2020.08.04 Tue

Written by EDGE編集部

コラム

【大学フットサル名鑑】 Vol.17 都市大学フットサル部 「Woods Bear」

歴史ある、都市大学フットサル部のWoods Bearに話を伺った。大学フットサルの中でも長い歴史を持つチームは、”枝D”という守備を取り入れて、守りに重点を置くチームである。その真髄は一体どういったものなのか?

編集部:こんにちは。今日は宜しくお願いします!まず、お2人の自己紹介していただいてもよろしいでしょうか?

由 元:今Woods Bearでキャプテンをやらせてもらっている3年の由元です。ポジションはFIXOをやっています。お願いします。

鵜 殿:チームの係だとコートの予約をしたり、SNSやイベント系の係をやっている3年の鵜殿航平です。よろしくお願いします。

編集部:お願いします。鵜殿さんは、イベント、SNS、コートといろいろやっているんですね。チームとしては、他の選手にも担当がありますか?

由 元:そうですね、3年生は全員何かしらの担当があります。
学校の活動費や会費などのお金に関わる部長が1人。あとはチームのSNSも1人ではなく、複数人でアカウントを共有していて、練習試合の連絡として、他大学や社会人チームと連絡を取る人たちもいます。あとは、外部指導者の担当、コート費用の担当と分かれています。

編集部:重要な係が結構出てきましたが、これは1,2年生も担当していますか?

由 元:3年生だけで、1,2年生は何も担当していません。

編集部:そうなんですね。3年生になって、責任持って担当しているんですね。
部員数は、現状、何人いますか?

由 元:部員は選手11人とマネージャーが4人です。4年生も引退し、今は、2年生と3年生の2学年でチームを運営しています。4年生は基本的にみんな研究室に入るため参加が難しいですが、時間ができた人は結構練習にも来てくれます。登録上も問題ないので、引退と言っていますが、大会にも一緒に出たりしています。

編集部:Woods Bearができた経緯ってわかりますか?

由 元:同好会からだと思います。自分たちも歴史については詳しくはないんですが、昔はめちゃめちゃ強かったらしくて、そういったくらいしか昔のことはわからないです。
1997年に発足し、当時は、カレッジリーグ1部で優勝もしていました。カレッジフェスタ で全国優勝もしていたと聞いています。

編集部:歴史ありますね。元々部活動として長く活動しているんですね。

由 元:部活とは、言ってるんですけど、よくある部活と違ってOBとの関わりがそんなにありません。卒業してしまった方とはあまり交流がないので、この前の1部昇格戦の時にWoods Bearを支えてきた歴代のOBの方々がいっぱい来て、応援してくださったんですけど、その時に歴史を感じました。

編集部:今はなかなか活動できてないと思いますが、通常の活動の時はどのくらいトレーニングをしていますか?

由 元:週2回、水曜日と土曜日に練習時間を設け、時間は2時間から3時間行っています。最初は基礎的な練習をやって、例えばそこの時期での改善点とかをコーチの方が決めてくれて中心に練習をしています。

編集部:場所は学校の施設を使っていますか?

由 元:はい。自分たちは屋外のフットサルコートですね。

編集部:屋外なんですね。コートはどういった感じですか?

由 元:あまりいい場所とは言えないです。テニスコートみたいな感じですね。硬い人工芝みたいな感じです。

編集部:施設があるだけ、いいですね!学校外のピッチで練習日数を増やしたりはしないのですか?

鵜 殿:僕たち理系でキャンパスによるかもしれないんですけど結構忙しくて学校終わりの練習になるので、15時あたりから練習を始めないとみんな時間が合わないので、学業と両立を考えて、週2から増やない感じです。

編集部:理系の選手が多いんですか?

由 元:チームは、文理混同で活動しているといっているのですが、水曜日と土曜日の練習の理由が、ありまして。水曜日は、教職をとっていなければ午前中で絶対終わる日です。月火木金は、それぞれ授業によって都合が合わなかったりするので避けています。それと土曜日に活動し、週2日になっていますね。

編集部:理系は忙しいイメージがありますね。納得です。あとは日曜に試合が入ってたまに週3日といった流れですね。先ほど外部コーチがいると伺いましたが。

由 元:内田淳二さんという元Fリーガーだった人です。全国に”枝D”っていう自分の理論を広めるような活動をしながら、内田さんも社会人チームでフットサルをしている人です。基本水曜日は絶対に来てくれて、土曜日はたまに来てくれる感じで指導してもらっています。

編集部:自分でプレーもしていると流石に週末は忙しい時もありますよね。選手たちは社会人チームと掛け持ちしている選手はいますか?

