2016.06.10 Fri

Written by EDGE編集部

Fリーグ

会場に漏れた失笑。「浦安が強いと言うことは日本のフットサルが強くなると言うことだ」に込められた決意。

日本のフットサルを浦安が強くする?

 具体的に「パーフェクトなチーム」がどんなフットサルなのかは分からない。「すべての戦術を操る」という意味では、「型にとらわれない」ために、一言で表現できるような代物ではないのかもしれないが、そういうなかで、「浦安が強い」ということを証明しなければならない。今年もまた、開幕を前に星がおよそ8カ月もの長期離脱を余儀なくされ、いきなり課題を突き付けられているが、それもある意味で、浦安の強さを証明する絶好の機会かもしれない。小野大輔が復帰したことも大きく、セグンドから生きの良いピヴォも入った。経験豊富な歴戦の猛者はそろっている。現有戦力をどうコントロールし、マネージメントしていくのか、やはり監督の手腕が問われる。

 米川監督はよく、「相手と組み合ってしまうとなかなか点は入らない」と言う。いかに相手と組み合わず、攻撃でも守備でも、自分たちが常に主導権を握ることができるかがポイントであり、それには、「戦術や選手起用、テンポなどなどのリズムチェンジが重要」ということ。そういう、高次元の戦いを、浦安は志向しているのだ。

 仮に、スローガンの「浦安」を「名古屋」に変えてみよう。
「名古屋が強いと言うことは日本のフットサルが強くなると言うことだ」

 名古屋という最強クラブがリーグやフットサル界に貢献してきたことは間違いないが、それでもイエスと断言はできないだろう。なぜなら名古屋はこれまで、(帰化選手も多いが)外国人選手を主体に戦い、かつ勝利に徹してきたからだ。当然、最先端の戦術もあるだろうが、それよりもまずは、選手個々の基本的な技術、そしてタレントで勝負してきたために、リーグを9連覇した今でも、「日本フットサルは名古屋が強くした」とは言い切れない。

 そんな状況で放つ「浦安が強い〜」という発言は、まさにクラブの所信表明のようなもの。言うからにはやらなければならないし、そもそも決意がなければ言うこともできない、強烈なスローガンだ。果たして、選挙で体のいいことを口にする政治家のようになるのか、有言実行で有権者の心をつかむのか——。

 浦安は12日(日)、リーグ創設9年間で負けなしの開幕戦を、大阪と戦う。

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