2020.05.14 Thu

Written by EDGE編集部

コラム

【大学フットサル名鑑】Vol.6 早稲田大学足猿キッカーズ

早稲田インカレとして活動する足猿キッカーズ。社会人関東リーグとの掛け持ちをする選手も多く競技系として活動している。早稲田生だけでなく、他大学も参加可能なインカレ。今回は、幹事長である佐藤優大くん(3年生)とキャプテンの柳飛来くん(3年生)に話を伺った。

左:佐藤 右:柳

編集部:こんにちは。今日はお願いします。インカレという形式をとり、かなり競技系な活動をしている足猿キッカーズさんですが、今日は、インカレの特徴、競技系である活動なんかも聞かせてください。

佐 藤:お願いします。チームとしては幹事長として僕がいます。また代表が一応4年生にいまして、運営の部分で言うと僕ら2名がメインで動きます。幹事長という役職は、サークル長みたいなもので、代表は、昨年の幹事長が代表となり、新幹事長のサポートをしていきます。

 柳 :僕はキャプテンとして活動していて、練習のメニューを決めたり、出場メンバーを決めたり、とフットサルの試合やピッチ面においての責任者をしています。

編集部:つまり幹事長が、事務的な部分、キャプテンがチームの部分なんですね。インカレという形を保つためにも、同好会として活動していく感じですよね。それでも競技系なイメージがあります。

佐 藤:そうですね。部活動になるとなかなかインカレという体制も保てないと思うので、これからも同好会として活動していくと思います。部活になるメリットもあると思いますが、僕たちにはこの形があっていると思います。

編集部:現在部員数はどのくらいいますか?

佐 藤:選手とマネージャー合わせて40名くらいです。うちマネージャーは15名ほどいます。マネージャは女子大学などから来てくれます。選手もマネージャーも含めTwitterの告知から新歓に参加してもらって、入ってもらう感じです。2001年から活動をしていて、結構長くこのチームは存続しています。

編集部:マネージャー多いですね。選手はやはり早稲田の出身選手がほとんどですか?

佐 藤:そういうこともなく、選手もインカレとして活動しています。もちろん、メインは早稲田大学となりますが、他には、GMARCH、日東駒専あたりの学生が集まって活動しています。

編集部:ちなみに、二人は早稲田大学生?

佐 藤:いや違います。(笑)実は違うんですよ。僕は明治大学です。

 柳 :僕は法政大学です。

編集部:驚きました。早稲田の名前だったのでてっきり代表は早稲田の選手かと。

佐 藤:僕たちの代は、早稲田生が2人しかいなくて、その二人があまりチーム活動に関わる時間が短いため、僕たちが幹事長、キャプテンをしています。去年は、早稲田生が入らず、現状、下の代に早稲田生がいない状態です。

編集部:それでも選手が25名もいるのはすごいですね。マネージャー15名は練習にも参加するんですか?

  :結構練習にも参加してくれます。

編集部:学校もバラバラなので普段の活動なんかは調整が難しそうですね。

佐 藤:普段は週2日程度の練習と、週末に試合があったり、なかったりといった感じです。特に活動曜日も決まっていなくて、体育館を抑えられたら、トレーニングをする感じです。事前に翌月のスケジュールを出せるようにして、メンバーにはその上でバイトの調整などをしてもらっています。

編集部:柳さんはキャプテンとして指導もしているとのことですがメニューなどはどうやって決めていますか?

 柳 :基本的には1人で決めています。あとは4年生の先輩から知識をもらって、自分たちが目指しているところに向かってどう取り組んでいけばいいか、試行錯誤していく感じです。

編集部:4年生の経験を教えてくれるのはいいですね!インカレチームとして足猿の年間のスケジュールはどんなものですか?

