2020.05.29 Fri

Written by EDGE編集部

コラム

【大学フットサル名鑑】Vol.11 桜美林大学 Tokyo Family

東京都大学リーグに唯一の同好会チームとして参加している桜美林大学 Tokyo Family。同好会として長い歴史を持つ彼らは今、時代の変化とともに変わろうとしている。今回は代表である4年生の佐藤さんから話を伺った。

編集部:それでは、今日はお願いします!佐藤さんの東京ファミリーでの立場や活動について最初教えてください。

代表:佐藤大輔さん

佐 藤:3年次に代表とキャプテンを引き継ぎました。基本的には3年生が運営をしていて、東京ファミリーは女子プレーヤーもいるので、女子の代表と僕と活動しています。競技系サークルとして活動しています。部員数では、男女共に20人いて、合計で40人での活動をしています。女子も全員がプレーヤーというわけではなく、見るのが好きな人とかはサポートしてくれていたりしています。

編集部:女子もいるんですね。練習はどうやって行っていますか?

佐 藤:練習時間は2時間とっていて、最初の1時間は男女混合のゲームメインで行い、残りの1時間が男女別で行う形です。なので、男子のみで全面でゲームができるのは全体の練習でも15分程度となっています。

編集部:練習時間としては短いですね。平日にどれくらいやっていますか?

佐 藤:基本的には週に1日練習をしています。長期休みの日には男子練の日を増やして、週に2、3回の練習日程をとっています。週末は練習試合を組んで行くことが多いですね。体育会ではない分、大学の施設が使えないのも練習日程の低下にもつながっています。

編集部:施設の問題もありますよね。チームの年間スケジュールを教えてください。

佐 藤:2月に代替わりをして、新三年生に代が変わります。それから4,5月と新歓が始まり、カレッジリーグが始まります。この頃からインカレへと繋がる大学選手権東京都予選も始まってきます。8月には3泊4日で夏合宿があります全体での合宿になるので女子合同の練習や男子の練習も行っています。こういった合宿は、チームの中で代表とは別にイベント班がありまして、彼らは大学のイベントとか学祭とか合宿とかを取り仕切ってくれる班で、内容なども彼らが決めています。 大会は、もう一つ、9月ごろから開催の東京都大学フットサルリーグにも参加しています。あとは、春に同好会としての合宿があります。

編集部:合宿などは、また同好会らしいですね!男女の関係の良さも伺えます。

佐 藤:女子も男子が練習しているのを横で見学していたりします。フットサルの戦術は2コ上の人たちはピボに190センチの選手がいて、頼ったプレースタイルでした。彼が卒業したあとは、チームの戦い方が無くなってしまいました。しかし、昨年は、僕らの代が中心となり、2年の歳月をかけてチームの方針を変更していきました。同時に僕自身も社会人フットサルチーム所属するようになり、今までよりもフットサルの戦術に取り組み、よりフットサル競技にシフトチェンジすることができました。今では社会人リーグの方で吸収したことをチームに還元しています。

編集部:佐藤さんの目指すフットサルはどういったものですか?

佐 藤:去年から取り組んできたこととしては2つ上の先輩の時は、一人ひとりの力があって輝ける選手が揃っていましたが、今はそういった選手も少なくなり、フットサル経験者も少なく、全てがゼロからのスタートとなりました。現在、僕が考えていることは2セット組んでクワトロセットと3-1のセットに分け、対戦相手を迷わせるような2セットを組めるようになりたいと思っています。今はJ下部だった選手も所属しているのですが、フットサルの動きはまだ知らなかったりするので、基礎からフットサルの動きを取り組んでいます。僕の他に、もう1人社会人チームに所属している選手がいるので、2人でフットサルのことを教えていきたいです。攻撃においては、まず、「ウン・ドイス」「パラレラ」とシンプルな攻撃で崩していくチームになりたいです。都大学リーグだと基本的には全国優勝の多摩大や、明治学院大学などの強豪チームと戦うことが多いので、力の差もあり、打ち合いの試合と言うのは基本的には不可能だと思っているので、守備に関してはハーフで守って攻撃はシンプルに。1点勝負に持ち込むというのが昨年から取り組んでいるフットサルになります。

編集部:東京都大学リーグの中でも唯一の同好会チームですよね。

佐 藤:こっちのモチベーションとしては、やはり部活動ではない分、彼らに対してどれだけ戦っていけるかは、燃えるところになります。僕らは、昔から都リーグにも参加させてもらっています。

編集部:そうなんですね。昔からというと、創設はいつになりますか?

