2016.10.17 Mon

Written by EDGE編集部

インタビュー

記念すべき開幕戦。勝利したのは元・湘南の小野直樹監督が率いるSAICOLO「開幕戦に相応しいゲームを目指した」

写真:本田好伸

フットサル日本女子代表の強化を第一の目的に据えた、「日本女子フットサルリーグ2016プレ大会」が10月9日、ゼビオアリーナ仙台で開幕。今年度は参加6チームによる1回戦総当たりで17年1月まで開催される。その記念すべき開幕ゲームは、関東リーグに所属する埼玉県のチーム「SAICOLO」と、東京都1部リーグに所属する「府中アスレティックFCプリメイラ」。代表経験者や元Lリーガーなど技術の高い選手を多数擁すSAICOLOは、元・湘南の監督でもある小野直樹監督の下で戦術的要素が加わったことで、その強さが増している。この日も後半途中まで相手を圧倒し、3-0とリード。一方の府中も試合を通じて高い守備意識を示し、相手がリズムを崩した隙を逃さす、2点を追い上げるなど健闘したが、最後は、実力に勝るSAICOLOが3-2で逃げ切り、開幕ゲームをモノにした。
(文・本田好伸)

本当に情けない試合をしてしまった

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小野直樹監督(SAICOLO)

——今日の試合を振り返って

記念すべき開幕戦に指名していただき、非常に光栄な気持ちを持っていて、選手にもそのことを伝え、「開幕戦に相応しいゲームをしよう」と臨みました。前半から堅さが見えるなか、途中から少しリズムが良くなり、得点を奪えるようになりました。しかし、後半の3点目を奪ってから、急にボールのないところでの動きが悪くなったり、サポートが悪くなったりしてしまい、自分たちで試合を苦しくしてしまいました。そして、日本女子のトップの試合を見せないといけないという舞台で、本当に情けない試合をしてしまったという思いです。明日、もう1試合あるので、何とか取り返したいなという気持ちです。

——流動的な攻撃スタイルをベースにしていましたが、最初のプランや、流れが悪くなってからの変更などはどのように評価されていますか?

私たちはクワトロ(4-0のシステム)で攻めていこうというスタイルですが、そのなかにも2種類の戦術があります。今日の相手はハーフに引いて守ってくることを予測していましたので、こちらが回していても(相手陣内に)スペースがないと思い、コーナー付近の角にボールを入れようという狙いで臨みました。しかしそれが機能せず、少しシステムにこだわりすぎているのではないかという印象でした。ですから、クワトロであっても、出して抜けてだけではなく、自分が持ったときに、同サイドの前線の味方が空いているならそこにどんどん出すなど、パラレラやピヴォに付けるといったことで、縦に入っていくようにしようと話しました。もっとシンプルにいこうという狙いが少し機能し始めたことでゴールが生まれたのかなと思います。

——終盤は少し押し込まれたことで、3-1のシステムに変更しました。

そうですね。リードしていましたが、相手の押せ押せのゲームの流れを変えるという意味でも、3-1に変更して得点を狙っていこうという意図でした。3-1もそうですし、その後にまたクワトロに戻したところでも、確実にゴールになったようなシーンをいくつもつくりながら、ここ最近の試合にありがちな、ポストやバーに当ててしまうシーンがありました。(フリーの味方を使えずに)自分でいってしまう判断の悪さなどもありました。(ポストやバーなどの)不運が重なるのはそれなりの理由があると思うので、ミーティングをして改善できたらなと思います。

——小野さんは、かつてFリーグの湘南でも監督を経験しましたが、こうして女子開幕に際して、その舞台にいるということに何かを感じることはありましたか?
Fリーグの舞台から離れて何年か経ちましたが、ロッカールームの雰囲気など、懐かしい感じがしました。今度は女子ですが、選手やリーグ、連盟や協会、メディアの方々など、みんなで作り上げていく舞台に関われていることをすごくうれしく感じています。

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高橋彩子(SAICOLO)コメント

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