2017.10.14 Sat

Written by EDGE編集部

Fリーグ

すごいぞ、湘南ベルマーレ! JとFが融合した完全ホームで前年度王者・大阪に完全勝利。

写真:本田好伸

10月7日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館で行われたFリーグ第20節、3位・湘南ベルマーレと6位・シュライカー大阪の一戦は、2点を追う湘南が後半に逆転して7-2で大勝。ただしこの結果は、「湘南がホームで前年度王者に大勝」というだけでなく、湘南にとって、そしてFリーグにとって価値のあるものだった。観客数1674人という数字だけでは表現できない、Fリーグでいまだかつてないほどの〝ホーム〟を、湘南がつくりあげた。
(取材・文 本田好伸)

数字だけでは測れない、熱狂的なホーム

「もし、この試合で初めてフットサルを会場で見たという人がいたら、それはもう99パーセント、間違いなくフットサルを好きになったことだろう」

 心からそう感じた。試合開始直後も、ホームチームがビハインドを追った前半も、逆転した後半も、すべてが熱狂的な試合。ベルマーレの真の力を知った。そんな一戦だった。

 10月7日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館で行われたFリーグ第20節、湘南ベルマーレとシュライカー大阪の対決は、7-2で湘南が圧勝。純粋に、今シーズン快進撃を続ける湘南が昨年度の王者に打ち勝ったということだけでもトピックである。ただこの試合は、「ベルマーレ」というクラブでつかんだ勝利ということに、何よりの意味があった。

 敗れた大阪の木暮賢一郎監督は試合後、言葉少なめにこう話した。

「ベルマーレのクラブ力というか、戦った選手や相手のスタッフ、フロントであったり、サッカーのクラブを含めて、『湘南ベルマーレ』というクラブ全体の勝利だと思う」

 一方で、勝った奥村敬人監督もこう語った。

「声援の力を借りて、いつも以上のパフォーマンスを出せた。この雰囲気が勝利に導いてくれた。結果論かもしれないが、(会場の大きな声援が選手に)乗り移った部分がある」

 今シーズン唯一の平塚開催の観客数は1674人。やや小さめの会場は超満員となり、そのほとんどが湘南を応援していたことで、試合は紛れもなく、湘南の〝ホーム〟だった。

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 大阪のアルトゥールは、「今日ここで起きたことは、日本のフットサルにとって重要なことではないかと思う」と話した。「自分としては、ブラジルで何度もアウェイを経験している。こういう雰囲気、自分にブーイングがあるほうがモチベーションも上がるし、やりがいがある」。彼自身、日本で初めて味わう〝アウェイ〟の体験だったのだろう。

 湘南の刈込真人も、そのことを感じたという。「アルトゥールやヴィニシウス、チアゴは慣れているかもしれないが、相手の日本人選手はやりづらかったと思う。あの雰囲気に相手が飲まれているような場面があったと、試合後に振り返ってみると、そう感じる」。

 ホームチームを後押しして、アウェイチームを萎縮させる。Fリーグのすべてのチームが追い求めるホームの姿。1674人という数字だけでは測れない、確かな熱狂があった。

<次ページ>湘南にしか生み出せないJとFの融合

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