2020.05.11 Mon

Written by EDGE編集部

コラム

【大学フットサル名鑑】Vol.5 広島大学体育会フットサル部

地元でサッカースクールを開校し、地域にも密着する広島大学体育会フットサル部。「熱量のアウトプット」をコンセプトに熱く、気持ちを表現しながら活動をしている。現在SuperSportsXEBIO中国フットサルリーグDivision2と広島県フットサルリーグ2部と2チーム制で戦うチームである。キャプテンである甲斐聖人さん(4年生)、副キャプテンの早苗滉人さん(4年生)、学生監督の藤原康太郎さん(4年生)の3名に話を聞いてみた。

編集部:本日はよろしくお願いします。中国エリアでは初登場となるのが、広島大学体育会フットサル部になります!

甲 斐:お願いします。ありがとうございます!現在、広島大学にはサークルはありますが、僕ら(広島大学フットサル部)は、そこから抜け、体育会として活動をしています。広島県の中でも部活動として活動しているところは少なく、他の大学はインカレ予選(大学選手権)に出てこないです。昔は広島県からもう1チーム出ていたみたいですが。最近は、広島大学のサッカー部もフットサルのインカレに出てくると噂があります(笑)

編集部:負けられない戦いになりますね。中国エリアには、中国エリアの大会や、習慣なんかもあると思うので、そこらへんについても色々と教えてください。まず、チームの体制について教えていただけますか?

甲 斐:僕はキャプテンをやっています。ここにいる早苗くんが副キャプテンです。

藤 原:僕は、怪我でプレーができず、2年生から、指導者として関わるようになり、現在は学生監督として活動しています。監督として、伊藤慎一郎監督がいたのですが、現在仕事の関係で関わる時間が短くなってしまったので、僕が学生監督として、チームをまとめています。

左:甲斐 中:早苗 右:藤原

編集部:学生達でしっかりやっているんですね!ちなみにここには3名いますが、チーム運営など含めるとどのような体制になっていますか?

藤 原:役員で言うとたくさんいます!伊藤監督が「部署制」を作成し現在も組織化しています。まず各部署には3〜4名が所属する形になります。部署は、経理部・広報部・経営企画部・強化部・審判部があります。それぞれに役割があり、マネジメント部が全部署を統括する形になります。マネジメント部は、全部署がしっかりと動いているかを確認する部署になります。マネージャーにも兼部してもらいチームを支えています。全員が何かの部署に所属して行っているチームになります。

伊藤監督

編集部:部署制にして良かったことはありますか?

甲 斐:月に1回程度、部内で活動報告をしているので、全部員で活動の共有ができるようになりました。それに伴って、導入前に比べて伝達のミスが減り、全員が責任感を持って仕事に取り組めるようになったことがよかったです。

編集部:全員でチームを支える感じがいいですね。一人一人に責任感があっていいと思います。

藤 原:全体の人数があまり多くないのが懸念点です。部員全員でも20名程度で他にマネージャーが4名と少人数体制になります。

編集部:新入生が欲しいとことですね。

藤 原:そうですね。コロナの影響で活動自粛状態ですので、1年生に案内などができず、現在は広報部がSNSで頑張ってくれています。

編集部:なかなか大変ですね。早く良くなればと思います。通常であればどのくらいの練習頻度になりますか?

甲 斐:基本、水/金/土/日曜と週4日がチーム練習になります。その他に1,2年生の練習日が月曜にありますので、1,2年生は週5日の練習日数になります。練習会場は大学内の体育館で、週末も練習か練習試合がしっかりと入ってくる感じです。練習時間は、16:30-18:30でして、16:30に参加できない選手もいるかもしれませんが、まずは学業を大切にしてもらい、バイトなんかもその後にできるようにしてあります。

編集部:練習頻度、学業、バイトと色々と充実した学生生活が送ることができそうですね。結構遠征に行っているイメージがありますが、年間のスケジュールなんかも教えてください。

藤 原:チームは2チーム体制になっています。中国リーグ2部にトップチーム。広島県リーグ2部にサテライトチームが参加しています。もう一個別に中国学生リーグがありまして、この中国学生リーグには、トップチームとサテライトチームが混ざって参加します。基本的にはこの3つのリーグを主軸に活動しています。他には、広島の常石で交流戦したり、1年生がフットサルを知るために、アイデムカップにも出ています。

編集部:サテライトチームも充実して試合が組めそうですね。トップチームとサテライトチームはどうやって決めていますか?

