2016.08.05 Fri

Written by EDGE編集部

インタビュー

Uー19代表・鈴木隆二監督が“日本の未来を担う選手たち”に伝えたいこと。

写真:本田好伸

8月2日、日本サッカー協会に集まった記者たちの前に現れたのは精悍な顔立ちをした元Fリーガーだった。鈴木隆二。名古屋オーシャンズや府中アスレティックFCでプレー後、フットボールをもっと学ぶためにスペインに渡った。現役引退後は指導者としてスペインであらゆるカテゴリーの子供たちに関わってきた。その貴重な経験を買われてのU—19に本代表監督就任。鈴木監督が日本の若い世代に伝えたいこととは。
(文・北健一郎)

全身全霊をかけて取り組みたい

鈴木隆二U-19フットサル日本代表監督/フットサル日本代表コーチ

——今回、U—19日本代表監督のオファーを受けたとき、まず何を思いましたか?

僕自身、スペインに行った理由というのが、日本のフットボール——サッカー、フットサルにどう貢献できるか、そのためのヒントを見つけ出すということでした。さまざまなカテゴリー、レベル、年代の選手と触れる中で、日本の発展につながることを模索してきて、それを還元できるチャンスをいただけた。

ですので、小西(鉄平)テクニカルダイレクターからお話をいただいたときは、気持ちがたかぶったというのが正直なところです。次に沸き上がってきたのが責任です。育成はもちろん、結果、成果というのも大事になってきますので、先ほど(記者会見)も言ったように、全身全霊をかけて取り組みたいと思っています。

——スペインでは選手と並行して指導者としての勉強もしていたということでしょうか?

当初は「指導者になりたい」という思いで指導者資格をとったわけではなくて、「スペインのフットボール文化をより深く知りたい」という気持ちがありました。フットサルにおいて、ブラジルが1強だったところに、後発だったスペインがどんどん強くなっていって、今では同じぐらいになっている。どのようにしてトップの国を破り、独自の戦い方を創り出したのか。そこを学びたかったんです。

——育成年代においても、さまざまなカテゴリーを幅広く見られてきましたが、その経験から得たものとは?

サッカー、フットサルと分けるのではなく、フットボールという団体スポーツにおける原理原則というものがあると思うんです。それはどんなレベル、カテゴリー、年代の選手にも必要になります。そうした原理原則を日本の若い世代に伝えていきたい。

U—19代表というのは、育成という意味ではある意味「最後の世代」とも言えます。日本のフットサルを担っていく若い選手に自分の経験を伝えて、世界と戦っていけるようにするのが僕の役割だと思っています。

また、同時進行でトップチームにも関わっていたので、年齢が高い選手、つまり育成が終わった選手たちに対して、どのようにして戦術的なこと、チームのフィロソフィーを伝えるのかということも学びました。

——記者会見では「個を消さないようにしながら、コンビネーションプレーに取り組んでいきたい」と話していましたが、どんなアプローチを考えていますか。

数回のセッションでどれだけ選手が吸収できるかという課題はありますが、フットサルの考え方やトレーニングを経験をすることも大事だと思っています。ですので、僕自身としては妥協なく、2人の関係であったり、組織として連動するプレーを若い選手たち伝えていけたらと思っています。

——A代表ではコーチを務めます。将来的には日本代表監督という思いは持っていますか?

日本人の指導者である以上は、僕だけでなく全ての指導者が持っているものだと思います。ただ、今は達成しなければいけない、取り組まなければいけないものがありますので、まずはそこに集中してやっていきたいと考えています。

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