2015.02.14 Sat

Written by EDGE編集部

Fリーグ

なぜ大阪は「時間稼ぎのパワープレー」をしなかったのか?

 そうではなかった。

 もしも、木暮監督が本当に結果だけにこだわるのであれば、前半3分の森秀太の先制ゴールが決まった時点で宮竹を上げてパワープレーをしていただろう。浦安としては、そのほうがやりやづらかったかもしれない。

 魅力的なフットサルを見せることはできなくても、勝ち点をつかむことができればオッケー。そう割り切ってもおかしくない場面で、木暮監督はそうしなかった。先制した後もGKを上げてパワープレーをせず、浦安と真っ向勝負をすることを選んだのだ。

 もしかしたら、木暮監督は証明したかったのではないか。彼は自身のブログでトレーニングメニューを動画で公開している。そこには複数の選手が連動し、質の高いボール回しを行っている様子が見られる。パワープレーを多用するという、ある意味で特別な戦術を用いなくても浦安に勝てるんだいうことを、証明したかったのではないか。

 だが、結果的にその試みは裏目に出た。浦安は星翔太、小宮山友祐など豊富な経験を持った選手が勝負所で良い働きを見せて、ゴールを重ねた。一方の大阪は「僕らがもっと引っ張ってあげないといけなかった」と村上哲哉が反省の弁を述べたように、大事な場面でのミスが目立った。

「今のシュライカーのメンバー表を見ればわかるように、半分以上の選手がプレーオフ争いの経験をしていない。それをネガティブにとらえるのではなく、通常のFリーグの試合よりも何試合分も価値のあるゲームをできていると思っている」(木暮監督)

 大阪は勝ち点を得ることができず、プレーオフ進出を決めることはできなかった。だが、プレーオフ争いの緊張感の中、浦安に真っ向勝負を挑んで敗れたことは、それこそ「何試合分も価値」があるものだっただろう。「泣いても笑っても次のゲームがラストチャンス」だが、プレーオフに勝ち上がったとき、ここで失った勝ち点3は大きな意味を持ってくるかもしれない。

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