佐 藤:今年で20周年なので、2000年からだと思いますね。

編集部:長いですね。部活動化は目指しているのですか?

佐 藤:一応検討していまして、去年学校の先生に話をしてみました。サークルから部活にあげるとなると5、6年かかると言われまして…。大学がペスカドーラ町田と同じ町田市にあることもあり、提携というかゼミでつながっているところもあります。当時、桜美林大学ないにフットサル部を作ろうと言った話も出ましたが特に進展はなくといった感じですね。

編集部:自分たちで動いていくしか無いようですね。

佐 藤:そうですね。同好会としての良さもあるので、どういった形で部活動になろうかとは検討していきたいことです。現在、競技系と言えども同好会ですので、新入生も同好会と思って入ってくれるのですが、後々に競技系とわかるとやめてしまう選手もいます。そういった面でも部活というのは羨ましいと思います。

編集部:そうですね。昨年からチームを作っていると思うのですが、今のチームの課題はなんでしょうか?

佐 藤:今の課題としてはボール回しは、前プレをかけられても回避ができるよう成長してきたんですけど前進ができても相手コートないでの、アイディアが少ないというか、まだそこまでの練習をすることができていないのが課題です。現状はいつも単調な攻撃しかできていないというのがあります。また今のチームにはシューターがいないのでうまくゴールまで繋がらないのが課題になります。

編集部:経験者と未経験者が混ざっている難しさはありそうですね。どんな練習したらゴールまで繋がりそうですか?

佐 藤:フットサル初心者が多いので、まずはフットサルの動きをサインプレー化して動きに全部番号をつけて動きを身につけていきました。そうすることでプレー中にも自然と起こるようになってきて、そこ後は、良くなったのではないかと感じました。しかし、相手陣地においては、オフェンスは、アイディアを出さないといけない部分があるのですが、まずはスタートとして同様にサインプレー化して向上しようと思っております。

編集部:J下部の選手たちも所属していると基礎能力はあると思うので、飲み込めば強くなりそうですね。

佐 藤:実際、得点はその子たちから入ることがよくありますね。

編集部:ちなみに、佐藤さんは、今は社会人でもプレーされているとのことですが、これまでどういった経緯でフットサルと出会ったのですか?

佐 藤:大学に入ってからでも本気で何かをやろうとは考えていました。小中高とサッカーをやってきたこともあったので、サッカー生活がなくなると言う事を寂しいと思っていたのもあり、最初は大学サッカーを検討し、桜美林大学のサッカー部にも体験にいきました。それと同時に東京ファミリーの練習にも参加してフットサルのリーグ戦を観にいくこともさせてもらいました。実際、最初の1ヶ月はフットサルとサッカーのどちらもやる期間がありました。当時は、大学生になった今、何かを始めようと思った時にフットサルの方が初心者からのスタートでもあったのですが、フットサル選手としての伸び代がかなりあると思いました。フットサルをやっていて、今までできなかった動きができるようになった、など日々の達成感を強く感じていました。サッカーがつまらないというわけではなく、単純にフットサルをやってみて楽しかったのと、達成感と言うのがフットサルを始めた理由でもあります。今では社会人にも入り、代表をやって周りの人たちが成長をしていくことを感じることが練習での達成感につながっています。サインプレーがはまった時などは特に楽しいですね!

編集部:そんな選手も、今では代表ですよね!!フットサルをしてみていかがでしたか?

