2015.07.31 Fri

Written by EDGE編集部

Fリーグ

信太美月のFリーグ観戦記/vol.2「ピヴォって誰のこと!?」

試合中にシステムが変わる!?

ピヴォはどこ? アラは誰? フィクソはどの選手? そんな私の混乱はおかまいなしに、試合は目まぐるしく流れていきます。

隣で見ていたFutsal EDGE編集長のキタケンさんに聞いたところ、こんな答えが返ってきました。

「浦安はピヴォを置かないんだよ。ピヴォの星翔太が怪我をしていないからね。そもそも、フットサルのシステムには大きく2つあって、一つがピヴォを前に置く3−1(さん・いち)、もう一つがピヴォを置かない4−0(よん・ぜろ)。4−0のほうはクワトロ(ポルトガル語で数字の「4」という意味)とも言うんだ。浦安はクワトロで戦ってるんだよ」

そうだったんですね! 確かに浦安を見ていると、前に選手がいない時間が多いことに気付きました。4人が後ろでぐるぐると回りながらパスを回しています。

キタケンさんの解説は続きます。

「でも、大阪のほうはピヴォを置いている形になっているでしょ? 特に、8番(永井義文)が出ているときは、前線で張っているから、よく見てみなよ。8番の選手にパスを出して、8番がキープしている間に後ろの選手が上がっていくのが大阪の基本戦術なんだよ」

確かに、大阪の永井選手は前線で味方からのパスを受けて、そこからシュートを繰り出していました。でも、でも、でも。次の瞬間、永井選手が後ろのほうに下がっていきました。ピヴォなんじゃないの? どうして? すると、またしてもキタケンさんの助け舟が。

「ピヴォには浦安の6番(荒巻選手)がマークについているのわかる? 彼が浦安で一番ディフェンスが強いんだけど、ずっとピヴォにいると、簡単にマークされちゃうでしょ。だから、大阪は試合中にああやってシステムを変えながら戦ってるんだよ。かなり高度な戦術をやってるんだ」

確かに、あまりにも自然にシステムが変わっていることに気がつきました。

そこである疑問が。

システムの変更は誰が指示しているんだろう?

会場がすごく賑やかなので、声での指示がそんなに通るようには思えない。監督の口も、そのタイミングでは動いていません。

キタケンさんによれば「サッカーと違って、フットサルはプレーが止まっている時間が短いから、選手たちが相手の動きを見ながら、瞬時に考えてシステムを変えている」とのことです。

監督が指示を出し、1球1球ごとに、次に何をするかを考える時間がある野球を見る機会が多かった私にとって、それは衝撃的でした。自分たちで勝手に考えて、1秒後にはシステムを変えて戦っている……。そんなことができる人たちがいるなんて……。

このスピードについていけるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです。

vol.1「フットサルって速い……」

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