2017.10.04 Wed

Written by EDGE編集部

コラム

「ゴレイロの仕事はシュートを止めることだけではない」。全ての日本人指導者に聞かせたい“ゴレイロ専門講座”。

9月28日(木)、futsalEDGE 主催の「イタリア流ゴレイロ・メソッド講習会」がすみだパークプレイスで行われた。ハンドボールとフットサルという2つの競技でトップリーグの選手として活躍した、異色の経歴を持つコラード・バッターロ氏が講師を務め、総勢約20名の参加者の前で熱弁を振るった。
(取材・文 福田悠)

ハンドボールから27歳でフットサルに転向

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 コラード氏は幼少の頃にハンドボールを始め、26歳までプロのGKとしてプレー。その後フットサルのゴレイロに転向した異色の経歴の持ち主だ。

 ハンドボールでも若くしてイタリア代表に選出されたほどの実力者だったが、シーズンオフに行われていたワンデーのフットサル大会に参加した際、たまたま視察に来ていた当時セリエAの「AUGUSTA(アウグスタ)」というチームのスカウトに誘われ、フットサルに転向したのだそうだ。ハンドボールで培われた高精度のスローイングを買われてのことだったという。

 ハンドボールとフットサルは共通点の多い競技だ。公式戦は必ず室内で行われ、どちらもコートサイズは20×40m、ゴールの大きさも2×3mと同じだ。ハンドボールのGKから転向する場合、自分の背後にあるゴールの感覚やペナルティエリアの広さなど、そのまま応用できる点がいくつかある。

 とはいえ、シュートが上から来るか下から来るか、ペナルティエリア内に他者が入ってくるか否かなど、実際にプレーしてみると異なる点は思いのほか多い。コラード氏自身もその違いにすぐに適応できたわけではなかったようで、「初めはすぐに辞めたくなった」そうだ。しかし、「やるからには27歳からでもトップレベルを目指そう」と心に決め、イタリア代表になるため日々ハードなトレーニングをこなしたという。

 引退後は指導者として、セリエBの複数のクラブの監督を歴任し、スポーツディレクターとしても活躍。その後サッカーの指導者としても、ACミラン、ローマ、マンチェスター・ユナイテッドといったビッグクラブの育成部門でGKコーチを務めてきた。世界的に見ても異色のキャリアを持つ人物である。

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