2018.04.27 Fri

Written by EDGE編集部

コラム

アジア制覇を目指す“木暮なでしこ5”。フウガドールすみだレディースとの練習試合で見えたものは?

写真:本田好伸

第2回AFC女子フットサル選手権タイ2018に出場する日本女子代表は25日に国内合宿を開始。翌日の午前中も練習を行った後、その夜にフウガドールすみだレディースとのトレーニングマッチに臨むと、5-1で快勝して上々の滑り出しを見せた。国内合宿を終えた木暮賢一郎監督も「驚きやポジティブな面が出た」と好感触。代表チームは27日にバンコクへと移動した後、5月3日のグループリーグ初戦に向けて調整を続ける。
(取材・文 本田好伸)

スポンジのように吸収する選手たち

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 木暮賢一郎監督が率いる日本女子代表は25日、26日に茨城県・水海道総合体育館で合宿を実施。5月2日に開幕する第2回AFC女子フットサル選手権タイ2018に向けたチーム作りをスタートすると、26日の夜には関東女子リーグに所属するフウガドールすみだレディースとのトレーニングマッチに5-1で勝利した。

 大会本番までの準備は8日間、国内での調整はわずかに2日間のみという短期間にもかかわらず、代表チームはアジア制覇という目標に向かって上々の滑り出しを見せた。その成果をもたらした最大の要因は、監督が描く代表チームのビジョンと、それを成し遂げようとする選手たちのひたむきな姿勢が挙げられる。

 新たに就任した木暮監督が示したプレーモデルは、「攻守の両方で積極的にイニシアティブを取る攻撃的なスタイル」。それを実行する手段は、木暮監督がシュライカー大阪時代にも導入した「ボランチ」や「テンポ」、オーソドックスな「パラレラ」や「ブロック」、ピヴォとフィクソの入れ替わりといった戦術だ。この2日間のトレーニングでは攻撃に多くの時間を費やしたが、14人のメンバーは、戦術の動きと共に、その狙いやリスク、使うタイミングなどを確認しながら、一つひとつを体と頭に刷り込ませていった。

「ポジティブな驚きとして、選手が非常に賢いなと。こちらが要求する考えやアイデアへの理解力と吸収力が高いことと、それを実行しようとするマインドが優れている」

 木暮監督がそう振り返ったように、選手たちはまるでスポンジが水を吸い込むように短期間で進化を続けた。日常的に戦術的な経験値を積みながらトライ&エラーを繰り返すベースは、国内の女子チームには多くない。そうした中でも、監督のオーダーと真摯に向き合い、貪欲に学び取ろうとする姿勢がチーム内に充満している。だからこそ、練習当初は対人のトレーニングで判断、決断、実行のサイクルが追い付かずにギクシャクしたプレーを見せていても、その数分後には見違えるような連係を繰り出すことがしばしばあった。

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“木暮なでしこ5”の最初の成功体験

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