2015.07.09 Thu

Written by EDGE編集部

インタビュー

「最初の頃はイタリア語で下ネタを覚えて練習に行った」。山本直が明かす海外1年目で結果を出せた秘訣

山本直という選手を知っている人がどれくらいいるだろうか?遠く離れたイタリアで活躍する日本人プレーヤーがセリエB昇格を決めた「Bulls Prato」に所属している。フットサル界の海外組の素顔にfutsalEDGEプレス担当の信太美月が迫った。
(インタビュアー・信太美月/文・伊藤聡)

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イタリアでメンタルが強くなった

――トライアウトで渡航したのは1年前。2週間と短い期間での練習参加でしたがそのときに心掛けていたことはありますか?

山本 練習の中でもゴールを決めるということを一番に心掛けていました。そして、次にミスをしないこと。契約できたBullsには参加して手応えはありました。ただ、セリエBのFolignoに参加したときにブラジル人選手と一緒にプレーしましたが、フィジカルの違いから体を弾かれる場面があり、このレベルに付いていくのは難しいと感じました。結果論ですが、セリエC1のチームからスタートできことは良かったです。

――契約の話が来たとき、ご家族の反応はどうでしたか?

山本 当初は大学を休学して行くことで社会人になるのが遅れるなどの理由から少し反対する部分はありましたけど、若いうちしかできないチャンスだと思い、チャレンジしたい気持ちを話して理解してもらいました。最終的には「全力を尽くして頑張っておいで」と送り出してくれました

――イタリアに渡って苦労したことはありますか?

山本 食事には苦労しました。最初はピザやパスタなどを食べていましたが、胃が重いと感じてきて……。野菜を多めに摂るなど栄養も考えるようになり、ご飯などを炊いて自炊するようになりました。フィレンチェまで20分くらいで行けるので、アジアンマーケットで買ってきたりしていました。

――現地ではどういう生活習慣ですか?

山本 曜日にもよりますが午前中は語学学校に行ってイタリア語を勉強していました。いまでは新聞の内容は理解できるレベルにはなりました。トップチームの練習は平日に週2回夕方以降にあり、週末に試合があります。練習量を確保するためにユース年代のカテゴリーの練習に参加して自分なりに調整しました。

――語学を身に付けるまでチームに溶け込むのは難しかったのでは?

山本 言葉がわからないとやはり難しかったです。こういう場で話す内容ではないかもしれませんが……最初の頃はイタリア語で下ネタを覚えて練習に行きました(笑)。「面白いやつだ」と笑ってくれました。それをきっかけにコミュニケーションも取れるようになって、みんなとも仲良くなれました。マッシモ監督は46歳ですが未だに選手でもあります(マッシモは元セリエAプレイヤーでイタリア代表でも活躍した名選手)。練習では選手と監督の関係ですが、ピッチから離れると良き友人です。日本よりも監督との距離は近いと思います。

――ホームゲームでの観客はどれくらい来ますか?

山本 毎回100名くらいのサポーターが応援に来てくれます。イタリアでは相手選手を罵倒することが多いです。相手サポーターから「チネーゼ!(イタリア語で中国人の意味)」と言われたり差別的な発言を受けることや試合で上手くいかないときは落ち込むときもありました。そんなときはワインを飲んで、すぐに寝ることで切り替えていました。メンタルはイタリアに来て強くなりましたね。

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1年目の自己評価は「70点」

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