2016.03.04 Fri

Written by EDGE編集部

コラム

「木暮監督の姿こそがプロ監督のスタンダード」。フットサル指導者講習会に“潜入取材”したライターが感じたこと。

写真:本田好伸

2月14日に行われたシュライカー大阪の木暮賢一郎監督による「トレーニングをデザインする」をテーマにした講習会は、非常に濃密な内容だった。木暮監督がいかにしてトレーニングメニューを構築し、現場で実践しているのか、その一端を知ることができるとともに、すべての指導者に知ってもらいたいキーワードが詰まっていた。おそらく、日本フットサルにおいて最高峰のメソッドを体現する木暮監督が伝えたことをまとめ、潜入レポート的なコラムを記した。
(文・本田好伸)

監督像が覆される刺激体験

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 これまでのFリーグの監督像が覆されるほど、刺激的な体験──。2月14日にGlobal Athlete ProjectとFutsalEDGEが主催した、シュライカー大阪の木暮賢一郎監督による講習会は、多くのフットサル関係者に伝えたくなる濃密な内容だった。それどころか、スポーツマネージメントに興味を持つすべての人、あるいはプロジェクトを任されたばかりのビジネスマンにも知ってもらいたいような、価値の高いものだったと感じている。

 フットサルパライーゾ国分寺で開かれたこの講習会は、座学、実技それぞれ2時間ずつの2部構成で行われた。とてもじゃないが、ここで書き切れるほどの薄さではない。有意義な余談も含めて非常にボリューミーなものだった。それでも今回、「木暮講習会潜入記」よろし僕自身の「備忘録」ともいうべき長編コラムをまとめてみようと思う。

 今回のテーマは、「トレーニングをデザインする」。ここで言う「トレーニングデザイン」とはつまり、指導者が自チームのトレーニングをいかにしてオーガナイズするのかという、その指針となる考え方のこと。木暮監督が日頃から実践しているプロセスを言語化し、一つずつ丁寧に説明していた。ただし、ここで示された考え方は、単なるメニュー作成の話ではない。まずは自分のチームのことを知ることから始まり、以下の段階を経てデザインしていくものだ。

 ただし、木暮監督が「これが正解ではないし、すべてではない」と語っていた通り、それぞれが考え、構築していくことが大切である。あくまでも、すべての人が画一的にこの方法に着手すべきだと訴えるものではないことをあらかじめ断っておく。

①クラブの目標設定
②トレーニングサイクル
③トレーニングの計画性
④トレーニングメニューの構築
⑤トレーニングに必要なハード面
⑥トレーニングに必要なソフト面
⑦トレーニングの種類

 では、講習会で語られた内容に沿って、各項目について触れていく。

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クラブの目標から逆算する

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