由 元:Woods Bear一本の人が多いですね。それ以外ですと1人だけ他のフットサルサークルでもやっています。その選手はドリブルが上手いんで、サークルでドリブルを楽しむみたいな感じでのびのびそっちでも違う意味でも両方で楽しんでいるようです。

編集部:技術の向上にもつながっていそうですね。チームとしてはどんな大会に出場していますか?

由 元:カレッジリーグが主です。あとはカレッジフェスタです。自分たちは人数が少ないのでそれでまわしています。僕たちが1年生の時までは県リーグにも出てたんですけど、僕たちが2年生の時に出るのを辞めました。

編集部:部活動として長いこと参戦していますが、人数の関係で減らしたんですね。

由 元:試合数の満足度は人によって違うと思うんですけど、してないって言う人の方が多分多いと思います。

編集部:そうですね。でも学業と人数と考えると、チームとしては仕方ないのかもしれませんね。

由 元:あとはお金の関係で参加したくないという人もいます。リーグに入ると登録費とか初期費用がかかるため、一人暮らしの中には、少しでも節約したいと考える人もいます。

編集部:大学生らしい悩みですね。今は、活動制限などあるかと思いますが、チームはどんな活動をされていますか?

由 元:今はZOOMでミーティングをしています。普段も試合をやった後は次の練習の時に動画をみて、自分たちが気になった点や、こうしたほうが良いっていう点を、一個一個スクリーンに投映しながらプレーについてコーチの方と話し合う時間をとっています。それをこの期間はオンラインでやろうかと思っています。みんなに過去の動画を持ってきてもらってそれを皆で画面共有してプレーについて話し合っていこうかなと思っています。

編集部:動画分析の際、工夫していることはありますか?例えば見る場所を分けるとか?

由 元:前半に集中してしまうこともありますし、自分が出てたセットの動画が多かったりしますね。笑

編集部:仕方ないですね。笑 私も、自分のセットを重点的に見ると思います。
2人のフットサルの出会いを教えてください。

由 元:高校時代部活でサッカーをやっていました。結構厳しい環境でのサッカーだったので、大学では遊んでやる、じゃないですけど部活よりはサークルで楽しもうと思っていましたが、1つ上のキャプテンから、1回でも見に来てみないかとお誘いいただき、サッカーとはちょっと似ている部分もあるけど、戦術とか考え方が違う部分があったり、すごい面白かったです。その時の同じ地区の高校の仲間もいました。すごく良い雰囲気でやってるなと思って、そこでもうすぐフットサルをやってみようと思ったのが出会いです。

編集部:フットサルの戦術が面白いところと伺いましたが、他にはありますか?

由 元:自分は本当に足元が無い選手だったんですけど、フットサルではディフェンスをやっている時、面白いと感じましたね。元々自分は前の選手だったんですけど、フットサルだと枝Dっていうディフェンスの取り方を教わってからディフェンスがどこの局面からでも活かせて守備からの攻撃が早い、その繰り返しが早いのがコートが小さい分面白いなって思いました。

編集部:ちなみに”枝D”について教えてもらえますか?

由 元:動画を見て5つの取り方があってそれもやるんですけど、守備の仕方に番号を決めて、1番の人がプレスに行ったら2番の人はこういう動きをするって言うのを枝Dと合わせながら色々教えてもらっています。

編集部:もっと深く知りたいですね、

鵜 殿:そんな企業秘密ってことでもないと思うんですけど。

由 元:でも、難しいですね。ディフェンスの動画が結構多いんですね。相手の攻撃の一個の流れの動画を見て、「まず1番は利き足からプレスをかけなければいけない所をまず逆足から行っている」とか言う視点の違いだったり。枝Dって足だけではなく腕も使って相手のバランスを崩しながら取るっていうのもあるんですけど、腕の使い方が違うとか足が逆とか体の向きも違うとか、そういう細かい事まで守備では教えてもらっていますね。

編集部:守備の練習がメインといった感じですか?

由 元:そうですね。守備は多いですね。一人一人がちゃんとルールを理解していないと、はまるところもはまらないので、何度も反復してみんなの共通理解を増やしていっています。

編集部:守備はフットサルにおいても大切ですよね。枝Dについて聞きすぎて、鵜殿さんのフットサルの出会い、聞きそびれていましたね。笑

鵜 殿:僕も大学からフットサルを始めました。僕の高校が由元くんの高校を選手権で倒したって言うのを言いたかったです笑 
フットサルは元々大学に入ったらちゃんとやりたいと思っていました。正直、僕はテクニックが得意なのでフットサルなんて余裕だと思っていましたが、理論とかも全然わからなくって、大学入ってから新しい事にチャレンジするのも面白いなと思い、すぐフットサル部でやろうって思いましたね。

編集部:テクニックのある選手がいるイメージありますよね!初めてやってみて魅力は何でしたか?

