2018.05.30 Wed

Written by EDGE編集部

Fリーグ

「Fリーグ選抜には負けられない」。立川・府中の21歳、内田隼太が同世代に宣戦布告した理由とは。

写真:本田好伸

「Sfida Fリーグオーシャンカップ2018」準々決勝で敗れた立川・府中アスレティックFCだが、シーズン最初の公式戦2試合でキャプテンマークを巻いたのは、クラブが大きな期待を寄せる21歳、内田隼太。若き俊英は、同年代のライバルたち15名で構成されるFリーグ選抜に対して、「Fリーグ選抜は本当の“選抜”だと思っていません」と、バチバチのライバル心をむき出しにして、宣戦布告してみせた。
(取材・文 本田好伸)

あいつらには負けられない

 平均年齢20.8歳の15名で構成されるFリーグ選抜は、「Sfida Fリーグオーシャンカップ2018」で躍動感のあるプレーを見せ、今後の成長が楽しみになるほどのポテンシャルを示した。そんな活躍を目の当たりにした同年代の選手たちには、「うかうかしていられない」という危機感が芽生えたのではないだろうか。立川・府中アスレティックFCの21歳・内田隼太にそう問い掛けると、怪訝な顔でこんな言葉が返ってきた。

「いや、危機感はないですね。『選抜』は“選ばれた選手”ということでしょう。だけどFリーグ選抜には(同年代の中心メンバーでもある)清水和也や植松晃都もいない。本当の意味での『選抜』だとは思っていません」

 Fリーグ選抜のメンバーには、同じ立川・府中の育成組織で育った山田正剛や新井裕生を始め、アンダーカテゴリーの代表でも切磋琢磨し、共に成長してきた仲間がいる。それだけに、「あいつらには負けられない」という思いは強い。

「チームでポジションをつかんで成長すればいいだけ。自分の活躍で、その価値を証明できると思っています」

 そんな決意とプライドを胸に戦ったオーシャンカップの2試合、内田はケガでベンチから見守った皆本晃に代わり、キャプテンマークを巻いてピッチに立ち続けた。今シーズンは、副キャプテンにも指名された。

「彼の能力はこの年代では突出している。将来、クラブだけではなくFリーグ、日本代表の顔として活躍してもらいたい。そうなれるポテンシャルはある」(谷本俊介監督)

 鹿島アントラーズのユース出身で、大学2年生の時に完山徹一に誘われてフットサルを始めてから、まだ2年。5月にはフル代表にも初召集された。物怖じしないプレースタイルも、ピッチ外で時々のぞかせるふてぶてしさも、皆本のそれを思わせる。谷本監督はこうも言う。「僕の予測では皆本以上の技術を身に付けると思うし、ビッグマウスも出てくると思う」。

「期待に応えたいです。代表にも呼ばれましたし、今シーズンはもうやるしかない。その覚悟は、もう決めています」

 有言実行か、ただの“ビッグマウス”か──。内田の決意のシーズンが、本格的に開幕する。

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