2015.12.01 Tue

Written by EDGE編集部

日本代表

【独占手記】世界4位のスペインに歴史的勝利。ミラクルを起こしたデフ女子日本代表

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ノックアウトステージ1回戦(準々決勝) イタリア戦

ベスト4をかけた一戦の対戦相手はAグループ首位のイタリア。徹底して10番を起点に攻撃してくるチームだ。

立ち上がり、イタリアはボールを回して様子を見ている。対する日本もボールを回しながら時折岩渕、阿部がドリブルで仕掛ける展開。前半中盤に差し掛かったところで一瞬の隙をつかれ失点する。山本監督から「大丈夫だから落ちつけ!」の指示。

直後、井部がゴールし振り出しに戻す。一進一退の攻防は両チーム1点を加えて2-2のまま延長戦へ。

5分ハーフの延長前半、痛恨の失点を喫する。しかし阿部がすぐに取り返し、3-3のまま延長前後半終了。

勝負の行方は3人ずつのPK戦へ。日本のキッカーは、点を決めた井部、岩渕、阿部。

後攻の日本は2人目の岩渕が外してしまう、対するイタリアは全員が決め、3−3、PK1-3で敗戦となった。

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5〜8位決定戦 イラン戦

イタリアに敗れた日本は、5、6位決定戦をかけてイランとの勝負に臨んだ。

前半の試合は五分五分だったが、最年少(14歳)宮城のゴールが決まるなどいつも活躍している選手以外の活躍も光った。そして迎えた後半、序盤こそ押される展開も日本は落ち着いた守備でイランに決定機を与えない。

徐々に日本のペースに持ち込み、残り5分からは完全に日本ペースに。立て続けにゴールを決め終わってみれば6-2(後半無失点)で完勝。

この日は大谷、原田、中村(ゴレイロ)など初出場のメンバーも投入、それぞれが自分の持ち味を出し日本の層の厚さも感じさせてくれた。

最終戦は5位をかけて、イングランドと戦うことになった。

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5、6位決定戦 イングランド戦

先日のイラン戦では新戦力の活躍が光り完勝した日本。

この日の相手イングランドは世界ランク3位。普通に戦っていれば5、6位決定戦に出てくる様なチームではない。そしてイングランドは世界ランク3位の戦い方、強さを見せてきた。

日本は立ち上がりから自由にやらせてもらえない。とりわけこれまでの試合で攻撃の起点になっていた、岩渕、阿部がほぼ完全に抑えられてしまった。そして前半に失点を許す展開で0-2で折り返す。

前半の日本はらしさを出すことができなかった。後半に入ってもイングランドは落ち着いた守備でなかなかチャンスを与えてくれない。そんな流れに風穴をあけたのが最年少(14歳)の宮城。ここから徐々に流れが日本にくるも、イングランドに立て続けに2点を取られる。

試合はそのまま終盤へ。そしてここで吉原にゴールが生まれる。

残り1分、阿部がゴールするも時すでに遅し3-4で敗戦。日本は6位で大会を終えることになった。

女子は徹底した守備からの攻撃を武器にして戦ったが、毎試合の得点者を見て分かるように様々な選手が決めている。文字通り全員守備全員攻撃の良い形を最後まで貫き通した結果だと思う。

予選全敗することも十分考えられる戦力ではあったが、日本の、山本監督のプレースタイルが世界に通用するという証明にもなった。そして阿部、宮城など若い選手が出てきた事も大きな収穫になった。

4年後が今から楽しみだ。

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