鵜 殿:見ている人からしたらもう「1秒も見逃せない展開」が面白いんじゃないかなって思います。

編集部:そうですね!サッカーと違ってゴールも近いからシュートも増えますよね!ただ、大学フットサルにももっと観客が来て欲しいですね。

鵜 殿:他大学の部活とかもマネージャーがキャー!とか言う所もありますけどね、それが良いですよね。笑

編集部:羨ましいですね。ちなみに今カレッジリーグは何部ですか?

鵜 殿:今年1部に上がれました!コロナ のおかげでプレーオフがなくなりある意味ラッキーで上がれました。今年は1部のチーム多くなりますね。

編集部:12チームですね。たまたまと言えど、上がったには変わりないので頑張ってください! 今はどんなフットサルをしていますか?個人的には、さっき話してくれた枝Dが気になります。守備がメインになると思いますが、攻撃はカウンター重視ですか?

由 元:そんな重視ってほどではないですけど、ベースは同じですが、出ているメンバーによって、少し代わります。鵜殿が出ている試合は結構足元がある選手と、体の強いPIVOを置いて、攻めることが結構ありますね。

編集部:基本鵜殿さんの方は3−1のセットを組んでピヴォを置いてみたいな感じですね。

由元さんの方は?

由 元:自分は結構守備、カウンターの方が多いですね。

じっくり守ってマイボールになった瞬間圧をかけたい、と言うイメージですね。

編集部:枝Dの守備の仕方というのは、オールコートですか?それともハーフからじっくり守る感じですか?

鵜 殿:セットによって、僕のセットだとガンガン前プレ行く感じですね。

由 元:自分たちは前から行かないですね。前の方の守備というよりは自陣での守備の方が自信を持っているし、相手のチームによって変えるパターンが多いですね。試合前に切り方とか詰め方、ハーフなのかミーティングを通して判断してますね。

編集部:相手によって試合前のミーティングは重要ですね。チームの約束事はありますか?

由 元:枝Dのところにもありましたが、ナンバリングの意識は何度も何度もミーティングで話していますね。

編集部:ナンバリングとは?

鵜 殿:わかりやすくするためにボールに行く人から、1番にしています。練習する時にもナンバリングを使って共通認識をしています。

編集部:数字をつけることで、確かに認識はできますね。特に2番目と3番目は大事だと思います!どんな練習をしていますか?

由 元:具体的な練習で言うと、4対3で、ナンバリングの練習をしています。ボール回し方が4人、守備が3人と数的不利の状態で、絶対に1枚足りないっていう形なんですけど、ボール持っている人に1番がプレスに行って、近くに2番が行って3番がその間を見る。一人相手が多い状況の中でもはめるのが大事です。

編集部:4対3はハーフコートでのポゼッションの練習ですか?

由 元:はい。ハーフコートでポゼッションの練習ですね。

鵜 殿:これを毎日やっています。枝D については、8月5日に本も出るのでぜひ読んでみてください!

編集部:チームの中での共有でとても大切になりますね。加えて、動画で見つけた課題に取り組んでいるといった形ですね。

編集部:チームで頼れるような注目選手は誰ですか?自己推薦でもいいですよ笑

鵜 殿:自分で自分のことをエースって呼んでる人がいて、試合中も先輩からエースくんって呼ばれている奴がいます。(笑)去年も結構点を取ってましたね。3年生の福田雅樹くん(no.2)です。

編集部:どんなプレーヤーですか?

鵜 殿:身体が強くて、身体の使い方とトラップで反転するんですけど、ワンタッチで相手を抜くのが上手いです。絶対にシュートで終わらせる選手です。どこからでもバンバン打って、決定力があるとは思わないんですけど、シュートの本数が一人だけ桁違いです。

編集部:本数に対するゴール数はあまり多くないんですね。

鵜 殿:そうですね、ファー詰めしているんですけど、1人でシュートで終わらせてしまいます。って、俺は思ってますが、なんだかんだ点は取ってます。

由 元:ここぞ!という時に決めてくれる選手ですね。逆境に強い部分があります。なんか決めちゃうんですよね。最後に。

編集部:ワンタッチで抜くといっていましたが、ドリブルも得意な選手ですか?

由 元:あんまり上手くないですね。どちらかというと、ずらしてコース作ってシュートしている感じです。

編集部:それでも、逆境に強く、決めてくれるなら頼りになりますね。

由 元:2部の最終戦で天王山で1位対2位の試合になりました。その時、なんとか1位で終わりたいと思っていました。その試合は、ラスト1、2分で点を決められて、チーム全体が、悪い空気になりましたが、最後の最後に点を決めて、何とか引き分けに終わり、1位が決まるという、すごい試合でした。ラスト1プレーで決めた時は本当に鳥肌が立ちましたね。

編集部:感動の試合ですね。皆さんはプロを目指したりしていますか?

