2019.01.07 Mon

Written by EDGE編集部

コラム

月謝は東京並み、移籍・退団は自由、練習しすぎない。「トロンコ旭川FC」が目指す世界基準の選手育成。

勝利至上主義からの脱却

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 運営面はおおむね順調だったが、育成面では課題も見えてきた。子どもたちにスクールで教えていることと、それぞれがチームでやっていることの違いだ。

「例えば、うちでは自陣の低い位置で相手にプレッシャーをかけられても、味方がサポートしてパスをつなぐことにトライしています。だけど、チームではプレッシャーをかけられたら『蹴れ』と言われる。幼少年代に習慣化されたものを変えるのは難しい。日常の基準を高めて、自分たちがやろうとしていることを習慣化させることで、さらに成長させられるんじゃないかと思ったんです」(佐々木)

 本気で日常を変えるために--。2019年から高橋と佐々木は新たなチャレンジに踏み切った。旭川で活動するクラブチーム「トロンコ旭川フットボールクラブU12」の設立だ。

 トロンコ旭川FCは「勝利至上主義からの脱却」を掲げる。

「もちろん、勝利を目指すことは大切だし、競争は必要です。ただ、勝利を最大の目的にするのではなく、あくまでも成長のための手段として勝利を目指すことが重要だと考えています」(高橋)

 初年度のセレクションの対象は小学4年生〜1年生。プレーの習慣化に最低2年は必要だと考えているため、1年間しかクラブに在籍できない現5年生はあえて対象から外した。

 また、クラブに入った後でも他チームへの移籍や退団は自由にできる。小学生年代では選手の移籍を認めないクラブもあるが、「所属するチームを自分で選択することが重要」と考えている。

 プレー機会を確保するために、初年度は1学年10人程度に絞るという。子どもたちの休みの時間も十分に確保するために、すべての大会にエントリーすることもしない。

「僕たちのチームがやることに興味を持ってもらえればぜひチャレンジしてもらいたいですし、チームに入ってみて合わないと感じれば、違うクラブに行くということも自由です。旭川全体で子どもたちが成長できる環境を作りたい、そのための選択肢の一つになることができればと思います」(高橋)

 10年後、旭川から世界で戦う選手が出てくるかもしれない。

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トロンコ旭川フットボールクラブU12
第1回セレクション
2019年1月20日 10:00〜 北海道旭川高等支援学校

トロンコ・フットボール・アカデミー

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