2019.01.07 Mon

Written by EDGE編集部

コラム

月謝は東京並み、移籍・退団は自由、練習しすぎない。「トロンコ旭川FC」が目指す世界基準の選手育成。

東京並みの月謝に設定した理由

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 スクールの月謝は旭川では異例とも言える金額に設定している。小3〜6年生が対象の「スタンダードクラス」は週2回で月会費8500円。これは東京などで行われているサッカースクールとほとんど変わらない。「高すぎるんじゃないか」という不安もあったが、高橋と佐々木には明確な狙いがあった。

「旭川では僕らが子どものころから変わらず、サッカー少年団でやっているところがほとんど。学校の先生やお父さんコーチがボランティアで教えている。それがダメではありませんが、他の地域はプロの指導者が増えてきている。旭川のフットボールレベルを上げて、良い選手を育てるためにも、質の高いトレーニングができる場所、それを回すための仕組みを作りたかったんです」(高橋)

 トロンコには「選手だけでなくスタッフもチャレンジする」という合言葉がある。「学びのないスタッフはうちにはいません」(佐々木)。

 常にスタッフミーティングを行い、練習メニューを練習前にコーチ全員に共有する。毎回練習をビデオに撮って練習後に映像で確認して、トレーニングが適切なものだったのか、自分の声かけはどうだったのか、見切れていなかった子どもたちはどんなプレーをしているのか。小さな成長を見つけられないかをフィードバックする。

「正直、自分の指導を見るのは恥ずかしいです。こんな言い方じゃ伝わらないなとか、フリーズしている時間が長いなとか、たくさん出てきますから。でも、ビデオを見ないとわからないところがたくさんある。今後もずっと撮り続けていくつもりです」(佐々木)

 質の高い指導と、真摯に取り組む姿勢が評判を呼び、2つのコースから始まったスクールは3倍に拡大し、入会希望者は増加し続けている。

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勝利至上主義からの脱却

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