2016.08.19 Fri

Written by EDGE編集部

Fリーグ

名古屋移籍、日本代表デビュー、アジア王者……。28歳で大ブレイクを果たした安藤良平の”今”

ペドロ・コスタが獲得を熱望した理由

HND_7744

 そんな安藤とFのピッチで対峙し、その能力を高く評価していた人物がいた。昨季まで名古屋オーシャンズでキャプテンとしてプレーし、今季から監督に就任したペドロ・コスタだ。ポルトガル代表の主力選手としても活躍したほどの実績を持つ男が、監督としてのキャリアをスタートするにあたり、安藤の加入を強く望んだのだ。

 その熱い思いに応えるように、安藤は5年間プレーした湘南を離れることを決意。昨季までペドロ・コスタが着けていた名古屋の背番号14を引き継ぐこととなった。

 冒頭でも触れたように、今季の名古屋は選手が大幅に入れ替わり、監督も交代。全く新しいチームに生まれ変わった。ペドロ・コスタ新監督のフットサルは、まず第一に豊富な運動量が求められる。ポジションごとに役割を分担されたフットサルではなく、全員が攻守に渡りアグレッシブにプレーし続けなければならない。また、全員が状況に応じて様々な役割をこなさなければならないため、戦術的な柔軟性、理解度の高さも必須だ。

 そんな中、どのポジションもこなせるユーティリティー性を備え、常にバイタリティー溢れるプレーを見せられる安藤は新監督の信頼を勝ち得ることに成功。開幕から全試合に出場し、徐々に新チームでの立場を確立しつつある。

「プレーの中で本当に色んなことを求められるので、選手としてはやりがいがありますね。また、プロチームとして“負けが許されない”という緊張感を、全員が日々感じながらプレーしていることを強く感じます。僕は新加入ですけど若くはないので、どんどんチームを引っ張っていきたいです」

 第5節の古巣・湘南戦後、安藤は引き締まった表情でそう話した。充実感はあるものの、安堵感はない。練習からハイレベルな競争があり、今のポジションが安泰ではないことを知っているからだ。新天地での手応えと危機感の両方を抱えた安藤は、久々の小田原アリーナ帰還の余韻に浸る間もないまま、AFCアジアフットサルクラブ選手権出場のためタイへと飛び立った。

<次ページ>
国際大会で感じた刺激

1 2 3 4

◀︎前の記事 トップ ▶︎次の記事