2015.04.28 Tue
Written by EDGE編集部
▶インタビュー
【開幕直前インタビュー】すみだ・須賀雄大監督「代々木の名古屋戦は期待してもらっていい」

Fリーグ2年目の今シーズン、貪欲な戦力補強を行ったフウガドールすみだ。須賀雄大監督は、チームの課題を冷静に分析した上で、必要なピースを加えることによって、新たなプレーモデルを構築しようとしている。
(文・北健一郎/futsalEDGE編集長)
AFCクラブ選手権に出るために
――新シーズンに向けて、チーム作りは順調に進んでいますか?
今シーズンは準備期間が4週間しかないということで、通常のオフ明けのように最初に走り込みでフィジカルを作るというより、最初から負荷が高いトレーニングをしながらコンディションを上げています。初戦から100%にするのは難しいかもしれませんが、それはどこのチームも一緒なので。
――稲葉、西谷、渡井、清家と新戦力が4人も加わりました。
チームに溶け込むのに苦労するかなとも思っていましたが、実際にやってみて、予想以上にスムーズにチームの一員になってくれたなと感じます。技術面は僕が言う必要がないほどの選手たちですが、西谷、清家は同じチームでは初めてプレーしますし、渡井にしても退団して時間が経っていて、洸太郎も個人的にはよく知っているけれども、監督と選手の関係になるのは初めてです。素晴らしいキャリアを持っているにも関わらず、フウガのことをすごくリスペクトしてくれて、自分から溶け込もうとしてくれている。改めて、素晴らしい選手たちだなと感じます。
――トレーニングでは西谷、渡井、宮崎、太見のセットと、諸江、稲葉、田村、清水のセットでしたが、ある程度チームは固まっている?
去年1年間チャンスがあった選手ばかりが残ってると思うし、今年に関してはチャンスを与えていくというよりは、どれだけチーム力を引き上げられるかを重要視しています。今年どうしてもやりたいことがあるので、そういう現象が出やすいメンバーを今は選んでいるのは確かです。ただ、まだまだセットは変わっていくところもありますし、去年までのセットというのも引き出しにはあります。
――「今年どうしてもやりたいこと」というのは具体的には?
自分たちがボールを持つ、主導権を握っていくという戦い方です。相手陣内に押し込んだ状態からの攻め手を増やすのは、昨シーズン見えてきた大きな課題でした。そこを変えるために稲葉、西谷、渡井といったゲームを作れる選手が必要だったんです。
――プーマカップの浦安戦で相手にハーフまで引かれて、攻め手を失ってしまったのが象徴的でした。
僕たちの強みだったのがトランジション(攻守の切り替え)のところ。そこから多くの得点が生まれていました。ただ、強みが明確な分、トランジションが発生しないような戦い方をされることもある。そうなったときに、どうやってプレーすればいいのかという引き出しは、6位から1位になるために必要なことなので。
――スピードや勢いだけじゃなく、しっかりとボールを持って、押し込んでから、フィニッシュに移行していく。
いろいろなことができるチームにしたいし、そのほうが魅力的だと思う。バリエーションがあって、ワクワクするような戦い方を今シーズンはしたいです。とはいえ、僕たちが持っていた良さまで変えるつもりはありません。変えるところと、変えないところはしっかり意識していきたいです。
――開幕は代々木での名古屋オーシャンズ戦ということで、期待している人も多いと思うんですが、期待していいんでしょうか?
もちろん期待してもらっていいし、名古屋に勝たないことにはリーグ優勝はないと思っています。僕たちの目標はAFCクラブ選手権に出ること。AFCの出場権はリーグで優勝したチームに与えられるので、プレーオフで勝つことはもちろんですが、リーグで1位になることを目指していきたいです。
■大会名称
SuperSports XEBIO Fリーグ2015/2016 代々木セントラル第1節(開幕戦)
■開催日
5月2日(土)
第1試合 13:00 フウガドールすみだvs名古屋オーシャンズ
第2試合 16:00 ヴォスクオーレ仙台vsペスカドーラ町田
第3試合 19:00 府中アスレティックFCvsアグレミーナ浜松
5月3日(日)
第1試合 12:00 バサジィ大分vsシュライカー大阪
第2試合 15:00 湘南ベルマーレvsバルドラール浦安
第3試合 18:00 エスポラーダ北海道vsデウソン神戸
■会場
東京・国立代々木競技場第一体育館