藤 原:月に1,2回ほど、伊藤監督とテレビ通話をし、その時に話し合って決めています。選手登録の期間が近づくと、よりシビアに考えて各セットを考えてメンバーを確定していきます。トップ/サテライトの選手の入れ替えは、県リーグ(サテライト)で評価が上がれば、学生リーグに参加してもらって、トップチームへの合流の可能性もあります。選手が昇格するときは、似たようなポジション、選手が入れ替わっていく感じになっています。学生リーグでは、トップの試合にあまり絡まなかった選手とサテライトの評価が高い選手が参加する形になりますので、結構そこで評価されます。

編集部:学生リーグは熾烈ですね。セットはどうしていますか?

甲 斐:3-1セットとクアトロのセットがあります。セット間での選手の入れ替えはあまりなく、選手の特徴を見て、入るセットが決まっていく感じです。

編集部:昨年も同様の形かと思いますが、昨年の課題は何ですか?

甲 斐:昨年はインカレの時に、予選で緊張もあったせいか、アラからの一対一に頼りがちになってしまいました。そのまま続けてしまったのが敗因の一つでした。焦るとそこ頼りすぎてしまうので、今年はアラに他の選手も絡んでいけるような形にしていきたいです。

編集部:強化部がメニューを考えると聞きましたが藤原さんもそこに入りますか?

藤 原:僕はマネジメント部に入っているので、他の部署にも顔を出して確認をしていかなければなりません。強化部にも顔を出して、チームの課題などをもとにトレーニング作成を一緒にしていく感じです。でも結構、甲斐と僕で決めています。

編集部:トレーニング内容はどんな感じなものが多いですか?

藤 原:カウンターのトレーニングが多かったです。カウンターでは、三角形を作ることに拘っていました。それから、よくある2対1の連続したトレーニングをやる感じでした。また前プレ回避の動きもやっていました。オープニングの動きとも呼んでいたのですが、スタートの決め事を決めて繰り返し覚えました。その他に伊藤監督から3オンライン(斜めに3人が並んで行う戦術)の練習もタイミングなどを相手のいない状態でトレーニングして、動き方の確認した後、相手を導入してリアルな実践をする感じでした。

編集部:今目指しているフットサルはどういったものですか?

藤 原:統計学的に、得点割合の3割がセットプレー、もう4割がカウンターという結果があります。これからもわかるように実際の定位置のプレーから崩して決めることが多くないことがわかります。ですので、特殊局面である、カウンター、セットプレー、パワープレーを中心に練習しています。個人レベルの技術が落ちたとしても、チームとしての崩し方があるだけでチームとしても強くなれるので、統計学的な側面からのアプローチをしています。サインプレーは、コーナーだけで10種、フリーキックで4種、キックイン3種があります。他に、クリアランスの前プレ回避も一応サインプレーですね。1年生は最初、そのサインプレーを覚えることから始まります。

編集部:1年生は大変そうですね。これまで広島大学フットサル部からFリーガーは出ていますか?

甲 斐:広島大学フットサル部は、元々広島F・DO(現F2)のサテライトとして活動していました。広島大学フットサル部のいい選手は広島F・DOに行く感じでした。永井さんは今でも広島F・DOでやっています。

編集部:現在の関係はどういったものですか?

