2019.10.14 Mon

Written by EDGE編集部

全国大会

【密着レポート12】オーストラリアW杯を日本代表として戦って。東洋大学は何を見て、何を感じたのか。

10月13日、台風の影響もあり、予定より遅れての帰国となった日本代表、東洋大学サッカー部。2週間を通して、初めて触れたミニフットボールの世界、そしてW杯という晴れ舞台で一体何を感じ、何を得たのか。ミニフットボールW杯から学んだことを振り返る。

2019年--。

ミニフットボールW杯inオーストラリアの出場権をかけ、国内予選が開催された。W杯に出場した東洋大学サッカー部は、関東予選をギリギリで通過し、日本決勝予選を1勝1分で通過のうえ、決勝を5-0で勝利。そして、日本代表の座を掴んだ。

W杯では、初戦スロバキアに0-6で敗れるものの、続くアフリカチャンピオンのチュニジアに0-0、コスタリカに6-6と見事に変貌を遂げ、見るものを惹きつけた。しかし、勝利を掲げることができず、予選敗退に終わった。

日本はW杯初出場となる。東洋大学としてもサッカーに似ているものの、初めての競技となった。

チームを率いた飯島樹生監督は振り返る。

「初戦スロバキア戦で、選手たちは普段とルールやファールの基準、戦術なども異なってくるためすごく難しくどこか悩みながらプレーしている印象でした。しかし、初戦で、何が出来て何が出来ていないのか明確になったことで私も含め選手たちもやることがはっきりし、次のチュニジア戦では勝利までは至らなかったものの初戦とは見違えるような戦いができたと思っています」

世界を相手にして、飯島監督は「世界中どの国を見ても日本代表より(体格が)大きい選手が数多かった。その中でどのようにして相手を上回っていくのか。そのためには相手との”駆け引き”や”タイミング”でプレーすることの重要性を改めて感じることができる大会でした」と語った。

ミニフットボールでは、狭さと速さの中で、いかにコレクティブなプレーが出来るかが求められる。

東洋大学のキャプテンとしてリードした4年生の関川優太は、W杯を通して日本人の課題を突きつけられたと振り返る

「想像はしていましたが、外国人選手はデカくて強く球際の部分で自分たちは圧倒されることが多かったと思います。そこのところは日本人の永遠の課題でもあるのかなと思います」

その一方で、日本人の長所にも改めて気づかされたともいう。

「スロバキアに大敗しましたが、短い期間で修正して2試合目のチュニジア戦でチームを大きく変化させることが出来たのはすごく良かったです。それは日本人の良さだと思うので今後も継続するべきだと思います」

実際に、この期間での修正は、目を見張るものがあった。選手一人一人の運動量の増加や、チームとしての狙いの共有がはっきりしていて、プレーが明確になっていた。

W杯という舞台を経験し、飯島監督は、選手たちに大きな変化を見ることができたという。

「あの大敗後、なぜこのような大差で負けたのか。何が原因なのか。個々では何が通用して何が通用しないのか。そしたら次どのような戦い方をすべきなのかを自主的に話し合い、みんなで良い方向に向かって行くところは、すごく変化を感じました。この大会を通して、自分たちが主体的にそこにある問題に取り組み、解決するために最大限の努力をしていたことが垣間見えたのでそこはW杯を経験してすごく良かった変化だと思います」

競技性を理解し、ピッチ内外で繰り広げられたコーチングやマネージメントだけではなく、選手が個々にブレインをもって進化できたことを評価した。

現在、東洋大学は、関東大学リーグ1部に所属。推薦選手しか入れない、サッカー部である。毎年のようにプロ選手を輩出し続ける東洋大学。このW杯の経験から今後の活躍に期待したい。

■ミニフットボールW杯2019オーストラリア密着レポート

【密着レポート1】東洋大学サッカー部が日本代表として「ミニフットボールW杯」開催地のオーストラリアへ!

【密着レポート2】ミニフットボールW杯がついに開催!日本代表の東洋大学は、10月2日に強豪スロバキアと対決!

【密着レポート3】初戦はミニフットボールU21W杯準優勝の強豪・スロバキアに0-6の大敗。

【密着レポート4】スロバキア戦の敗戦から一夜明け……。パースのビーチで気持ちを切り替える。

【密着レポート5】第2戦はチュニジアと接戦の末にスコアレスドロー。試合中に「ジャパン」コールも。

【密着レポート6】大量得点が必要な予選リーグ最終戦。最高の準備で決勝トーナメントを目指す。

【密着レポート7】コスタリカとの最終戦は壮絶な打ち合いに。スタジアムに響いた「What a game!!」

【密着レポート8】ミニフットボールW杯の開催地オーストラリア・パースとはどんなところ?

【密着レポート9】日本代表として挑んだW杯を糧に……。東洋大学がオーストラリアの地から再出発。

【密着レポート10】激闘が繰り広げられた準々決勝。ハンガリー、ブラジル、ルーマニア、チェコが勝ち上がる。

【密着レポート11】サッカーだけじゃない。開催国オーストラリアで触れた文化と歴史。

【密着レポート12】オーストラリアW杯を日本代表として戦って。東洋大学は何を見て、何を感じたのか。

記事提供:日本ミニフットボール協会

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