2016.07.19 Tue

Written by EDGE編集部

Fリーグ

首位攻防戦ですみだに0-4。府中・谷本俊介監督は「10回やって7回負けるくらいの差」と完敗宣言。

写真:本田好伸

4試合で3勝1分けとまずまずの成績で2位に付け、1位すみだと勝ち点2差で臨んだ首位攻防戦。府中は、早い時間帯からGKクロモトを使って押し上げ、何度かチャンスをつかんだが、16分に先制を許したことで後手に回ると、後半は挽回の機会を奪われ、相手の質の高い守備と攻撃の前に撃沈。序盤戦の山場を是が非でもモノにしたいところだったが、0-4で試合を終え、「10回やって、2、3回くらい勝てるかどうかなというくらいのプレーの差があった」(谷本俊介監督)と指揮官も認めざるをえないほどに、「一言で言えば完敗」の内容だった。
(文・本田好伸)

試合中に成功する良い成果と課題をもらえた

谷本俊介監督(府中アスレティックFC)

——今日の試合を振り返って。

まずは今日、アウェイゲームでしたが、すみださんが素晴らしいホーム感を作ってくれたなかでゲームができたことを嬉しく思います。我々は興行でやっている以上、こういった華やかな舞台で常に戦えることを望んでいますし、そういうなかで素晴らしいプレーを見せることが本来の役割だと思いますので、この舞台で戦えたことに感謝しています。結果については、(首位攻防戦ということで)注目の一戦ということで、是が非でも勝ちたいと思っていましたが、残念ながら結果が示す通り、実力の差でこうなってしまいました。一言で言えば完敗。スコアが示す通りです。

ただし、こうなったことについては、相手のホームという地の利があり、相手はやりやすい環境でやれていたということが一つあると思います。お互いに選手層も厚いですし、良い状態だと思います。結果的には、うちの柴田がケガで(試合途中から)出られなくなったことで、最後の体力勝負でああいった結果になってしまったのかなと。逆に、前半の選手が一人少なくなってしまった状況のなかで、先に1、2点を取れていれば、もしかしたら勝つ要素があったのかもしれないですが、今日の内容であれば、10回やって、2、3回くらい勝てるかどうかなというくらいのプレーの差があったと思います。でもまだリーグ戦はたったの5試合ですし、すみだとはあと2試合あるので、こちらのホームでもしっかりと勝って、それで勝ち越せれば特に問題はないのかなと。

今のこの実力差が多少あることについては、我々は昨シーズンにプレーオフのファイナルにいきましたし、シーズンの最後に調子を上げていける特徴のあるチームなので、今のこの時点で上位にいられることは、大きな自信にもなっています。このまま下を向かずに、連敗だけはしないように、次の試合にしっかりと勝って、また浮上していけるように頑張っていきたいと思います。

——完敗と言いましたが、試合ではGKクロモト選手をかなり上げてパワープレーをしたり、プレス回避をしたり押し上げることをしていましたが、最初から狙っていたプランの一つなのでしょうか。

そうですね、うちの特徴の一つでもありますが、GKがフィールドプレーヤー並みのプレーができるということで、相手陣内まで楽にボールを押し上げていけるので、勝負の観点から言えば効果的なことを使ったほうが良いという当たり前のことをしているだけですね。

——それほどすみだが前からガッツリとプレスに来なかったように思うのですが、その辺は予想通りだったのでしょうか?もっと来ると思っていましたか?

いえ、あの程度かなと。おそらくうちには、強力なピヴォが2人いるので、町田戦でも相手がそうしてきたのですが、まずは背後のスペースを消して、ダイレクトにピヴォに入れられないようにすることを狙った、ある意味でうちをリスペクトしている戦いだろうなと。そこから一端、底辺の選手にボールがつけば、そこからの圧力は、すみだらしいパワーがあったのかなと思います。

——2点目以降の失点は、府中も取りにいかないといけないという状況のなかで、ある程度は仕方がない部分もあったように思いますがいかがでしょうか?

単純なミスでしたから、仕方がないではすまされるようなものではなかったのかなと。ただ、選手が欠けたこともあり、体力面であったり、集中力が途切れたりしてしまいハイクオリティを保てないことは、ある意味では仕方がないこと。そこを補える体力や、もう少し体力を消費しない効果的な策を出せれば良かったですね。お互いにカウンターで行き来する展開が多かったので、そういうものを制御したり、自分たちもカウンターの際にきっちりと決めていれば何も問題がなかったのかなと。試合前に選手には、こちらがどれだけスローペースに持ち込めるかが勝敗を分けるだろうと伝えていたので、その意味では先制されてしまいハイペースにならざるをえなかったことは、アクシンデントも含めて、結果に大きく響いたのかなと思います。

——すみだと対戦してみて、想定外だったことややられたなと感じたことはありますか?

想定外だったのは、クロモトを使ったプレス回避で相手を押し込んだ状態から、そこから策を講じてきて、ハーフから奪いにきたのは少し誤算でした。それが前半からうまく対応できていれば。後半は少しアジャストして、フィニッシュや、そこからいなす場面が増えたので、ある意味でそれはそれで良い成果、課題をもらえましたし、試合中に成長できたという部分では、(すみだとの今後の)2試合目、3試合目にもプラスになりますし、今後に生きるなと。そうした策を講じてきた須賀(雄大)監督はさすがだなと思います。あとはほぼ想定内でしたが、質の部分で上回れるかどうかというところで下回ってしまった。僕らの攻撃は相手に粘り強く守り切られてしまい、逆にこちらのちょっとした守備のほころびを突かれてしまい、相手の質が勝っていました。やってきたことに対するサプライズ感は、先程も話したとおり、こちらが押し上げた際のアタッキングの部分での相手の守備の仕方の部分だけでした。

——次節に向けての抱負。

こういった試合を、今後も続けていきたいなと。我々とすみだだけではなく、いろいろなチームとこういった激しい攻防があり、負けたとしても気持ちよく終われるような、観客の方々も満足してもらえるような試合をしながら、なおかつ結果を残していきたいと思います。次の北海道も素晴らしい運動量のあるチームなので、しっかりと勝てるように頑張りたいと思います。

◀︎前の記事 トップ ▶︎次の記事