2016.05.19 Thu

Written by EDGE編集部

インタビュー

“無名の若者”が“セリエAプレーヤー”へ。海外4年目の伊藤玄。「日本から注目せざるを得ないぐらい活躍したい」。

日本国内で最高峰のFリーグや関東リーグなどのトップリーグを経験せずに、海外のトップリーグで活躍する——。そんなことを実現している選手がいる。イタリア・セリエA、フラテッリ・バリ所属の伊藤玄だ。2015ー16シーズンにセリエBを戦い、今シーズンよりセリエA2に活躍の場を移す。

東京都リーグから海外リーグへ

伊藤玄2

 日本国内で最高峰のFリーグや関東リーグなどのトップリーグを経験せずに、海外のトップリーグで活躍する——。そんなことを実現している選手がいる。イタリア・セリエA、フラテッリ・バリ所属の伊藤玄だ。2015ー16シーズンにセリエBを戦い、今シーズンよりセリエA2に活躍の場を移す。

 イタリアに渡ってわずか3年。フットサルの世界では過去にもイタリアに挑戦する選手はいたものの、日本代表クラスやFリーグで活躍していた選手が挑戦するのが一般的だった。だが、伊藤はFリーグや関東リーグを経由していない。日本でのフットサルのキャリアは東京都リーグのチームだった。

 海外組としてのスタートは、セリエCに所属するサンジョバンネーゼのトライアルに参加し、合格したところから始まった。初年度から30試合で31ゴールという結果を出し、チームの中心として活躍した。

 同チームがセリエBに昇格した翌シーズンも活躍し、翌シーズンにはセリエBの強豪フラテッリ・バリに移籍する。新チームでの参戦となるセリエBの舞台でもコンスタントに活躍を続け、同チームの優勝、セリエA2への昇格に大きく貢献した。

 フラテッリ・バリの会長は、「玄は非常に選手としてだけではなく、人間としても素晴らしい。ケーカ監督は彼のディフェンス力をすごく買っており、怪我からの復帰後、優勝までの道のりに大きく貢献した。相手チームのキープレーヤーは彼のマークが悪夢のようだったと語っていたよ」と伊藤の実力を高く評価する。

 セリエCから伊藤と一緒に歩んできたユーロプラスインターナショナルの林氏は言う。「当初から彼のサッカーセンスは抜き出ているものがあった。人柄とコミュニケーション力がここまで辿り着いたカギだと思う。新しいチームや土地でもすぐに入り込むことができ、その場の空気を読んで行動に移すクレバーさを持っていることが非常に大きい」と語っている。

 共通して語っている人柄の良さやコミュニケーション力というのは海外で活躍するために必要不可欠な要素で、そこで培ったチームや土地での人間関係は、来シーズンからのセリエAや、今後の活躍にもつながっていくことは間違いないだろう。

 来シーズンからセリエAに挑戦することとなる伊藤玄にイタリアでの現在や日本代表への思いを聞いた。

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イタリアでさらに目立った結果を残す

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