鵜 殿:Fリーグまでは目指していないと思いますよ。社会人でも大人になってやるかもわからないですし。

編集部:Fリーグを目指さない理由ってありますか?

鵜 殿:やっぱり給料ですかね。トップの選手でも大変なイメージがあります。

編集部:なんとか変えていきたいところですね。
チームにムードメーカーはいますか?

由 元:チームのムードメーカーは鵜殿くんじゃないですかね?

編集部:僕も話をしていてそんな雰囲気を感じていました。

鵜 殿:そんなことないですよ。でも俺と雅樹でイベントの宴会とか今年もやってるんで楽しんでます。

編集部:由元さんから見て鵜殿さんのプレーはどうですか?

由 元:想像を絶するくらい上手いです。多分、チームの共通認識で鵜殿くんが1番上手いってなりますね。福田くんとはまた違ったうまさがある。足技がどうしようもないくらいあって、取れないんですよ。

編集部:枝D使ってもギリギリですか?

由 元:スルスル抜けていく感じです。1年の時からずっと試合に出ている選手なので、経験値と理解度が他を圧倒している感じがします。けど、喋ってみるとバカっぽいじゃないですか。それがまた後輩からも慕われたりする理由ですね。

編集部:それですね!とても親しみやすい感じです。もし、ここに鵜殿さんがいなかったら注目選手は鵜殿さんだったかもしれませんね。

鵜 殿:僕は言われるのを待っていましたよ!

編集部:待っていたみたいですよ(笑) 福田さんは得点をとると聞きましたが、どうですか?

鵜 殿:そうなんですよね。そこですね。でも僕は1年の時から福田くんたちと同じセットで福田くんにパスを出してあげてるって感じです。

編集部:アシストですね。影の注目選手ですね!これからのWoods Bearを支えていく選手も教えてください!

由 元:今信頼を置いてゴレイロとして出てもらっている平野怜(2年生)ですね。咋シーズン、自分たちが2年生の時は、ゴレイロが3年生と平野と2人いたのですが、その先輩も就活になってしまってずっと一人でゴレイロとして当時1年生で出場していました。その時から、結構止めてくれるキーパーでしたね。

編集部:1年生で頑張ってくれましたね!

由 元:前までは結構内気だったので、あまり指示の声が無かったんですけど、ゴレイロを1人でやっていくにつれて、責任感と自覚が芽生えてきたようで、後ろからの声も出るようになり、チームが助けられている時もあります。あとは、気持ちを出して怒るようにもなりましたね。

編集部:試合を重ねてフットサルを知りはじめたのかもしれませんね!今後のゴレイロはしばらく安泰ですね!最後にWoods Bearってどんなチームですか?

由 元:本当に上下関係が全く無いチームです。

鵜 殿:僕が思うにはフットサル面だと、高校とかでもサッカーを超ガチでやってたみたいな人も少ないし、ボールを蹴る実力とかも絶対に1部でできるようなレベルでも無かったんですけど、そういう人たちの集まりでもフットサルの理解とかで、1部にも上がれたし、1年生からしたら実力がなかったとしても全然入ってもやれます。本当に上下関係は僕たちの代が失くしちゃったみたいな感じで、先輩達も面白く優しく、今年の2年生も生意気で、楽しくやれてると思いますね。それが逆に、ぬるい感じになってしまうこともありましが、、、

編集部:そうなったときはどうしていますか?

鵜 殿:それを締めれる人が、キャプテンに任命されます!

編集部:つまり、由元さんがしっかりしているんですね。

由 元:自分から見て、自分たちの代は6人いるんですけど自分以外、本当に鵜殿くんみたいな感じなんです。だから、いつも一歩離れた所から見ている自分がキャプテンに選ばれたのかなと思っていました。

鵜 殿:しっかりしています本当に。

編集部:最後になりますが、今年の目標を教えてください!

由 元:今年は今のところは未来不透明な感じではあるんですけれども、リーグは必ず開催されることを信じて、でさらに1部の参入戦でも自分たちは足猿に大敗したのを最後にしてその気持ちのままで。一応1部には参入できますが、本当に自分たちは下の下だという事をみんな認識しているので、「チャレンジ精神」っていうのを忘れずに、練習を積み重ねて1部で優勝したいです!

編集部:ありがとうございます。他に言い忘れたことはありますか?

由 元:本当は福田くんが来る予定だったんですけど多分寝てます。笑

鵜 殿:それと、マネージャーにマドンナがいると書いておいてください!

編集部:面白いチームですね。今年は色々と変化がありますが、頑張ってください!!

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