2018.01.24 Wed

Written by EDGE編集部

インタビュー

【女子Fリーグ プレーオフ決勝】府中プリメイラは準優勝。「アルコは日本一にふさわしかった」(松田大次郎監督)。

写真:本田好伸

日本女子フットサルリーグ2017のレギュラーシーズンを4勝2分の無敗で1位になった府中アスレティックFCプリメイラは、プレーオフ決勝でアルコイリス神戸に惨敗。今シーズンは新加入選手の躍動もあってチーム力を劇的にアップさせたが、初優勝には届かず。就任1年目で一定のチーム作りを結実させた松田大次郎監督も「アルコは本当に日本一にふさわしいチームだった」と完敗を認める結果となった。
(取材・文 本田好伸)

年間を戦っていく中で、やっと土台ができつつある

府中アスレティックFCプリメイラ 松田大次郎監督

──今日の試合を振り返って。

アルコイリス神戸は本当に日本一にふさわしいチームで、素直におめでとうと伝えたいです。昨日はあまりつなぐことを選ばず、第2戦までもつれさせるような、ピッチの深さを使って攻撃しようというところで、自陣の浅いところで取られないような戦い方をしました。ですが今日はいつも通りボールをつなぎながら、前に持っていくという戦いを最初からやっていきました。点差が開いていたことで吹っ切れた部分もあったので、昨日よりチャンスは作れました。でも相手も最初の入り方がよかったですし、丸岡RUCKとのプレーオフ準決勝でも先に点を取っているのをわかっていたのですが、やられてしまいました。さらに追加点も取られてしまいました。そこはプランと違うところでした。そうなると最後はパワープレーをするしかありませんでした。

やはり、何もしないで負けを認めるのはよくないですし、女子フットサル界に対しても、いろんな選択肢を持っているチームの方がレベルが上がっていくと伝えたいところもありました。戦術やパワープレーもそうですね。でも、相手の方が力があり、パワープレーもまともにできないで終わりました。ただ、何もしないで負けるのではなく、しっかりと形を残せたと思います。選手は一生懸命戦ってくれましたし、満足と言ったら変ですが、結果を残せなかった責任は、選手ではなく自分にあると思っています。この1年間、女子フットサルのトップリーグでやらせてもらえたことを、関係者、クラブ、ファン、審判、すべての方への感謝の言葉を残して終わりたいと思います。ありがとうございました。

──日本リーグのの戦いと、普段戦っている東京都リーグ、全日本選手権などの大会と違うところ、采配や戦術などを変えているところはあるか。

単純に言うと、都リーグは地域リーグでもないですから、日本リーグとはレベルの違う相手と戦っています。それは都リーグが悪いということではないですが、力の差はあるので、極端に攻めの練習をしています。都リーグは攻めの練習、日本リーグは守備や切り替えの練習が多くなります。僕自身は、監督に就任してから2カ月足らずで日本リーグが開幕しました。最初はやはり勝ちたいので、切り替えや守備をメインでやってきました。ただそうすると、都リーグでは、攻めるための練習ができていないので結果が出ないという、チーム作りの難しい部分もありました。でも年間を戦っていく中で、やっと一つの形、土台ができつつあります。伸びしろはまだまだあります。質問の答えとしては、攻撃と守備の練習をどちらをするのかという違いがありました。でも、土台はできてきました。

──前日の試合では明かせなかった、アルコイリスの弱みだと考えていたところとは?

アルコはよりもうちの方が、セットプレーの数は多いと思っていました。あとはセットプレーでどういう守備をしてくるかを見ていて、その相性は悪くないなと。CK、キックイン、FKではアドバンテージを持ちながら、流れの中では相手が強かったとしても、プレーが切れれば、そこではうちが主導権を持って試合を進めていけるだろうと。(昨日の試合では)ボールをつながずに前に送り、そこでセットプレーを取って、点を取って勝とうと話していました。でも思ったよりもアルコの守備が強かった。セットプレーでも相手の方が強かった。そこについてはまだ日本の女子フットサルとしても伸びしろがあるのではないかと思っています。あとは試合には、(戦術・戦略の)使い方、審判との相性など、いろんな要素があります。そういうところを見極めながら、戦い方や声がけのタイミング、戦術など選んでいかないといけません。そこは「女子フットサル」としてやっていかないといけないなと今は少し思っています。

──思うような結果を得られなかった要因はどこにあるか。

ボールをつなぐ技術のところは、今のところ見てもらった程度のレベルです。そこはチームとして1-3のシステムでどのように前進するのか、ピヴォに当てるのか、3枚で崩していくのかというところ。そこのイメージの共有がみんなの間でできていません。あとは、ピヴォに当てることは多いですが、その中でアルコはピヴォに対して張り付いてきたので、ペースを握れませんでした。本来、そこで他の3人で打開できればよかったのですが、力関係によって1対1で打開できなかったことが、うまくボールが回らなかった原因だと思います。それと、(アルコに対しては)ボールをすごく回して回して点を取ることは少なくなるので、素早く奪ってからのカウンターと、こぼれたところを詰めるというところがメインになると話してきたので、そこについてはチャンスを作れました。でもまだ、(自分たちがボールを持って)ゆっくりとしたところでは伸びしろがあるなと。今シーズンは守りを主体でやってきたので、もっと攻めをやっていかないといけません。

──若い選手が多いことを考えると、運動量が少なかった気がするが。
そうは思いません。今日はマンツーマンでやっていたが、相手との関係性の中で、寄せるところでは、相手の方が体の強さはありました。それに対して、もちろんいきたい気持ちがあったが、すべてを取りに行ってしまうと簡単に抜かれてしまうので、長いボールが出た時などに強く寄せようと、そこのメリハリはありました。なので、GKとの1対1を何度かできました。そこは決して弱いところではないと思います。

府中アスレティックFCプリメイラ 縄田三佳

──今日の試合を振り返って。

率直に、結果としては悔しい結果となりました。ここまでこれたことは、1年間、長いスケジュールで日本リーグが行われ、1戦ずつ勝ち続けたからここに立てたので、そこはよかった部分ではあると思います。でも決勝の舞台で勝ちにいけなかったところは、自分たちのやってきたことがまだまだ足りなかったと思います。アルコに対してはすごいリスペクトの気持ちがあります。また来年もあるので、アルコに限らず、次こそは優勝できるように、切り替えてまた頑張りたいと思います。

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<関連リンク>
日本女子フットサルリーグ公式サイト

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