佐 藤:一番は頭を使わないとできないということを感じました。伸び悩んでいる選手ほど、本能だけで動いていたり、次の次まで考えていられなかったり、その先のイメージが持てていない選手は伸び悩む方向にあると思います。でも、フットサルをしっかり勉強して、頭を使っている選手はどんどん伸びていく印象があります。僕自身、そんなに足元が上手い選手でもないので、頭を鍛えて、簡単にボールを捌いて、動いていく感じでやっています。

編集部:頭脳、戦術はフットサルの醍醐味ですね!チーム内で頼れる選手は誰ですか?

佐 藤:10番の大塚竜生選手(4年生)です。 J下部上がりで町田ゼルビアユースからきた選手です。実は地元が同じで、小学校から知り合いでした。大学で初めてチームメイトになりました。身長は高くないんですけど重心が低くてがっちりしていて、一番の魅力は左右両方使えると言う事です。彼を知らない人から見たら「あの人は左利きなんですか」と言われたことも何回かありました。テクニックがあり、1人でもスルスルと抜けて、左右両方からタイミングがあればサイドネットに突き刺さるようなシュートが打てる選手です。技術的な面で言うと1番うまい選手だと思います。 

編集部:下級生で、今後の東京ファミリーを支えていくような将来有望株はいますか?

佐 藤:現在2年生の金子雄大(No.13)です。彼は結構ちょこちょこしてて足元できるようなタイプの子なんですけど、高校の時から少しフットサルを経験していた子で、。タイプ的には足元があって、フットサルの動きを1番早く吸収し、プレーで見せてくれるような選手です。これからも彼がフットサルを吸収してくれれば、それが次につながっていくのではないかと思える選手です。今の課題としては、フリーランの部分になると思います。基本的に出したら抜けるベースの動きはできるのですが、抜け方などが、単調で同じスピードになったり同じ場所に抜けてしまうので、抜け切らないで間で受けるといった、フリーランの中でもアイディアが出せるようになれば、もっとチームを助けるプレーができるようになるのではないかと思っています。

編集部:彼の成長には期待していきたいですね!狭いスペースだからこそ、フリーランでのアイディアはきっとチームの力になりますね!次にムードメーカーを教えてください。

佐 藤:4年生の小林龍平(No.8)です。この子は面白いというか常に明るくて常に声を出していて精神的支柱というかプレーも1番気合い入っていて、よく走って、根性見せて、といったプレーヤーです。彼も昨年から社会人チームでもトレーニングをしていて昨年は東京都リーグの方には二重登録の関係でできなかったのですが、その時もベンチから指示を出してくれたり、セットの入れ替えだったりの指揮を取ってくれました。

編集部:社会人チームでの経験は役に立っていますね!最後になりますが、東京ファミリーとはどういったチームでしょうか?今コロナ禍でもありなかなか同好会を決められない1年生に向けて紹介をお願いします!

佐 藤:大学でやりたいことが全てできるところが東京ファミリーだと思っています。例えば今までスポーツを本気でやってきた人は、何か自分が夢中になれる場所だったり本気でできることが必要だと思うし、そういった選手はいつか本気でやりたくなると思います。サークルながらも大学生活の中で同じ目標に向かって練習をして試合をしていくというのは1つ大学生活としても大事だと思うし、個人的にはどの大学生にも夢中になれることを見つけて取り組んでほしいと思っています。また、サークルでもあるので、ピッチ外の楽しみもできるのがうちの良さだと思っています。

編集部:ありがとうございます!今、これからも引き続き頑張ってください!!

写真提供:桜美林大学Tokyo Family

[編集後記]
同好会として唯一東京都大学リーグに参戦するTokyo Family。部活動にすべきかという葛藤の中、代表の佐藤さんは考えていた。社会人チームからフットサルの知識を得て、チームへ還元するなど努力を感じた。女子チームの存在も正直あまり知られていないが、こういった活動もフットサルの繁栄に繋がると思う。

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