2018.01.16 Tue

Written by EDGE編集部

インタビュー

【全文コメント】アジアのレベルアップに危機感を募らせるブルーノ監督。「Fリーグがあるだけでは十分ではない」。

写真:本田好伸

フットサル日本代表のブルーノ・ガルシア監督は1月16日、アルゼンチン代表との国際親善試合のメンバー発表時にメディア対応を行った。メンバー選考にあたっては「競争が高まって、力になれる選手の層が厚くなっている」と語った一方で、準備面については「アジアの他国はすでに直前キャンプに入っている」と危機感を募らせた。
(取材・文 北健一郎&本田好伸)

強豪国はすでにキャンプに入っている

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こうしてご一緒できることが嬉しく思います。16名のリストになります。この中から最終的にAFCフットサル選手権チャイニーズ・タイペイ2018に臨む14名を選びます。そのメンバーは、29日、アルゼンチン戦の後に確定します。

メンバーの構成は8クラブから招集しました。そのうち7チームが国内のリーグです。あと1人、逸見はポルトガルのベンフィカから選んでいます。平均年齢は28歳。その中で今回、AFCのような公式大会を初めて経験数するのは6名です。リストに選んだのは、若い力と経験をしている選手。そのミックスを心がけました。

これまでと同じように、「再構築」と「構築」を続けていく、継承していくことを考えています。このうち2クラブ、名古屋オーシャンズとペスカドーラ町田からは4名選んでいますが、偶然にも今度のプレーオフ決勝を戦うチームとなりました。それと府中アスレティックFCとフウガドールすみだから2人ずつ、他のチームは1人ずつとなります。

1つだけリストにいない選手で残念なのは、湘南ベルマーレの選手で今回、学業の関係で招集できなかった。それだけが、想定の選手から漏れていることが残念です。

大会のプランについては、大きく2点あります。まず、ここまでの来日から1年3カ月をどう振り返るか。活動回数、ボリュームは、本来いるべき場所に立ち返るために十分なものではありませんでした。ですが、今度のアジア選手権以降は、そこに大きな進展を図って、ボリュームを増して、本来ある目標に達するための最適化された活動になっていくと確信しています。

もう1点は、今大会に向けた直接的な準備ですが、これは、アジア選手権の本大会の開催期間が、最近になって変更されたことが多く影響しています。当初のスケジュールを想定していたので、Fリーグとも協力、協働して、もう1週間多く、準備期間を得られるはずだったのですが、本大会自体の時期の意向があって、そこが影響を受けて、大会前の準備期間が短くなってしまいました。

どれくらいのダメージかというと、イラン、ウズベキスタン、タイ、ベトナムといった代表チームは、すでに直前キャンプに入っています。イランは日本の準備期間の2倍。タイ、ウズベキスタン、ベトナムについては3倍の期間を使って今大会に臨んできます。さらに内側に目を向けると、日本の16名のうちの8名は、プレーオフ決勝をプレーした後、そのまま代表活動に移ることになります。今、そういうエレメントをたくさん挙げていますが、私たちの目標、義務を変更することはありません。

22日から開始するキャンプは、大会初戦まで、国内とチャイニーズ・タイペイまでに入ってまでのパートに分けて、十分に練ったプランを考えています。前半は22日〜29日、この中で2試合の強化試合を行いますが、これが我々のスタンスを見せていくことになります。

相手として、現在の世界チャンピオンであるアルゼンチンという強豪を招いての強化を図るという姿勢です。トップを想定して、トップを念頭において、そこに対して自分たちの現在地を把握するための考え方です。25日に東京で、28日は富山で試合を行いますが、そういうトップレベルのフットサルを見る機会はそうそうないものなので、みなさんぜひふるって見に来てもらえればと思います。

そして、その試合を終えた後、最終的にチャイニーズ・タイペイでの試合に臨む14名のリストを発表します。今回のアジア選手権はワールドカップの予選を兼ねているものではないので、2020年のW杯にはつながっていません。ですが私たちには非常に重要な、目標、テーマです。

明らかな目標として、2016年のアジア選手権で起きたこととは違う姿を見せないといけない。そのことから、2020年に向けて引き続き強化を続けていき、いい道を歩んでいかないといけない、と。そのように考えて臨んでいこうと思っています。

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滝田はずっとチームの軸に考えてきた

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