2017.11.05 Sun

Written by EDGE編集部

インタビュー

【現地記者対談】「日本の1stセットはブルーノジャパンのコンセプトを表現していた」(河合拓×北健一郎)

写真:河合拓

タイ・バンコクで行われているAFCフットサル選手権2018の東アジア地区予選。第1戦で日本はモンゴルに5-1で勝利した。今大会では日本での映像配信がないため、どんな内容だったのか? どの選手が活躍したのか? など気になっているファンも多いはず。そこで現地バンコクで取材にあたっているライター2人が試合内容を対談形式で振り返っていく。
(構成 北健一郎/futsalEDGE編集長)

チームを引っ張ったトルクメニスタン組

  第1戦はモンゴルに5-1で勝利という結果でしたけど、どんな印象を受けましたか?

河合 モンゴルという相手もあったから、点差もそうだし、内容でも、ちょっと肩透かしを食ったのは確かですね。でも、勝ち点3というノルマを達成したという意味では良かったのかなと。ただ、来年の本大会に向けてサバイバルは始まっているわけなので、もっとガツガツしたプレーを見たかったなというのはあります。

  この大会は来年の本大会の予選じゃないですか。正直言って日本との実力差はかなりある。個人的にはアジアインドアゲームズ(トルクメニスタン)のようにU-25代表メンバーでやっても勝てると思う。モンゴルを見ても、わざわざフル代表を招集するべきだったのかなというのは感じました。

河合 勝てるだろうけど、それは現実的じゃないと思っていて。ブルーノは今までベトナム代表でやっていて、すごく準備期間はあったけど、日本は国内リーグはしっかりしているけど、代表の活動回数はすごく少ない。ブルーノとしては、アジアインドアゲームズでU-25世代の選手たちに国際試合で戦うために必要なことを感じさせて、今回は来年の本番に向けた準備という位置付けだと考えていると思うんです。ただ、メンバー的にはもうちょっと変わってくるのかなとは思ったけど。

  2016年のAFCフットサル選手権に出場していたメンバーが8人、怪我で離脱していた皆本晃も加えたら14人中9人がウズベキスタン組ですからね。

河合 そこは2020年に向けたことだけじゃなくて、来年の大会でも結果を出さないといけないというのもあるのかなと。詳しい契約内容はわからないけど、4年契約ではないでしょうしね。

  昨日のスタートになったのはトルクメニスタン組が3人いるセットでした。清水和也、室田祐希、齊藤功一、そこに吉川智貴とGK関口優志。個人的には、アグレッシブな高い位置からのプレスや、ピヴォに当てた後の積極的な追い越しなど、ブルーノが「自分たちのスタイル」と話していることをよく出しているなと思いました。前半の2点も1stセットで生まれましたし。

河合 そうですね。齊藤は名古屋オーシャンズでもフィクソをあまりやっていなかったと思うけど、ゲームをコントロールしていたし、シュートを打つ場面もあったし、インドアゲームズでの経験を落とし込んでやっているなという印象でした。あのセットがスタメンになったのは、こっちに来てからの練習試合で良かったからというのもあるはずなので、「状態の良い選手を起用する」というブルーノのやり方が見えたのかなと思います。

  3日連続の3連戦ということもあって3セットで回していましたよね。前半に関していうと2ndセットは森岡薫、星翔太、前鈍内マティアス、内村俊太。3rdセットは渡邊知晃、仁部屋和弘、西谷良介、皆本晃。それぞれのセットについての印象はどうでしたか。

河合 2ndセットに関しては森岡と星というピヴォができる選手を2人入れて、入れ替わりでピヴォに入るというのをやろうとしているのかなと。最適解を探すのはまだできていないし、だいぶ停滞感はあったんだけど、写真を整理していると森岡が絡んでいる回数は結構多かった。

  どちらかといえば、森岡がゲームをコントロールしている役目に回ることが多かったですね。今シーズンは町田でもそういう役割をしていますよね。

河合 3rdセットについては、あまり出来が良くなかった。ミゲルジャパンでもやっていた4人だから、連携面についてはある程度信頼をしていたとは思うんですけどね。

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モンゴル戦でブルーノが試したかったことは?

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