2016.08.06 Sat

Written by EDGE編集部

コラム

関東フットサル三国志/第14章「その1:第1回関東リーグから丸10年生き残ったチームとは?」

Fリーグができるまで、日本フットサルの頂点は間違いなく「関東」だった。その関東を軸に競技フットサルの歴史を振り返っていく当連載。昔からのファンはもちろん、フットサル観戦ビギナーや、Fリーグ以降にファンになった人には「最高の教科書」になるはずだ。
(文・木暮知彦/関東フットサルリーグ広報委員)

丸10年の重み  

 2009年6月27日、第11回関東リーグ1部が開幕した。府中アスレティックがFリーグに昇格、コロナが降格、ゾットが昇格したため、出場チームは、フウガ、ファイルフォックス、フトゥーロ、ブラックショーツ、アルプルナスを改名したマルバ、カフリンガ、そして新規参入のアルティスタ、ゾットの8チームである。

 なお、フウガはこの年からFリーグ入りを睨んでか、フウガ目黒からフウガ東京と名称を変更している。恐らく、体育館のことを考えると目黒の制約を外したものと思われる。なお、フウガは、翌年、ホームスタジアムを墨田区総合体育館とするが、この時はまだオープンしていなかった。(2010年4月1日オープン)

 メンバーの方の変動というと、大きく変動したチームはフウガとマルバであった。フウガは、Fリーグへ移籍した選手が多く、逆に補強はというと星翔太の弟の星龍太、ファイルフォックスから清水利生らで、基本的には内部の育成で補う方針であった。マルバは、拠点が花巻に近いせいか、花巻から移籍の補強が目立った。矢ノ目憲央、小島修人、大森茂晴、内山慶太郎らである。ファイルフォックスは、湘南ベルマーレから岩田雅人が古巣に戻り、その流れで、湘南の神保慶太、ロンドリーナにいた荻窪孝を連れて来たが、その他はセレクションでの補強となった。(荻窪は、その後フウガに移籍、今はフウガのコーチとなっている。)

 こうして、始まった開幕節は、昨年の優勝チームのフウガと2位のカフリンガが揃って新参入の2チームに苦しめられる波乱のスタートとなった。フウガは、ゾットに1-1の引き分け、カフリンガはアルティスタに0-2と敗れたのである。 

 2部は、1部より2週間早い6月14日に開幕、こちらの出場チームは、柏、NUファンターズ、セニョールイーグルス、三栄不動産、SELECTIVO de OHRA、ミリオネア横浜、NOVO、Iwatuki、UFCJAZZYSPORTS、1部から降格したコロナ、新規参入の太陽薬品バンフ、BFCKOWAの12チームである。

 注目は、降格したコロナのスタートであるが、2節目から登場、2節、3節と連勝スタートを切った。

  ところで、11回大会というと第1回大会から丸10年が経過したことになる。1部の出場チームのうち、第1回大会から残っているチームはという質問に答えられる人はいるだろうか。もし、即座に答えられる人がいたとしたら、相当ヘビーな関東リーグフリークということがいえる。

 答えは、府中水元クラブを継承したフトゥーロとマルバである。ちなみに、第1回大会出場チームは、府中水元クラブ、小金井ジュール、東京リーグ選抜、神奈川からウイニングドッグ、エスポルチ藤沢、ぺったんこ、千葉からプレデター、千葉リーグ選抜、茨城からマルバ、F.U.A、群馬から渋川カルテットの12チームであった。ファイルフォックスおよびブラックショーツは第2回からの参加である。

 実をいうと、この第11回関東リーグでフトゥーロが最下位となり、降格、そして2010年、現在の第12回関東リーグでマルバが最下位で降格したため、ついに第1回大会から関東リーグ1部に存続しているチームはいなくなってしまったのだ。

 また、その間、表舞台から去ったチームも数多くある。ウイニングドッグ、エスポルチ藤沢、小金井ジュール、メイクナイン、ガロ、シャークスなどである。このことから、継続がいかに重要か考えさせられる。学校や企業スポーツならば、継続は比較的簡単である。無論、廃部などで存続できなかったスポーツチームも数多くあるが、基本的に運営母体や場がある。

 しかし、フットサルチームは、運営母体も場もないため、継続をどのように図るか、がむしゃらに10年突っ走ってきたが、ここらで考えてみる必要がありそうだ。それは、何もFリーグだけのことではなく、むしろ、地域リーグのそれぞれのチームがさらに10年継続できるのかどうか、継続するにはどうしたらいいのか考えなくてはならない。そして、トップリーグができた以上、強さばかりを求めるのではなく、継続を示せることが関東の夜明けそのものかも知れない。

 さて、お宝写真は、継続は力なりということで、第1回大会から2016年度の第18大会まで、実に18年間継続しているフトゥーロとマルバの写真にしよう。

 といっても、古い写真ではなく、つい最近の関東リーグ2部の写真である。冒頭の写真は、フトゥーロで、ミスターフットサルこと上村信之介は健在で、以下、松田大次郎、中野光彦、上条央行らベテランが映っている。

MALVA

 一方、こちらの写真は、マルバで、古巣に戻った出浦知弘がキャプテン、以下、緑川毅輝、八代敏、山崎元明、塩澤昴、小島らベテランが健在である。

 実は、この2チーム、奇しくもこの8月7日(日)、栃木県立南体育館にて2部6節で対戦する。関東フットサルリーグ公式サイト)是非、応援に行って欲しいものである。ちなみに、第1回大会のこの両者の対戦は、なんと7-7の引き分けに終わっている。(フトゥーロは当時、府中水元クラブ)

※この連載は毎週水曜日・金曜日の2回更新予定です。

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