藤 原:前は一緒に練習とかしていましたが、今は一緒にはやることがないです。一昨年まではそういうこともあったのですが、現在はF・DOも認識してくれていると思いますし、僕らもリスペクトしています。

編集部:地域密着でそういう関係があることはいいと思います!全チームに聞いているのですが、サポーターが応援するにあたり、頼れるNo.1プレーヤーは誰ですか?

藤 原:基盤を支えるという意味でキャプテンの甲斐ですね。チームを引っ張ってくれる存在です。ポジションはFIXOで、ピッチにいるとチームが締まります。とても堅実的な選手です。

早 苗:面白味がないですよ。笑

藤 原:後ろから視野を保ってチームを作っていきます。目立つ選手ではないですが、粘り強い守備で守ってくれて、1vs1でもあまり負けることがないので、チームが安心して攻撃できます。

編集部:頼れるキャプテンですね。チームが締まる存在は負けているときとか助かりますね。マネージャー人気はどうですか?

藤 原:片田紘陽くん(4年生・No.26)。イケメンで喋らないんですよ。普段は背中で語り、急にボソッと的確なことをいうのがかっこいいんですよね。後輩にも慕われています。1年生から試合にでるくらい上手いです。

早 苗:彼も面白みがない。(笑)

藤 原:片田はチームの潤滑油見たいな感じですね。昨年は1つ上のマネージャーにもすごいモテていました。コンスタントに、一定の能力を常に発揮してくれるタイプです。

編集部:彼もNo.1プレーヤーなみの存在ですね。さて、ムードメーカーは?

早 苗:僕ですね。やっぱ周りが固くて、真面目でしっかりものなので、僕が引き受けています。(笑)

編集部:やっと出てきましたね!笑

甲 斐:面白いこと言うと言うか、よく喋ります。一番口数が多いです。早苗はいつもいじられる感じです。

藤 原:後輩は、早苗のことが好きで、すごく親しみやすい存在ですね。彼の存在もやっぱり大事です。

早 苗:後輩も距離を考えて、僕にならきていいって思ってくれているんだと思います。

編集部:4年生は最高学年なだけ、ちょっと雰囲気は違うかもしれませんね。その中でも藤原さんは学生監督としてやる中で、選手との距離感などは難しそうですね。

藤 原:同じ学生で、僕はプレーをしているわけではないので、思っていることを伝えるのが難しいです。例えば、片田くんなら普段プレーもしているし上手いから、一言で済むことも、僕からだと、なぜそうするのか?の理論を添えて伝えないといけない。あとは、練習に先輩が来てくれることがありますが、先輩に指導をしないわけにはいかないので、どうしたらいいのか迷いました。

編集部:立場が違うと難しいですね。監督とのコミュニケーションは?

藤 原:全部の練習をビデオで撮っていて、それを全員が見られるようにしています。それを監督も見て、選手決めなどの意見材料にしています。

早 苗:自分がいいプレーしたときはよく見てます。笑

チームコンセプト:熱量のアウトプット

編集部:チームのバランスができていていいと思います。早苗さんの存在も生かしてますね。最後に、今年の目標を教えてください。

甲 斐:ここ数年はインカレに出場できていない。関東・関西遠征で全国レベルとも経験を積んでいるので、出場だけでなく、インカレ出場と、少なくとも1勝を今年の目標にしています。

藤 原:広島大学フットサル部は、チーム/組織としてしっかりとした体制を作り、賢く活動できるようにしています。部署制によって事務的な部分を、また、統計学や映像からデータを収集し賢いフットサルを目指しています。

編集部:ありがとうございました。今年は色々と変更がありそうで大変かと思いますが、全国目指して頑張ってください!!

[編集後記]
初めての中国地方の大学だったが、彼らもコロナの影響をかなり受けていた。統計学を使い、より効率のいいフットサルを目指しているのは驚いた。またチーム体制もしっかりとした部署制を導入し、運営面でも他大学の参考になるようなチームであった。

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