佐 藤:4月に新歓、5月からカレッジリーグが開幕し、7月、8月に課外合宿で海に行ったり、BBQをやったりしています。9月には練習合宿に行っています。しっかり体育館で2部練や紅白戦をメインとした合宿をしています。あとは3月の4年生引退の時にも春のキャンプをしています。

 柳 :他には、PSGリーグやカレッジフェスタに参加しています。部活動ではないので、大学フットサルリーグのような大会には参加できていません。インカレでの活動なので、もしかしたら、”遊び”みたいなイメージで見られているかもしれませんが、本気で活動し、大会にも参加しています。

編集部:正直インカレはそういったイメージもあるかもしれませんね。そして、合宿2部練だと2日目からキツそう。

 柳 :結構きついですね。それでも合宿ですし、みんな紅白戦が好きなので頑張っています。

編集部:メンバーは選手が25名いると思いますが、試合数的にはどうですか?

佐 藤:試合に出られない選手は、カレッジフェスタや練習試合に出たり、新入生はPSGリーグに参加しています。

編集部:大会によってメンバー構成したりしているんですね。昨年は、カレッジリーグ1部に昇格おめでとうございます。チームとしての目標はどういったところになりますか?

 柳 :昨年は昇格を目標にし、実際1部に昇格できました。今年は1部リーグなので、2016,2017年にも達成した「優勝」が一つの目標となっています!

編集部:これまでチームとしてはどんなフットサルを目指していますか?

  :個々の技術が高いチームではないので、組織力が大切になります。誰かがミスしても他でカバーできるようなチーム作りを目指しています。戦術面では、クアトロを採用しています。基本的にはこの形で崩していくのがメインの形です。守備は、オールコートで前からのプレスをベースにしています。昨年は守備の練習にも結構力を入れてきて、前プレをベースにチームを作ってきましたが、やはり前プレだとスタミナの部分での課題が出てきました。今年は、前プレだけでなく、ハーフからの守備もやりたいという声が出てきています。守備の方法も増えることでチーム戦術の幅ができますが、まだ練習はできていない状態です。

編集部:インカレだと組織力を高めるには工夫が必要ですね。チーム活動としてどんなことしていますか?

  :みんなで意見を言える環境を作っています。下の学年の選手も、気軽に意見が言えることで全体のレベルが上がると思っています。ですので、ミーティングなんかでも下の学年の選手がリードして進行する形をとっています。下の学年の意見を聞くことで、それに対してチームで意見を出し合って、より良いチームにしようとしています。このミーティングが月に1度ある感じです。この前は、チームを少人数のグループに分けて、事前に同じ試合を各グループに渡して試合に対する改善点やできていた点をまとめてもらいました。その後、全体で各グループの意見をまとめて発表してもらうようにしました。そのミーティングから生まれたのが、ハーフからの守備でした。シチュエーションを切り取って、「このシーンは前からではなくて、ハーフだといいと思う。」とか、「でもハーフだとここが問題になる。」と意見交換ができました。またGKからの意見も積極的に取り入れて、チームとしての成長を促しています。

編集部:下の学年がミーティングをリードするのは興味があります。知識的にも自信のない選手が多いと思うのでいい取り組みですね!柳さんは、チームの課題に向けてどういったトレーニングをしていますか?

 柳 :新入生は、フットサル経験者も少ないので、戦術である「クアトロ」と言ってもわからない選手がほとんどです。理解するために4月、5月はこのクアトロの動きの確認をしています。出来るようになったら、クアトロからの狙いや、どのスポットを狙うのかを覚えていきます。あとは、フットサルはカウンターのスポーツなので、カウンターの練習もよく取り入れています。ハーフコートで3vs3+1のゲーム形式の練習は、結構効果ありますしまた、心肺機能的にも向上できると思います。

編集部:高校までサッカーという選手も多いと思いますからね。また一口にクアトロといっても若干違ったりするので時間をかける必要がありそうですね。ちなみに佐藤さんの好きな練習は?

佐 藤:僕は彼の練習の中で、カウンターの練習が好きです。1vs0>2vs1>3vs2>4vs3と増えていく練習です。最初1vs0で参加した選手は、2vs1で守備、3vs2で攻撃、4vs3で守備をしていきます。個人的にはカウンターの守備が好きなのでこれが好きですね!

編集部:守備が好きな選手がいるとチームは助かりますね。いろんな大学からの選手がいると思いますが、一番上手い選手は誰ですか?

