2018.01.15 Mon

Written by EDGE編集部

Fリーグ

【プレーオフ4/5位決定戦 すみだ×大阪】木暮賢一郎監督が見せた“最後の笑顔”。「フットサルを楽しんで、と」。

写真:本田好伸

前日のプレーオフ1回戦で敗退し、優勝の可能性が消失した中で迎えたフウガドールすみだとの4/5位決定戦。お互いにとって難しい試合を制したのは、シュライカー大阪だった。大阪を率いての最後の試合となった木暮賢一郎監督は「楽しんで、ポテンシャルを解放してほしい」と選手を送り出した。爆発的な攻撃力を誇った木暮シュライカーらしく、9点を決めて有終の美を飾った。
(取材・文 本田好伸)

大阪のフットサルを見たいよ、と

シュライカー大阪 木暮賢一郎監督

──今日の試合を振り返って。

プレーオフ前のリーグ最終戦の後にも言いましたが、今日はFリーグでは、大阪の監督としては最後のゲームでした。皆さんに感謝しています。4位/5位決定戦という非常に難しいシチュエーションでしたが、素晴らしいフットサルを選手がしてくれたと思っています。ベンチから見ていても、すごく魅力的で面白い、攻撃的なフットサルを展開できて、改めて素晴らしい選手と一緒に過ごすことができたなという思いと、改めて、クラブのスタッフ、選手、関係者、サポーター、全ての方に感謝の気持ちを伝えたいなと思います。

──ベンチでの姿はいつもとは異なる雰囲気だった。木暮監督も終始、笑顔や和やかな空気が出ていたが、どんな気持ちで指揮を執っていたのか。

今日のゲームは、先ほども言ったように難しいシチュエーションでした。僕はこれまで、選手に激しく要求してきましたし、戦術やメンタルを含めてすごく厳しく接し続けた監督です。残念ながら、全日本選手権は率いないということで、今日のゲームの次には監督ではありません。例えば相手のフウガドールすみだであれば、この試合は全日本選手権に向けて課題を修正したり、新戦力を試したりといったオプションも考えられますが、今日の大阪にはそういうものがないので、選手に怒ることはしないし、要求もしませんでした。

唯一、こういう難しい状況でも楽しんで、ポテンシャルを解放してほしい、と。最後の要求は、その景色を見せてほしいということでした。自分たちの選手としての価値、チームとしての価値を、この状況でも見せるような努力をしてほしいと。試合前のミーティングもしていないですし、今日は一貫して、自分たちが好きなフットサルを楽しんでもらって、大阪のフットサルを見たいよ、というところ。そんな背景から、あの空気が生まれたのかなと思います。

──監督が就任してから加藤未渚実選手、田村友貴選手、仁井貴仁選手などの選手が成長してきましたが、若手育成への手応えは?

監督就任時から、タイトルを取ることと一人でも多くの若い選手を育てるためにチャンスを与えたいという、大きく2つの目的を持って取り組んできました。その中で一番伸びたのがその3人です。ただ齋藤日向やトップ登録はできていないが、計盛(良太)など、高校生1年生の頃から僕と一緒にやっている選手も、トップでトレーニングを積んでいて、この先すごくチャンスがある。すごくいい選手に対して、いろんな種まきはできたのかなと思っている。今度は違う立場からそういう選手の芽が出てくる日を楽しみにしています。

──今後、監督としてはどういったところを目標にしていくか。

目標は引退した時から、いつの日か日本代表監督としてワールドカップでタイトルとることが夢であると話してきた。そこは常に持っています。

シュライカー大阪 アルトゥール

──今日の試合を振り返って。

4/5位決定戦ということで、プレーの強度は、昨日のような試合よりも、ゲームのリズムは遅いというか、展開が落ちる試合でした。ただ昨日の敗戦で悲しい気持ちがある状況でもいいゲームをできたと思う。なんとかチームみんなで切り替えて、全日本選手権に向かってであるとか、木暮監督が最後のゲームであるということも含めて、いい勝利をあげることができたのではないかなと思います。

──木暮監督と戦ってきたことへの思いは。

(※通訳する木暮監督の説明/もともと、彼の代理人は、僕がスペイン時代に戦った選手で、こういうタイプの選手が欲しいとリクエストをして紹介してもらった。自分は、リーダーで、フィクソで、ゲームが作れて、若くてといったいくつかの要望をしていました)

具体的なプロジェクトがあってオファーをもらい、要求を達成するために日本にきました。その一つはタイトルを取ることで、それは実現できましたし、自分も選手としてピッチ内外でいい信頼関係を築いて、同じビジョンを持って仕事をしてこれましたし、その上でタイトルを取るというミッションを成し遂げました。パーフェクトな時間を過ごすことができたと思っています。今シーズンは苦しみましたが、それも起こり得る話ですから、トータル的に振り返っても、すごくパーフェクトないい関係性を持った仕事ができたと思います。

DUARIG Fリーグ 2017/2018プレーオフ
1月13日(土)/駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場
14:30 1回戦 ペスカドーラ町田(リーグ戦2位 )3-2シュライカー大阪(リーグ戦5位)
17:30 1回戦 湘南ベルマーレ(リーグ戦3位)2-2フウガドールすみだ(リーグ戦4位)
1月14日(日)/駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場
14:30 4位/5位決定戦 シュライカー大阪9-4フウガドールすみだ
17:30 プレーオフ準決勝 ペスカドーラ町田 3-2湘南ベルマーレ
1月20日(土)/駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場
16:30 プレーオフ決勝(第1戦) 名古屋オーシャンズvs.ペスカドーラ町田
1月21日(日)/駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場
16:30 プレーオフ決勝(第2戦) 名古屋オーシャンズvs.ペスカドーラ町田

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