2018.09.29 Sat

Written by EDGE編集部

Fリーグ

【前半戦総括】12年目の新展開!オーシャンズとFリーグ選抜とロベカルと、それぞれのチームと。

プレーオフ進出争いに勝ち残るのはどのチーム?

F_table_14

 名古屋の“1枠”がほぼ確定という状況の中で、残す2枠を争うプレーオフ争いは熾烈を極めている。2位の町田から3位・バサジィ大分、4位・立川・府中アスレティックFC、5位・シュライカー大阪、6位・湘南ベルマーレまで勝ち点6ポイントの中でひしめき合い、現時点ではこの5チームによる争いとなりそうだ。

 プレーオフが5チームで争われてきた過去4年間のうち、3位の成績はこうだった。

2016-2017/湘南ベルマーレ/23勝1分9敗(勝ち点70)
2015-2016/ペスカドーラ町田/21勝2分10敗(勝ち点65)
2014-2015/フウガドールすみだ/20勝2分11敗(勝ち点62)
2013-2014/バルドラール浦安/21勝3分9敗(勝ち点66)

 最低でも20勝、できれば23勝が必要。各チーム(特にコーチングスタッフ陣)はこれまで以上にシビアな勝ち点計算が求められる。選手や監督がいつも口にする「まずは目の前の試合に全力を尽くすだけ」という考え方が本当に重要であり、一つの引き分けでさえもプレーオフの進退を大きく左右するのだ。

 そうした背景に基づくと、プレーオフを争う5チームは自らの立ち位置をよく理解した戦いを繰り広げた。特に町田は、第3節の湘南戦、第4節の大阪戦で引き分け、第5戦でFリーグ選抜に、第6節で名古屋に敗れて4試合勝ち星なしという苦境に立たされながら、そこから7勝1敗で切り抜けた。第14節では上り調子のフウガドールすみだを相手に1-0で勝ち切るなど、2年連続ファイナリストの意地も垣間見せた。

 ピレス・イゴール、森岡薫、室田祐希、ダニエル・サカイ、アウグスト、そしてクレパウジ・ヴィニシウス 。この数年の大型補強はチーム力に直結してきたが、これだけのメンバーがそろうだけに、「今シーズン勝てなければもう一生、優勝できないのではないか」というヒリヒリする危機感が常に漂っている。

 5チームの中で唯一、連敗していないのが湘南だ。第7節の大分戦は2-7と大敗したものの、奥村敬人監督は「スッキリしました。逆にこういう負け方でよかったのかなと。今まで、勝ったり負けたりしていて、まだ自分たちはやれるんじゃないかというところがあったが、力負けした感じで、大敗して足元を見つめ直して戦うためにも、ここから這い上がるためにもよかった」とコメント。昨シーズンは“台風の目”となってプレーオフに勝ち進んだが、その力を過信することなく戦うために必要な敗戦だったと強調した。

 その言葉通り、湘南は改めて全員が40分間、最後まで走り切る戦いに徹して結果を出した。第13節のすみだ戦は守護神・フィウーザがPKと第2PKを止めるなど奮起して1-0の勝利に貢献。奥村監督は「こういう試合を乗り切ってプレーオフの舞台に戻れるように、一丸となって全員で頑張っていきたい」と話した。

 もう一つ注目したいのが大分だ。昨シーズン最下位に沈んだチームは、序盤戦で2位につけるなど復活を印象付けた。3年ぶりに復帰した伊藤雅範新監督は、勝利に対して最短距離でトライする指揮官であり、ゴレイロのマルセロ、ヴィトン、レイチという3人の新たな助っ人外国人とともに突き進んでいる。

 第11節の名古屋戦、第12節のすみだ戦に敗れ、今シーズン初めて連敗を喫した後に、伊藤監督は「少し運がなかったかなと感じますが、結果は妥当なものだと思います。順位は2位ですけど、そういう力はうちにはないと選手も理解しているので、それを踏まえた上でF1に残るために戦っていきたいです」と話した。

 勝利が保証されるような強者ではないが、とにかく結果にこだわり抜く。そんな気概を見せた彼らは、続くアグレミーナ浜松に2-1、ヴォスクオーレ仙台に3-2と薄氷の勝利で上位戦線に踏みとどまった。

 フランスで名を馳せたジョーなど新戦力が存在感を放ち、プレーオフ争いの“常連”でもある立川・府中アスレティックFC、アルトゥールやチアゴを筆頭に、リーグ屈指の戦力を誇る大阪を含めて、5チームの実力は拮抗。それぞれに長所と短所、パフォーマンスの波がある中で、どのチームが“2枠”に入るのか。

 もちろん、調子を上げながら、かつ新戦力を加えた7位のすみだのように、中位以下のチームにも可能性は残されている。今シーズンは、例年以上にバチバチのシーズン終盤戦を迎えることになりそうだ。

HND_3884

<次ページ>
Fリーグ選抜が示した日本フットサルの可能性

1 2 3

◀︎前の記事 トップ ▶︎次の記事