2018.05.25 Fri

Written by EDGE編集部

Fリーグ

1ゴール1アシストの大活躍を見せた“柏の5番”。碓井雅貴は「フットサルをやるかどうか迷っていた」。

写真:本田好伸

「sfida Fリーグオーシャンカップ 2018」のオープニングマッチで大きなインパクトを残したのが、今季からF2に参戦するトルエーラ柏の碓井雅貴だった。鮮やかなループシュートでのゴール、冷静な判断からのアシストでチームの全得点に絡む大活躍。F1の相手にも通用するプレーを見せた碓井とは、どんなキャリアの持ち主なのか。
(取材・文 北健一郎)

このチームでF1に上がりたい

「sfida Fリーグオーシャンカップ 2018」のオープニングマッチとなったトルエーラ柏とエスポラーダ北海道の1回戦で生まれた4得点のうち、“3得点”に絡んだのが柏の碓井雅貴(うすい・まさき)だった。

 キックオフから20秒、自陣から前に運ぼうとしたところを北海道の選手にかっさわれて、そのまま失点を喫した。「あれは僕のタッチミスです」。気落ちしてもおかしくなかったが、そこから見事に盛り返した。

 0-2とされた前半10分、ゴール前でシュートチャンスを迎えると「相手が滑ってきたのが見えたので」右足のキックフェイントから切り返し、GKの頭の上を左足のループシュートで抜いた。ビューティフルゴールはFクラブとして初の公式戦を戦うチームに勇気を与えた。

 さらに後半の開始早々、カウンターでボールを運んでいくと、GKの注意を引きつけてからのパスで石田雄太郎の同点ゴールをお膳立てした。その後も自信を持っている「キレのあるテクニック」で北海道の選手を翻弄し続けた。

 東京都府中市出身の25歳。高校生の時に府中アスレティックFCのU-18でフットサルを始めた。卒業後は関東リーグのFUTUROでプレー、2年前から湘南ベルマーレの下部組織でもあるP.S.T.C.ロンドリーナでトップ昇格を目指した。

 昨季は関東1部リーグ優勝、全日本選手権、地域チャンピオンズリーグに出場したP.S.T.C.ロンドリーナで中心選手として活躍したが、トップ昇格は見送られた。チームを退団し「これからフットサルをどうしようかな」と思っていた時に、F2に参戦するトルエーラ柏の奈須隆康代表に相談した。「ぜひ来てほしい」と言われ、現役続行を決断した。

 試合後には10カ月という赤ちゃんを抱きかかえる碓井の姿があった。普段はパーソナルトレーナーとして働きながら、週4〜5日はチーム練習や試合などフットサルに費やす。「奥さんは、どちらかといえばフットサル反対派ですね。家族の時間がなくなるので」と笑う。

 それでも、F2とはいえ、ようやくつかんだFリーグの舞台で戦うことに迷いはない。「F2で優勝できると思うし、このチームでF1に上がりたい」。F1相手にも「通用する」という自信をつかんだ碓井が柏を牽引する。

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