2018.01.16 Tue

Written by EDGE編集部

インタビュー

【全文コメント】アジアのレベルアップに危機感を募らせるブルーノ監督。「Fリーグがあるだけでは十分ではない」。

滝田はずっとチームの軸に考えてきた

HND_3608

──2017年11月の東アジア予選からは滝田学、逸見勝利ラファエル、加藤未渚実が新たに加わった。この3人に期待することは?

まず滝田学のケースは、長きに渡った怪我の回復期間でした。彼は自分が監督になってからずっとチームの軸に考えて見てきた依存している選手です。復帰してからも調子を上げて、プレーオフでも回復していることを見せてくれました。特に滝田は、フィクソという、経験値などいろんなものがチームのヘソになるポジションです。

逸見は、東アジア予選では「FIFAデイズ」(FIFAインターナショナルマッチウィーク)という、海外クラブの選手が代表チームに選手を出していいという日程に重なっていなかったので呼べませんでした。

加藤未渚実は、彼もまた、日本に来て以来、注目していて、高いポテンシャルと力を示していましたが、滝田と同じように怪我に苦しんでいました。ただ回復が軌道に乗っていることを見て、プレーオフのプレーを見て決めました。

今回リストを作る上で非常に頭を悩ませました。ですがその悩みは一方で、健全でいいことなのかなと。競争が高まって、期待感が高まって、力になれる選手の層が厚くなっているということです。

──他国と比べて準備期間が短いということだが、その中で焦点を当てたい部分は?

これまでと同じように、戦略的なプランニングをいつも緻密に組んでいます。それは、大会1試合目、その後の試合に全力で尽くせるように、自分たちのプレースタイルを保持しながら、最善の状況で初戦を迎えられるように、いろいろな側面から考えたプランです。それはオプションA、Bとあって、目標に対して輪郭のはっきりしてものなので、それをしっかりとやっていきます。

──アジア選手権の目標は? また2020年のW杯から逆算して、どこまでチームを持っていきたいか。

まず目標ですが、よく指導者、監督に対して皆さんが期待するのは、「何位」とか「何色のメダル」だと思いますが、自分の考えでは、まずは最初の試合、タジキスタン戦に勝つことです。そこから韓国、ウズベキスタン、1試合1試合ずつを決勝のつもりで戦う取り組みをしたいと思います。2016年に起きたことを取り返すということが重要だと思っています。「2016年の借りを返す」という意味では、最後の試合(決勝)を戦えている状態をイメージしています。

2月11日は、16時(3位決定戦)※と19時(決勝)の試合がありますが、私たちは何としても、それをプレーするに値るす取り組みを続けた結果として、19時の試合にできているようにしたいです。そのためにもやりたいのは、そこにいるに値する取り組みを続けていくということです。いろいろな乗り越えるべき要因、要素があったというのは先ほどの話の通りですが、それを踏まえても、そこにいくつもりです。

──2年前の大会では、日本を倒したベトナムの監督だった。その当時の日本に足りなかったものや、それを踏まえて、日本をここまで強化してきたポイントは?

日本の何がまずかったというよりも、ベトナムの何が良かったのかということを伝えたいと思います。戦いには2つあって、戦術・戦略と、あとは心理的なところがあります。戦術・戦略でいえば、両チームは互いによくわかっている状態で戦っていました。心理的には、ベトナムは非常に耐えて耐えて、最後の5分間、互角の戦いをして最後に追いついた試合でしたから、そこから延長、PKまで勝気で臨むことができた。ただ、戦術・戦略と心理面のそれぞれだけで試合をするわけではなく、全体をフォーカスして試合は戦うもの。その部分でベトナムが上回っていた。

2つ目の質問ですが、最初に、どんなビジョンを持っているかということを代表チームのダイレクター陣から聞いて来日を決めました。自分が来てわかったことは、2008、2012、2014年と、過去の年代では、国内リーグがあって、強化の土壌があれば他のチームに差をつけて勝てる環境がありました。ですが、今は、Fリーグのような強いリーグがあったとしても、それだけでは十分ではないということが、他の国の取り組みで起きてきてしまっています。なので、現状は、アジア各国の民主化が起きているかのように、いろんな取り組みをして、表彰台を目指していて、実際にどの国にも可能性がある状態が起きている。

これは、アジアレベルだけではなく、世界レベルでもブラジルやスペインだけではなく、アルゼンチン、ロシア、イランなどが表彰台に上がることが実際に起きています。ピッチの中での取り組みだけではなく、戦略的に強化のボリュームをもっと確保する必要があると感じています。先ほどお話しした2017年は、活動量が少ない、足りないと言いましたが、2018年はそれを増強するような活動ができるようになっていきます。

──東アジア予選では、GKのイゴールが帰化選手ということで出られないという登録の問題がありましたが、それはクリアできたのか。

全て解決したと聞いています。実際、前回の大会で起きたことは、他国の協会とのやりとりなので、遠隔ということで順調には進まなかったのですが、その回復を図るための十分な時間があったのでもう問題ないです。

──東アジア予選ではGK3人で臨みましたが、今大会は何人で臨む予定か。

2人の予定です。スケジュール面での困難がありますし、出場する選手たちは、11カ月間の長いリーグを戦ってきましたし、1月頭には(3日間で2節を消化する)セントラルがあったり、先週からはプレーオフも戦っているので、多い選手は3週間で6試合やっている状況もあります。なのでFPの選手は人数を確保したいというところがあるので、GKは2人で臨みたいと思います。それに、イランやウズベキスタンなどは、GKを14名のうち2名体制でやってきているので、今ではそれほど珍しいことではありません。

<合わせて読みたい>
【フットサル日本代表】アルゼンチン戦メンバー16名が発表! 滝田学、逸見ラファエル、加藤未渚実の3人が復帰。

1 2

◀︎前の記事 トップ ▶︎次の記事