2017.06.29 Thu

Written by EDGE編集部

Fリーグ

【第4節プレビュー 町田×仙台】町田の“新10番”中井健介、覚醒の時。チームを勝利に導くために。

写真:本田好伸

2勝1分けで無敗のペスカドーラ町田と、3連敗で最下位に沈むヴォスクオーレ仙台。仙台は27日、クラブ初となる外国人選手3名の加入を発表したが、彼らは今節の出場には間に合わない見通し。両者が「勝ち点3」を求める気持ちに変わりはないが、リーグ制覇を現実的な目標に据える町田にとって、今節の勝利は絶対条件だろう。勝敗のカギを握るのは、“新10番”中井健介だ──。
(取材・文 本田好伸)

スピードを生かし、生かされる術を

 2勝1分けで単独2位に立つペスカドーラ町田。彼らが、シュライカー大阪、名古屋オーシャンズの牙城を崩すために必要なものは、中井健介の覚醒だ。“新10番”を託され、クラブで他の誰よりも大きな期待を背負って迎えた今シーズン、中井の試練は第2節に突然、やってきた。

 バルドラール浦安とのアウェイ戦は、立ち上がりから主導権を握り、前半を終えて2-0とリード。盤石の戦いぶりで開幕2連勝は手堅いものと思われた。しかし後半にもたつき、相手の追撃弾を許すと、終盤はパワープレーを浴びて、1点を争うギリギリの試合に持ち込まれてしまう。それでも、残り時間は10秒を切り、勝利は目前。しかも、相手ゴレイロの星翔太からボールを奪取した中井は無人の敵陣へと突っ走っていく──。

 左サイドを走りながら、並走して中央から追い越しに掛かるディドゥダを横目に、彼が縦方向のコースに折れることを確認した上で、確実に抜き去ろうと中へと持ち運ぶ。その時、中井は突然、後方から迫った加藤竜馬にボールをかっさらわれ、電光石火のカウンターから、まさかの、残り1秒での同点弾を許してしまった。

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 中井は、後方から迫る加藤の存在に気付いていなかったという。数秒でゴールが生まれるフットサルでは、一瞬のミスが本当に命取りになる。だから絶対に、最後まで気を抜いてはいけない。日本代表に定着した加藤と、その座を狙う中井。彼らは、1989年7月生まれで、27歳の同い年。まるで、両者の立ち位置をそのまま映し出すような、明暗がくっきりと分かれる、印象的なシーンとなってしまった。

 このゴールは、単なる1点ではない。浦安のチーム状態が万全ではないこの時期に、町田は絶対に落としてはいけないゲームだった。それを、若手ではなく、チームを上位へと導くはずの中井のミスで、取りこぼしてしまった。失った“勝ち点2”は後々、大きな意味を持ってしまうのではないだろうか。何よりこのミスが、中井のパフォーマンスに影響してしまうのではないか。そんな懸念が、試合後に渦巻いていた。しかし──。

 第3節、ホーム開幕戦で中井は、エスポラーダ北海道を相手にハットトリックの活躍を見せた。俺が、やらなきゃいけない。そんな気概を感じさせるパフォーマンスだった。「チームを勝利に導く選手になりたい。チームにとって、日本にとって特別な選手になりたい」。中井はこの数年間、どうやったらスペシャルな選手になれるのか、模索し続けてきた。誰の目にも明らかな武器は、スピードだろう。しかし、それをピッチで生かし、仲間に生かされる術を最大化しないことには覚醒はない。そうやって今、徐々に真価を発揮しつつある。

 超えるべきは加藤でもなければ、金山友紀でも、森岡薫でもなく、自分自身。中井は己に打ち勝ち、スター選手へと上り詰められるのか。ヴォスクオーレ仙台戦もその足で、チームを引っ張らなければならない。

 

DUARIG Fリーグ2017/2018 第4節
6月30日(金)
19:00 バルドラール浦安vs名古屋オーシャンズ(浦安市総合体育館)
19:00 デウソン神戸vs湘南ベルマーレ(ウインク体育館 ※姫路市立中央体育館)
19:30 府中アスレティックFCvsバサジィ大分(府中市立総合体育館)
7月1日(土)
13:00 ペスカドーラ町田vsヴォスクオーレ仙台(町田市立総合体育館)★AbemaTV無料ライブ配信
18:00 エスポラーダ北海道vsフウガドールすみだ(北海きたえーる)
19:00 アグレミーナ浜松vsシュライカー大阪(浜松アリーナ)

 

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次節はペスカドーラ町田vsヴォスクオーレ仙台の試合を7月1日(土)に無料生中継!

7月1日(土)午後12時45分~ <視聴&通知予約>

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