2016.01.26 Tue

Written by ROOTS

コラム

【全日本女子ユース(U—15)】女子フットボール界の未来を照らす丸岡ラックレディース

亡き総監督の思いを胸に飛躍したシュライン

160126_ladies_004-750x500

 シュラインレディースも今後の期待が高まるチームだった。丸岡と同様、主力のほとんどが中学2年生というメンバー構成ながらも初出場で決勝戦まで上り詰めた。昨年の全日本女子フットサル選手権に出場したメンバーも多く、積み重ねてきた経験を、今大会でも存分に発揮した。そのなかでも、小山内あかり、櫻庭琴乃のパフォーマンスは今大会でも突出し、4試合で小山内は5得点、櫻庭は9得点をマーク。田澤賢一監督も、「サッカーとフットサルではボールの扱いは異なるが、2人はどちらもこなせる」と太鼓判を押す逸材だった。

 また、彼女たちは今大会でもう一つ大きなものを手にした。2015年3月に、クラブを支え続けてきた成田栄一総監督が他界し、大会前から「恩返しの意味も含め、悲願の決勝ラウンドに進出して成田監督の長年の思いに応えたい」(田澤監督)と、彼女たちは左腕に喪章を巻いてプレー。そうした決意を胸に秘め達成した準優勝だった。「もちろん優勝したかったが、そもそも今大会に青森県から出場するのは初めてのこと。よくここまで頑張ったし、選手に感謝したい。成田監督も、『東北では勝てる』という自信を持っていたが、それでも『全国は別格』という意識があった。そうしたなかで準優勝できたこと、『全国に通用するチームができた』とみんなで報告に行きたい」(田澤監督)と大会を後にした。

 ベスト4に進出したFCヴィトーリア(関西地域代表)やクラブフィールズ・リンダ(北海道地域代表)も、過去の大会でもそうであったように存在感を示した。クラブフィールズ・リンダは竹内千璃を中心に据えながらも、全選手の総合力が高く、戦術意識と統率の取れた連係を披露。1次ラウンドの丸岡戦では、最後の最後までどちらに転ぶか分からない熱戦を演じた。

 2大会連続でピッチに立つ選手が多いヴィトーリアも、キャプテンの渡辺響や平田ひなの、川名みのり、浅野綾花、齋藤桃花、真木悠花など、個人能力と守備意識の高さが際立った。丸岡との準決勝では前半を1-0でリードするなど、相手を大いに苦しめた。

 そしてもう1チーム、1次ラウンドで敗れたものの、結成2年目にして初出場を果たしたレインボー垂井U15レディース(東海地域代表)も大会を盛り上げた。戦いは攻撃に特化し、ドリブルで果敢に勝負する選手の能力は高く、とりわけ前川望愛が相手陣内を何度も切り裂いた。伊藤隆文監督も「経験不足から失点が多く勝てなかったが、中学2年生や小学生の選手もいるので、引き続きやっていきたい」と意欲を見せていただけに、今後の活動にも注目が集まる。

<次ページ>
前身していく女子フットサル

1 2 3

◀︎前の記事 トップ ▶︎次の記事