2015.07.26 Sun

Written by EDGE編集部

Fリーグ

【Fリーグ第14節】退場者を出した後の決勝ゴールで1−0勝利。木暮監督が最大のピンチで選手にかけた言葉

写真:本田好伸

どちらが勝ってもおかしくないゲームを制したのは、退場者を出しながら、その後の数的不利での2分間を凌いで、決勝ゴールを挙げたシュライカー大阪だった。エースのヴィニシウス、長期離脱中の小曽戸允哉と攻撃の核を欠きながら、1−0という最小点差でつかみとった勝ち点3。この試合がプレーオフ圏外にいた大阪の反撃の狼煙となるかもしれない。
(文・北健一郎/futsalEDGE編集長)

風向きは必ず変わる

木暮賢一郎監督(シュライカー大阪)

——今日の試合を振り返って。

今シーズン、怪我や累積警告による出場停止を含めて、1試合とも全登録しているメンバーでやれていません。常に選手には話していますが、今は向かい風の中でやっているけど、必ず風向きが変わることを信じようと。全員で力を合わせて戦おうと。戦術とか技術とかじゃなく、勝ちたい気持ちがあるほうが勝つと、試合前に確認して臨みました。

1−0というスコアでしたけど、僕たちは前後半、良い形を作っていたと思います。今、オフェンスに関しては非常に難しいチャレンジをしています。そういったことが少しずつ形になってきているという手応えを感じています。僕たちはゴール数は名古屋と同じでしたが、失点数の多さが課題だったので、1−0という、フットサルではなかなかないスコアでしたが、失点を「0」に抑えた選手を讃えたい。

——チャレンジしている攻撃の形というのは?

詳しく話すと長くなってしまうのですが(笑)、フットサルには4−0、3−1、ボックス(2−2)などのシステムが一般的にあります。僕たちがやろうとしているのは、一つのシステムにとらわれるのではなく、試合中に選手が流動的に動きながらプレーするというものです。

僕が在籍していたときの名古屋、数年前に町田や大分も数年前にチャレンジしていましたが、うまくいかなかった形です。後ろから前に上がっていく、前から後ろに下がっていく、そうした動きをしながら、システムを3−1から4−0、2−2から4−0に変形させながらフィニッシュに持って行く。

非常に難しいと思いますが、昨年の後半あたりから取り入れています。僕自身は監督としては経験は浅いですが、日本のフットサルを次のレベルに持って行くためにチャレンジしている。そういったものが少しずつ、少しずつ、良くはなっているのかなと。

——退場者が出た後に決勝点が生まれたが、どんなことを伝えたのか。

先ほども言ったように、僕らはゴールを挙げることに関してはリーグの中でも高いレベルにあると思う。実際に前半の決定的なチャンスは明らかに多かったし、前節の湘南戦でもチャンスはお多かったけれど決め切れずに相手に流れを渡してしまって、敗戦してしまいました。

良いチャンスを外しながら、カウンターやセットプレーで失点してしまうと、オーシャンカップで名古屋が府中に負けたようなことになってしまう。オフェンスが得意なチームの負けパターンです。だからハーフタイムには良い内容でも失点したら苦しくなる、決めようという話をして。

あの退場は一番の耐えどころだったと思います。2分間をどう凌ぐか。ピッチに出ている3人+柿原は良い連係で2分間を守り切ってくれました。僕は次に入っていく選手たちには、「2分間は失点しないで終わるから、入った瞬間に勝負をかけるよ」と話していました。あの2分間を凌ぎ切ったことで、風向きが変わったのかなと。

今日の1試合でメンタリティが成長したのかなと思います。全選手が万全の状態で競争するにはもう少し時間がかかりますが、これから大阪の流れが来る、リーグ終盤に勝ち続けることを信じていますし、そういうタイミングが必ず来ると思っています。そこに向けて選手が成長できたと思います。

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