2015.12.01 Tue

Written by EDGE編集部

日本代表

【独占手記】世界を驚かせた「前プレ」。ブラジルに3−0完封勝利したデフ男子日本代表

写真:日本ろう者サッカー協会

タイ・バンコクで開催された「2015デフフットサル・ワールドカップ」。川元剛監督率いる男子代表はイランやロシアなどの強豪にも果敢にチャレンジし続けた。グループリーグ4位で回った7、8位決定戦では強豪ブラジルに3−0で完封勝利。日本の武器である「前プレ」を世界の舞台でアピールした。
(取材協力/デフフットサル日本代表、日本ろう者サッカー協会)

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グループリーグ第1戦 イラン戦

試合会場はフアマークスタジアム。相手は女子同様に世界王者のイラン。ピッチは滑りやすいプラスチックのタイルだ。

立ち上がり、日本は果敢に前プレをかけた。川元監督の「相手の土俵ではやらせない」その宣言通りの入りができた。イランも前半は慌てて、なかなか自分達のフットサルができない。

そんな中、東海林のドリブルがハンドを誘ってPKを獲得、東海林が自らシュート決め先制に成功する! 対するイランも負けていない。1点を返され、前半は1-1で折り返す。

後半、イランに失点を許すも風間が取り返し同点! チームの雰囲気も良く、もしかしたらという展開だった。しかしこの後失点を許し2-4、そして風間がゴールを決めて3−4にするも、すぐさまに失点を許し3-6で試合終了。負けはしたが世界王者イランに果敢にチャレンジし続けた。次は、と思わせる戦いぶりだった。

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グループリーグ第2戦 ロシア戦

2回戦は世界ランク1位のロシア戦。日本はこの日も前プレで果敢に仕掛ける。対するロシアもスピードとフィジカルで応戦。

立ち上がり3分はお互い譲らない展開だったが、4分に均衡が破られる、日本のパスミスからゴールを奪われ失点。世界ランク1位のチームは甘いプレーを見逃してくれない。その後もリードされる展開で前半は2-4で折り返す。

イラン戦の善戦でどこか気が緩んだのか、ここで気を引き締め直す。後半は一遍にて日本の展開に2点を取り返し4-4の同点!このままの勢いで点を重ねたかったがロシアも簡単にはゴールを割らせてくれない。

そして終了1秒前……。

ロシアゴール!

慌てたわけでも、気が緩んだわけでもないと思うが、ここで点を取れるか、引き分けるか、点を取られるかが今後の日本が世界と戦っていけるかの課題となるだろう。

3戦目からは全勝必須になったが、今後も楽しみだ。

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グループリーグ第3戦 アルジェリア戦

試合前に女子の試合をLive観戦していたこともありウォーミングアップからやる気がみなぎっていた。立ち上がり、いつもの前プレで相手を翻弄する。対するアルジェリアはハーフにひいての守備からのカウンター。

相手の徹底したカウンター攻撃から失点される、そして川元監督からは「止まらずかき回せ」の指示が出る。しばらくこう着状態の後、日本が同点に追いつくも直後に隙をつかれ失点。前半を1-2で折り返す。

後半、気持ちを入れ替え徐々に日本ペースに、アルジェリアはカウンターを徹底しているがファウルが重なる展開。そしてコーナーキックからチャンスが生まれる、曽根が合わせて2-2の同点に。

残り5分、3分、1分とこう着状態のままこのまま終わるかと思われた残り14秒で吉岡倒され第2PKを得る。キッカーは風間、この第2PKを落ち着いて決め見事初勝利!男子も予選リーグ初の勝利をもぎ取った。

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ブラジルに勝利して7位で大会を終える

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