2018.12.14 Fri

Written by EDGE編集部

Fリーグ

人気投票、おひねり、ライブ配信……。Fリーグに新風を吹き込むY.S.C.C横浜の企画力。

写真:Y.S.C.C.横浜

今、日本のフットサル界で異彩を放っているチームがある。Y.S.C.C.横浜。2018シーズンから新設されたFリーグのデイビジョン2、通称F2に新規参入を果たした。12節を終えて首位に立つチームが掲げるのは「プログレッシブ(革新的)」。スローガンの通り、ピッチ内外で積極的な仕掛けを行って、ファンを楽しませている。
(文・北健一郎/futsalEDGE編集長)

人気投票型チケットセールス

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 Y.S.C.C.横浜の仕掛けはチケットを買うところから始まっている。

 スポーツ界ではおそらく初の試みとなる「指名制チケット」。これはチケットを購入する際に「誰から買うか」を入力して申し込み、どの選手がどれだけ売り上げたかをランキングで発表するというもの。 

 毎試合、人気投票を行っているといえばわかりやすい。しかも、チケットの売り上げに応じた額が還元されるため、選手たちは自分のSNSなどで購入を積極的に呼びかける。

 ホームアリーナの平沼記念体育館では、応援グッズを無料で貸し出している。初めて見に来たライトなファンでも、チームカラーである水色のメガホンを片手に応援できる。

 キックオフ前には、横浜にゆかりのある著名人の始球式と横浜市歌の斉唱。ちなみに、選手たちのシューズを赤で統一しているのは、横浜の名所である「赤い靴はいてた女の子像」をイメージしたものだ。

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 試合中はMCがノンストップで実況中継し、DJが音楽をかけてムードを盛り上げる。サポーターの応援とあいまって、アリーナが静かになっている時間は皆無だ。

 試合後にも、Y.S.C.C.横浜ならではの光景がある。選手によるお見送りの際に、観客がお目当ての選手や、その試合で活躍したと思った選手に「ポチ袋」を渡している。歌舞伎のおひねりをイメージしたシステムで、それも選手の収入になる仕組みだ。 

 ホームゲームは全試合フェイスブックでライブ配信を行なっている。1台のカメラによる簡易的な映像だが、試合を見に行けない人にとってはありがたいだろう。

 人気投票型チケット、グッズ貸し出し、おひねり、ライブ配信……。積極的な企画が実って、観客席数は400人ほどとコンパクトながらも、ほとんどの試合でチケットは売り切れ、スタンドは異様な熱気に包まれている。

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