2017.11.04 Sat

Written by EDGE編集部

インタビュー

「苦しそうなゲームに見えたかもしれないが……」ブルーノ・ガルシア監督が語った“低調な内容の理由”。

写真:北健一郎

タイ・バンコクで行われるAFCフットサル選手権2018の東地区予選に臨んだ日本代表は、第1戦でモンゴルを5-1で下した。試合後、ブルーノ・ガルシア監督は「3ポイントをとることができて良かった」と安堵の表情を浮かべた。日本は守備を固めるモンゴルを崩せない、歯がゆい展開となったが、指揮官は「きれいにはいかないもの」と振り返った。
(取材・文 北健一郎/futsalEDGE編集長)

3セットは3日間を通しての戦略

ブルーノ・ガルシア監督(日本代表)

--今日の試合の感想を。

非常に初戦として難しいゲームでしたが、大事なのは3ポイントをとることです。その目的を果たす意味では良かったと思います。相手チームはどちらかというとダイレクトな展開を志向していて、自分たちのスタイルを見せるというよりは、相手にやられないというスタイルでした。そういう相手には苦しいゲームになることは常だが、勝てて良かった。ここから先は3日間連続になるので初戦を切り抜けて、リカバリーに集中して次に向けた準備をしたい。

--失点シーンではGKのミスがあったと感じているか。

ディフェンスに乱れがあって失点したことは大きな改善がある。失点というのはディフェンスのフェーズにおける全体の結末であって、GK1人のミスということはありえません。

--前日会見で話していた「日本のスタイル」を今日のゲームでは見せられたか?

私たちの狙っている、ゲームを支配して、積極的にゴールを目指すスタイルが見られたと思います。ただ相手がダイレクトに攻撃をしてきて、ミスを待つという時に、それをやり続けて結果を出すためには、きれいにはいかないものです。見ている人には苦しそうなゲームに見えたかもしれせん。先に点差が開くようなことがあれば、ここから大差がつくような展開になったと思うが、そうはならなかったことが今日の結果になっています。

--今日は3セットで回したが、ブルーノ監督が目指すプレッシングを出しやすいのでは?

このゲームに対しての戦略ではなく、3日間を通しての戦略です。3連戦であること、しかも24時間も回復の時間も与えられないこと、さらにリーグ戦での負荷も考慮しなければなりません。その中で集中と強度を維持するための方法として、これが一番良いと考えています。3セットにすることで全員が参加して貢献していると感じられることも大きいです。

--対戦相手を考えると若い選手を増やすという選択肢もあったと思うが、経験のある選手も多く含まれています。

常に大会に応じて最適なメンバーを考えています。今回はベテランも若手も新しい選手もいます。トルクメスタン(アジアインドアゲームズ)でも、その時のメンバーを選びました。今のこのメンバーは合わせて練習する時間も限られています。その中での融合を考えています。

--4人のピヴォ(森岡薫、星翔太、渡邊知晃、清水和也)がいる中でスタメン起用した清水は2ゴールを決めて期待に応えたのでは。

ゴール自体はみんなでとっているものです。私たちは4-0、3-1の両方をできるようにメンバーを考えています。森岡も星もピヴォもアラでもプレーできる選手です。

--アジアインドアゲームズに出場していた選手が3人いる1stセット(清水、室田祐希、齊藤功一、吉川智貴)はブルーノ監督のコンセプトを表現していたように見えました。

彼ら3人はインドアゲームズの時から時間をかけて吸収しています。今回のメンバーを招集したヨーロッパ遠征からは7カ月が経って準備が始まりました。そういう面では、その間の活動に参加していた選手は少しリードしているといえるかもしれません。ただ、全員がコンセプトを表現できるのが理想です。

--6日の第3戦までには決まるでしょうか?

自分たちの最大関心事は明日のマカオだけです。

--確かに、アジアのレベルは上がっていて油断できません。

その通りです。昔のようなイラン、日本、タイばかりが強い状況は終わっています。すごい勢いで他の国は強化しています。私はベトナムの監督をしていましたが、東南アジアの積極的な強化には郷愁を感じることもあります。日本は東アジアではベンチマークされる存在ですが、そこだけを考えていてはいけません。

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