2016.10.21 Fri

Written by EDGE編集部

コラム

関東フットサル三国志/第15章「その10:東日本大震災から1週間後……地域CLは関東1、2フィニッシュ」

Fリーグができるまで、日本フットサルの頂点は間違いなく「関東」だった。その関東を軸に競技フットサルの歴史を振り返っていく当連載。昔からのファンはもちろん、フットサル観戦ビギナーや、Fリーグ以降にファンになった人には「最高の教科書」になるはずだ。
(文・木暮知彦/関東フットサルリーグ広報委員)

関東1、2フィニッシュの地域チャンピオンズリーグ

 東日本大震災の発生から1週間後、2011年3月18日(金)から第11回地域チャンピオンズリーグが開催された。開催場所がグリーンアリーナ神戸ということもあって、地震の影響がないことから開催となった。しかし、東北代表のディアボーイズは出場辞退となった。

 結果は、関東代表のカフリンガ(関東リーグ優勝)、フウガ(関東リーグ準優勝)の決勝戦となり、フウガが4-3でカフリンガを下し、地域チャンピオンズリーグ2連覇を達成した。関東勢の1位、2位フィニッシュは、第2回のファイルフォックス・ガロ、第3回のカスカベウ・ロンドリーナ、第5回のファイル・シャークス以来4度目である。関東の復権を確かなものとする結果であろう。なお、フウガは、関東リーグ2位、選手権予選敗退、地域チャンピオンズリーグ優勝、カフリンガは関東リーグ優勝、選手権予選敗退、地域チャンピオンズリーグ2位の成績で今シーズンを終えた。

 ここで、本三国志も終わることでもあり、全日本選手権と同様、地域チャンピオンズリーグについて、過去を振り返ってみよう。
(簡易表記 本文中と同じ表記)
2001年 第1回  小金井ジュール(関東) ボルドン(関西)
2002年 第2回 ファイルフォックス(関東)ガロ(関東)
2003年 第3回 カスカベウ(関東) ロンドリーナ(関東)
2004年 第4回 シャークス(関東)ダイワスポーツ札幌(北海道)
2005年 第5回 ファイルフォックス(関東)シャークス(関東)
2006年 第6回 D.C.旭川(北海道)マグ(関西)
2007年 第7回  大洋薬品バンフ(東海)マグ(関西)
2008年 第8回 D.C.旭川(北海道)ジョイフットサルクラブ(関西)
2009年 第9回  エスポラーダ北海道(北海道)XEBRA(東海)
2010年 第10回 フウガ(関東)高槻松原FC(関西)
2011年 第11回 フウガ(関東)カフリンガ(関東)
2012年 第12回 フウガ(関東)リンドバロッサ(関西)
2013年 第13回  フウガ(関東)ミキハウス(関西)
2014年 第14回  フウガ(関東)ファイルフォクス(関東)
2015年 第15回  SWHフットサルクラブ(関西)ミキハウス(関西)
2016年 第16回  ヴァクサ高槻(関西) リガーレ東京(関東)

 こうしてみると、フウガの5連覇は圧巻で、まず今後破られることはない記録であろう。フウガのおかげもあって、16回中関東が10回優勝の最多、続いて北海道3回、関西2回、東海2回となっている。また、関東の1、2位ワンツーフィニッシュの回数は、5回を数え、いかに関東が地域リーグを引っ張っていたか分かるというものである。

 また、別の見方として、Fリーグ参入チームの優勝回数では、フウガドールすみだ(フウガ)5回、エスポラーダ北海道3回(エスポラーダ北海道、D,C.旭川)、ペスカドーラ町田(カスカベウ)、名古屋オーシャンズ(大洋薬品バンフ)の10回、2位まで数えるとシュライカー大阪2回(マグ)、湘南ベルマーレ1回(ロンドリーナ)が挙げられ、Fリーグクラブが地域の代表を担っていたことがよくわかる。

 思い返してみれば、第2回の地域チャンピンズリーグは、あの広い代々木体育館で行われ、決勝戦だというのに、観客は数十人だったように記憶している。それが、今では数百人レベルの観客動員までに成長、優勝、準優勝チームはFリーグのカップ戦に出場機会が与えられるまでになった。

 残念ながら地域チャンピオンズリーグとFリーグには大きな壁があるが、いつ何時、Fリーグが東西や3地区に分かれて開催され、地域リーグがFの2部リーグになって入れ替え戦が始まるなんてことが起こらないわけではない。2016年シーズンは、地域リーグのチームの目標だったFリーグカップ戦は、開催されなかった。是非、継続してもらいたいものである。

 こうして、2010年度の主要公式大会は、全日本選手権開催中止という事態もあったが、全てを終了した。そして、この三国志も終了を迎えることとなった。
 
 最終回のお宝写真は、フウガ、カフリンガの決勝前の集合写真としよう(写真提供:ラブフットボール)。両チームの掲げる横断幕は、このたびの大震災で参加できなくなった東北代表のディアボーイズ仙台への励ましの寄せ書きである。

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 奇しくもこの記事を書いているとき、仙台ではFリーグ10周年記念のオールスター戦が行われた。この大会は、東日本大震災の復興支援の目的もあり、フットサルファンにとっては、中止となった全日本選手権第16回大会および、その7日後に行われた地域チャンピオンズリーグ第11回大会は、忘れてはならない大会といえる。

 読者の皆さん、長い間、長文連載にお付き合いいただき、まことにありがとうございました。また、執筆にご協力頂いた選手、関係者の皆さまにも感謝したいと思います。この記録が、今後のフットサルの発展の一助になれば、幸いです。本当に長い間、ご愛読ありがとうございました
(筆者・木暮知彦さんによる「あとがき」を後日掲載します)

※この連載は毎週水曜日・金曜日の2回更新予定です。

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