2017.08.14 Mon

Written by EDGE編集部

Fリーグ

東京23区内・全天候型インドア・高品質床素材。フウガの活動拠点となる「すみだフットサルアリーナ」とは?

選手が言い訳できない環境をつくること

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 一つは、すみだがリーグ制覇を狙うための「環境づくり」という側面だ。

 須賀監督は、新コート完成によって、「トレーニングの質の向上が期待できる」と言う。

「今は、トップチームの半数以上が、プロ契約やスクールコーチなどで、フットサルに専念できる活動をしている。それでも現在、夜間の練習をしているなかで、もっとトレーニングをしたい、午前中にも個別練習や基礎練習、コンディショニングをしたいという意欲のある選手がいても、満足に応えることができていなかった。それに、映像を使ったミーティングなどは、民間施設や公共施設では限界がある。今後は、墨田区総合体育館と併用する形で、練習からこの場所を使っていくことになるが、トレーニングの質は一気に上がっていくと思う」。

 クラブは現在、選手を雇用する企業などとの調整を続けながら、彼らがより競技に専念していけるように、「午前練習」の導入も検討しているという。

「クラブが強くなるためにまずやるべきことは、外国人選手や、良い選手を獲得するということではない。まずは、今いる選手がより自信を持ってピッチに立てる準備をすること。一つずつ地盤を固めることで、外国人選手が入っても浮き足立たないような状況をつくっていける」。

 Fリーグの各クラブでも現在、およそ半数は午前練習、もしくは二部練習の環境を用意しているが、リーグ全体として、「フットサル選手」の仕事だけで生活ができる給与水準に達していないなかで、「環境整備」は簡単なテーマではない。すみだもかつて“週数回・夜間練習”からスタートして、少しずつ環境を向上させてきた。

 Fリーグでは今、名古屋や大阪など、実力のある外国人選手の力を生かしながらチームの最大化を図れている上位クラブには、そうした環境がそろっている。すみだにとっても、そういうクラブの存在が一つの指針となっていることは間違いない。

「選手が言い訳できない環境をつくれることが大切。『これだけやってできないのであれば、それは自分たちの責任』だと考えられるようになれば、強さの基準は“選手の質”ということになる。でも、そういう環境づくりの努力なしに選手の質ばかりに目を向けてしまうと、クラブの成長は止まってしまう」。

 須賀監督はこうした考え方を背景に、「クラブの強さは選手だけじゃない」と語ってきていた。

 “選手が言い訳できない環境”が、すみだにも少しずつ備わってきたと言える。

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