2015.07.06 Mon

Written by EDGE編集部

Fリーグ

【Fリーグ第12節】ヒール役を買って出た浦安・米川監督「僕らがそれを考えなければ、何も環境は変わらない」

写真:本田好伸

敗戦後にも関わらず、バルドラール浦安・米川正夫監督から飛び出したのは「すごく満足している」という言葉だった。もちろん、試合内容や結果についてではない。試合前、米川監督とフウガドールすみだ・須賀雄大監督による「挑発ポスター」が話題を呼んだ。アウエーチームの監督が相手クラブのプロモーションに協力するのは異例のことだが、そこには米川監督の一貫する思いがあった。
(取材・北健一郎/futsalEDGE編集長)

観客数にはすごく満足している

米川正夫監督(バルドラール浦安)

——今日の試合を振り返って。

前回の対戦が3週間前で、その試合も負けたんですけど(浦安3−5すみだ)、その試合で良くなかったこととか、できていなかったことを修正しながら、練習は行ってきました。相手の前からのマンツーマンのプレスに対してどうやろうか。1枚飛ばしたり(手前の選手ではなく、奥の選手にパスを出す)、ピサダ(背面への足裏パス)を使って奥に飛ばす、ピサダからブロックなどをやろうとか。2点目はシンバロン(フリーランニング)からの折り返しからのゴールだったと思うので、ああいった形でゲームをコントロールできれば、内容ももうちょっと競った形にできたかなと。

ディフェンスについては、(すみだの)ファーストセットは圧力があるので、ウチはディフェンス寄りな選手を当てて我慢するようにと話していました。そこに関しては我慢できていたと思います。セカンドセットはクワトロに対して、どれだけついていけるか。

3点目(田村佳翔の落としから宮崎暁が決めたゴール)は普通に崩されたが、4点目は(中島)孝が高い位置をとってつかまちゃった。カウンターで3点取られて、1点は崩されて、1点はパワープレー(を行っていて、返されての失点)なので、カウンターの対応が全体的にできていなかった。そのあたりは確認していかないといけない。

自分たちがやりたいこと、イメージしていたことはピッチの中で行われていたんですが、微妙にできないことが連続すると、全体としてうまくいかなくなってしまう。それが結果として表れたのかなと。チームとして苦しい状況ではあるけど、長い目で見てやっていくしかない。個人的にはすごい悲観的になっているわけではないので、また来週に向けて頑張っていきたい。

——パワープレーでGKに入った小倉勇のパフォーマンスについて。

チームに左利きの選手が彼しかいないというとこと、練習でやっている形から言えば、最初のチョイスは小倉になります。チャンス自体はそれなりにあったと思うし、チャンスになりそうなシーンも作れていたんじゃないかなと。あとは、彼が成長していくしかない。できないからすぐに代えていては成長しない。

——このところの不調は、星翔太の長期欠場の影響は大きいのか。

それはそうなんですけど、言い訳してもしょうがないので。上げていくしかない。

——サイドを突破してもファーサイドで合わせられないシーンが多かったが。

サイドで味方が勝負したら、パスコースじゃなくてファーサイドに入ろうという話はしているんですけど、試合になるとできなくなってしまう。仲間を信じられていないのか、ちょっと迷っているのか……。でも、ああいう形は増えてはきている。個の発揮をどこでするかという共通認識はできてきていると思います。

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——今日の入場者数は今季最高の1534人。試合前の告知に米川監督も協力していたが、入場者数や会場の雰囲気をどのように感じたか。

そこについては、すごく満足しています。ゴールに迫るシーンがすごく多かったと思うし、(GK藤原)潤の頭の上をループで越されて、小倉がクリアしたシーンもすごい盛り上がっていました。昨年からずっと言っていますが、何よりもお客さんを増やして、有料観客数を増やし、お金を回していくことが大事だと思っています。だから、(すみだから)ああいうことをやりたいと言われれば協力したいし、それ以上のものを提供したい。

フットサル業界だけの視野だけじゃなくて、社会的なフットサルの立場とか、どうすれば観客を集められるかということを、常に考える必要があります。僕らがそれを考えなければ何も環境は変わらない。今回のことは微々たるものかもしれないけど、それをやることで何かに引っかかるかもしれない。

やらないよりはやったほうがいい。やっていない人が大多数だから。選手にも言っていますが、本気で変えようとか、お客さんを入れよう、もっと言えば、この競技で稼ぐ、成り上がるとか、そういうモチベーションがなくなったら絶対にダメです。僕らだけじゃなくて、メディアも巻き込んで盛り上げていきたい。自分がそういうことを求められたときは、買って出たいと思っています。

——次節に向けての抱負を。

次節はホームの浜松戦です。浜松も勝てていなくて苦しい状況だと思う。ホームだし、成果を出して、勝ちたいなと思っています。

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