2016.04.15 Fri

Written by EDGE編集部

コラム

関東フットサル三国志/第11章「その6:大洋薬品バンフが全日本、東海リーグ、地域CLの“3冠”」

Fリーグができるまで、日本フットサルの頂点は間違いなく「関東」だった。その関東を軸に競技フットサルの歴史を振り返っていく当連載。昔からのファンはもちろん、フットサル観戦ビギナーや、Fリーグ以降にファンになった人には「最高の教科書」になるはずだ。
(文・木暮知彦/関東フットサルリーグ広報委員)

 選手権が終わった2007年2月24日、東海リーグが最終日を迎えた。この日、すでに選手権を制した大洋薬品バンフがプライアグランジを下して地域リーグを制覇、2冠目を達成した。これで、3月から始まる地域チャンピオンズリーグに優勝すれば、2年前のファイルフォックスが達成した3冠に並ぶことになる。来シーズンから全国リーグのFリーグが始まり、Fリーグ覇者は地域チャンピオンズリーグには出場しないため、3冠の称号はこれが最後となる。

 そして、2007年3月23日から駒沢体育館にて、第7回の地域チャンピオンズリーグが始まった。Fリーグ参入組が出場するチーム地域チャンピオンズリーグは最後になるわけだが、今までの優勝チームを振り返ってみよう。

 2001年小金井ジュール、2002年ファイルフォックス、2003年カスカベウ、2004年シャークス、2005年ファイルフォックス、2006年DC旭川と続き、2006年で関東リーグの制覇が途絶えている。

 この年は、関東リーグは、ファイルフォックス、府中アスレティック、カスカベウが出場、昨年優勝の北海道DC旭川、昨年準優勝のマグ、そして何といっても、3冠がかかる大洋薬品バンフらが優勝候補といえよう。

 関東リーグとしては、5年間続いた優勝を取り戻したいところだ。しかしながら、昨年から兆しが見えていた西高東低の波を止めることはできなかった。ファイルフォックスこそ予選リーグを突破したが、府中アスレティックは同組にマグがおり、あえなく予選敗退、カスカベウも大洋薬品バンフと同組で、予選敗退となってしまった。府中アスレティックは、選手権終了時点でほぼFリーグに移籍する意向を固めた選手が多く、戦える状況ではなかった。実際、3月末がFリーグの1次登録選手の締め切りであったから、無理もなかった。

 この結果、ベスト4は、ファイルフォックス、マグ、バンフ、関西第2代表のカスカベウ関西となった。4チーム中3チームが選手権と同じ顔ぶれで、府中アスレティックの代わりにカスカベウ関西であるから、西3、東1の西高東低である。

 最初の準決勝はマグ対ファイルとなり、これは選手権の3位決定戦の再戦であった。もはや、ファイルはマグに勝つ気力はなく、マグが8-5で勝利、ファイルは引退する板谷竹生の最後の大舞台を勝利で飾ることはできなかった。

 もう1つの準決勝は、バンフ対カスカベウ関西、こちらは4-2で大洋薬品バンフが勝利し、決勝はマグ対バンフの大阪・名古屋対決となった。結果は、ここでも大洋薬品が外国人プレーヤーの強みを発揮、山田ラファエル2点、マルキーニョス2点の5-2でマグを圧倒、あっさり3冠達成となった。

 3冠は確かにこれまでは記念すべきものであったが、全国リーグが翌年発足して以降、死語に近くなった。2011年、Fリーグカップ戦に地域チャンピオンズリーグ優勝および準優勝チームが出場できる制度が発足した。これが唯一の地域とFリーグの接点になったわけであるが、今年の2006/2007年シーズンは、今のところ、カップ戦開催の発表がなく、残念なことである。

 お宝写真は、当時言われていた地域リーグ優勝、全日本選手権優勝、地域チャンピンズリーグ優勝の3冠達成の大洋薬品バンフの写真にしよう(フットサルナビ提供)。2006年に、全国リーグ参入のために、まずは東海リーグでデビュー、その年に東海リーグ優勝、全日本選手権優勝、そして地域チャンピオンズリーグ優勝とスピード3冠を達成、最初で最後の3冠達成のお宝写真というわけである。ちなみに、この時のメンバーは、GK定永久男、山田マルコス、FPは、北原亘、難波田治、ボラ、宮澤孝(セルジ)、上澤貴憲、松宮充義、森岡薫、マルキーニョス、山田ラファエル、監督はオスカーであった。2015/2016シーズンにて、北原が引退、森岡が契約満了(ペスカドーラ町田に入団)となったために、この時のメンバーは誰もいなくなった。

※この連載は毎週水曜日・金曜日の2回更新予定です。

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