  :4年生の久間鉄兵くん(No.99)ですね。元府中アスレサテライトBでやっていて、今年はBRB(関東2部)にも所属しています。彼は、足元の技術や、シュートセンスも高く、フットサルをよく知っている選手です。ドリブル能力が高くて、一人でも打開できる強さがあって、チームが攻め込めない時とかは、鉄兵さんに頼ることが多いです。身長も180くらいあって、ボールも収まるいい選手です。

編集者:経験者がいるのはいいことですね。知識も豊富かと思います!他に、ムードメーカーの存在はいますか?

  :2人います。1人はチームに喝を入れる4年生の藤川優佑君(No.12)です。そしてもう1人はチームの雰囲気をよくしてくれる4年生の土井悠佑君(No.10)です。この2人がバランスをとってやってくれます。藤川君は、町田アスピランチでやっていました。練習中に気が抜けている選手とか、不真面目な選手がいると、バシッと言ってくれて、ビクッとする感じで背筋が伸びます。彼もコロナFC権田(関東1部)でもプレーしています。
土井君は、昨年のキャプテンで、率先して動いたり、選手とのコミュニケーションを取るのが上手いです。お互いの意見を伝え合うのがとても上手い選手です。今は代表としてサポートもしてくれています。

編集部:4年生の名前を主に出してもらいましたが、足猿の将来の有望株は誰になりますか?

  :原石みたいな選手は、3年生の松本優(No.7)ですね。もともと大学のサッカー部に入っていたのですが、スケジュールなどの都合でサッカー部を辞めて足猿に入ってくれました。サッカー選手!って感じの選手で、結構オールラウンダーにできますが、フットサルを知ってくれると、チームのエースになるんじゃないかなと思います。4年生の鉄兵さんはThe フットサラーで、松本は、サッカー選手っぽいというか。説明が難しいです笑 が、いいものあるので将来に期待しています!

編集部:社会人チームと足猿と2チームに所属して活動している選手も結構多いですね。これまでの卒業生はどんなところで活動していますか?

佐 藤:Fリーガーも結構出ていると思います。実際、関東リーグには足猿出身者がたくさんいると思います。自分たちが知らない世代も含めると多くの先輩がいると思います。

編集部:実績もどんどん出ているさすが競技系ですね。チームの活動に戻りますが、マネージャーの活動はどういった感じですか?

 柳 :水回りと紅白戦の動画をとってもらいます。試合では、スコア記入や誰が参加してどのセットだったか?シュート本数、などをまとめてくれています。試合後に、僕たちに渡してくれます。練習よりも試合観戦に結構来てくれますね。スケジュールがあえばみんな来てくれる感じですね。彼女たちの出身大学は結構バラバラだったりしますが、みんな仲良くやっていると思います。チームとしても、大事なメンバーです。練習後には、選手とマネージャーとで一緒にご飯に行って、たくさん話をしたりしています。

編集部:インカレとしての魅力もありながら、多くの選手が高いレベルでフットサルをしているイメージを今回もちました!最後に新入生や、他大学の選手に向けてメッセージをお願いします。

佐 藤:まず足猿では、目標を持って真剣にフットサルに取り組める場所を提供していきたいです。これはチームミーティングでも話し合い決めたことです。
またインカレですので、プレーヤーもマネージャーも大学の垣根を超えて、学生であれば参加出来るのは、他の部活などとは違う僕らの魅力だと思います!迷っている選手、マネージャー希望の方がいたら、ぜひ一度連絡ください!

編集部:ありがとうございました!僕自信、インカレを経験していないので、勉強になりました!今年はカレッジリーグ1部頑張ってください!

[編集後記]
インカレチームを初めて取材させてもらった。正直、チャラい感じだと思う部分もあったが、彼らの活動は本格的で、フットサル経験者が集まるチームであった。大学という垣根を超えて多くの仲間と出会えること。そこがこの「インカレ」という形の魅力でもある。大学に留まらず、枠を超えて活動できること。また本気で1つのことに向けて集まる学生たちを今後も注目していきたい。

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