2017.11.08 Wed

Written by EDGE編集部

インタビュー

【現地記者対談】「日本代表の活動回数は絶対に増やさなきゃいけない」(河合拓×北健一郎)

写真:河合拓

タイ・バンコクで行われたAFCフットサル選手権2018の東アジア地区予選。第3戦で日本はチャイニーズ・タイペイを8-1で下して、最大の目標である本大会の出場権をつかんだ。今大会では日本での映像配信がないため、どんな内容だったのか? どの選手が活躍したのか? など気になっているファンも多いはず。そこで現地バンコクで取材にあたっているライター2人が試合内容を対談形式で振り返っていく。
(構成 北健一郎/futsalEDGE編集長)

今大会から見えたW杯につながる戦い方

<モンゴル戦の対談記事>
【現地記者対談】「日本の1stセットはブルーノジャパンのコンセプトを表現していた」(河合拓×北健一郎)
<マカオ戦の対談記事>
【現地記者対談】「清水和也と室田祐希には“コンビ感”がある」(河合拓×北健一郎)

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  AFCフットサル選手権の第3戦で日本はチャイニーズ・タイペイに8-1で勝利して本大会出場を決めました。

河合 まずは3試合で決められて良かったですね。ここまでの2試合は後半に差をつけていく感じでしたけど、今日は前半で5点差をつけて勝負を決めることができた。

  チャイニーズ・タイペイは“普通に”やってきたじゃないですか。モンゴルやマカオはベタ引きで、ロングボールを蹴ってきたので、日本としてもやりづらかったと思うんです。でも、チャイニーズ・タイペイのようにゴールクリアランスからパスをつないできたり、日本のビルドアップにプレスをかけたりしてくるほうが、日本の力を出しやすかったのかなと。

河合 同じようなことをやろうとしたら、能力が高い方が勝つのは必然だから、そこの差がスコアにも表れましたね。

  チャイニーズ・タイペイは来年の本大会の開催国だから、来年に向けた強化と位置付けていたのかなと。今取り組んでいることをアジアでも上の方にいる日本を相手にどれぐらいできるのかを見たかったんでしょうね。

河合 そうですね。試合後の監督会見でも「良い挑戦ができた」とポジティブな話をしていた。

  試合の中で印象的だったシーンはありますか?

河合 チャイニーズ・タイペイが前半の最後の方にパワープレーをやろうしてきたじゃないですか。でも、日本がプレスをしまくって、GKに交代するタイミングを与えず、最終的にはパワープレーを諦めさせた。あの時間帯で、あれだけの強度でプレスに行き、パワープレーという選択肢を失くさせた。

  Fリーグがあることでフィジカルベースは上がっているから、今回のように3セットで均等に出場時間を与えれば、40分間ほとんど強度を落とさずにプレーできるんだということがわかりましたね。

河合 もちろん、試合展開によっては変わってくるでしょうけどね。本大会では日本がこんなに攻め続けられるわけではないですし、出場時間が長くなる選手も出てくるでしょうから。ただ、AFCフットサル選手権は連戦だし、強度が求められる。そういう意味では、これがベースにあって、勝負どころでは別のやり方があるというのはすごい良いのかなと。同時に、2016年大会の時は何人かの選手が出場機会があまり与えられなくて蚊帳の外みたいになっていた。こういう起用法であればチームの一員であるという感触は得られるから、一体感は生まれやすいのかなと思います。3セットを組めるのはFリーグがあるからだと思います。

  もちろん、セット間の完成度とかはあるにせよ、FP12人が高いレベルの選手がいるというのは、日本以外ではイランぐらいしかないと思うんです。

河合 それはワールドカップで戦う上でも大事だと思う。3セット組んでプレスをかけまくるというのは、世界に直結する戦い方になっているんじゃないかなと思います。

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なぜ日本代表活動は増えないのか?

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