根 本:そのコンビとは、さっきのYSCCの選手ともう一人は府中のトップに上がりました。

編集部:選手輩出していますね。他にも練習があれば教えてください!

根 本:対人系はやりますね。数的同数、数的不利の練習もあります。

金 子:条件付きの練習もありましたね。自陣は2タッチ以下だとか、通れないエリアを作るとか、選手が入れ替わるとか、コーナーの角をなくしてセグンドに走る意識付けを強くする練習などしていました。

編集部:アイディア豊富ですね!今現在のチーム課題はなんですか?

根 本:切り替えのところと一人一人のフットサルの理解度だと思います。セットプレーや戦術の部分の理解を上げることも課題だと思いますね。セットプレーは覚えていない選手も多かったりで。特に新入生はなかなか難しいですね。

編集部:セットプレーから決まると気持ちいいですよね!その楽しさに気がつけば、自然と覚える様になるといいですよね!代も変わりましたが、今年のチームの注目選手は誰ですか?やはり昨年キャプテンの根本さんですか?

金 子:根本佑くん(No.7)ですね。1年生の頃から試合に出ていて、一発で相手をおいていけるスピードと強烈な左足のシュート、あとは視野が広いのでどこからでもパスが出せるのが強みですね。3年になりフウガに行き出してからは、知識、戦術をみんなに教えている姿をよく見るようにもなり、フットサルの理解度がとても高くなりました。

編集部:根本さんからみた注目選手はいますか?

根 本:4年生の菅原健太(no.77:Y.S.C.C.横浜)です。PIVOなんですが、一番パスを出しやすいですね。多少アバウトなボールも止めてくれるのですごく助かります。シュートも色々なレパートリーを持っていて両足で打てます。ちょっと違う間合いというかブラジル人みたいな独特なものを持っていてボールが取られにくいです。ドリブルもそうですし、背負った時も、手足が長く足元も上手いし凄くやりづらいです。相手にはしたくないですね。

編集部:さっきの”いいPIVO”ですね!今後のエッグプラントを背負っていく様な期待している選手はいますか?

金 子:2年生の瀬尾 洋耕(no.46 GK)くんです。元々高校でフットサルをやっていたのでフットサルの知識もあり、素直で、真面目。何か教えると自分のものにしようと直向きに頑張ってくれます。昨年は出場機会が少なかったのですが、その中でも関東リーグでの多摩大との試合が凄かったです。彼のおかげで初めて多摩大と引き分けることができました。

編集部:期待の選手ですね!彼はまだ2年生ですが、上に行くための課題はなんですか?

金 子:高校と大学だとフィジカル面、シュートの重さが全然違っていて、彼は出場経験が少ないので経験という部分が圧倒的少なく、まずはこの違いに慣れるのが先なのかなと。そこに今までやってきた自分のスキルを合わせられるようになればうちのゴールマウスを任せられるかなと思います。

編集部:根本さんから見て瀬尾さんはどうですか?

根 本:色々と吸収しようとしていますね。練習終わった後の自主練も瀬尾を相手にすることが結構多いので、いつでも真面目にやっていて、練習態度とか取り組む姿勢も部活内においても高いものを持っています。

編集部:将来期待ですね!真面目な分、花が咲いてくれるのを期待しています!
チームのムードメーカーは誰ですか?

根 本:2年生コンビの佐藤 頌(no.99)と奈良 勝也(no.38)です。お笑いコンビみたいな感じです。無茶振りでも、ふったら絶対にやってくれますね。チームをいつでも盛り上げてくれる存在です!

編集部:個性豊かで面白そうですね!最後にチームのアピールポイントと今年の目標を下さい。

根 本:目標はインカレ優勝だったのですが、なくなってしまったので、関東リーグに一番重きを置く感じですね。チームとしては、「応援されるチームと観客の心を動かす」ことです。見に来てくれた人の心を動かすような試合をしたいと思っています。

金 子:「Impressive」見ている人を感動させたい、会場を巻き込んで勝つっていうのが去年のチームスローガンで、今年は新しくなって「Beyond (超える)」をスローガンにしていきます。インカレは無くなったけど、昨年インカレの決勝で負けて逃したタイトルを今年こそは!という意味と全員でコロナも乗り越えようという意味も込めて、今年はBeyond (超える)にしました。ただ、去年の「インプレッシブ」を忘れたわけではなく、それを含め今年のシーズンスローガンですね。

編集部:ありがとうございます!コロナを乗り越え、素晴らしいスローガンの元頑張ってください!

[編集後記]全国優勝はできなかったが、確かな手応えを掴んだ桐蔭横浜大学Eggplant。監督の元、役員制度を作ったり、充実した学生スタッフを揃え、年々強くなってきている。今年こそはと狙った全国だったが、力を蓄えるいい時間にして欲しい。

◀︎前の記事 トップ ▶︎次の記事