2017.06.19 Mon

Written by EDGE編集部

Fリーグ

名古屋が吉川智貴の復帰のほか、ブラジル人2選手の新加入を発表! “本気の補強”の全貌が明らかに

写真:本田好伸

名古屋オーシャンズが、6月18日(日)のホーム開幕戦のハーフタイムに、詰め掛けたファン、サポーターの前で“重大発表”を行い、同日夜に、ブラジル人選手2名と、吉川智貴の2年ぶりの復帰をクラブHPで正式に発表した。名古屋は今シーズン、すでに西谷良介、ペピータ、ラファの3選手を獲得していたが、この大型補強にはまだ続きがあった。名古屋が、いよいよ“本気”で、王座奪還へと突き進んでいく。
(取材・文 本田好伸)

世界最高峰でその名を轟かせた吉川の復帰

 王座奪還へ向けた“本気の補強”の全貌が、ようやく明らかとなった。

 名古屋オーシャンズが、6月18日(日)のホーム開幕戦のハーフタイムに、詰め掛けたファン、サポーターの前で“重大発表”を行った。その内容とは、外国人選手2名と、吉川智貴の2年ぶりの復帰だった。

 昨シーズンのリーグ10連覇を懸けた戦いに敗れ、王座を譲った名古屋は、今オフに大型補強を敢行。フウガドールすみだから日本代表の西谷良介、ブラジル代表のペピータ、ラファを、ブラジルリーグ王者・コリンチャンス、ブラジルリーグカップ王者・カルロス・バルボーザからそれぞれ獲得した。

 しかし、5月に行われたカップ戦の初戦で、ペピータが左膝前十字靭帯を断裂し全治約6カ月の重傷。一時帰国を余儀なくされていた。ラファもリーグ開幕前の負傷で試合に出られず、満足のいく戦力が整っていなかった。そんな中で発表された3選手の獲得は、クラブをタイトルへと導く大きな力となることは間違いない。

17f02_324

 ポルトガルの国内リーグ、フンダオから加入したヴァルチーニョは、25歳のブラジル人。過去には、イタリア・セリエAのルパレンセやペスカーラといった強豪クラブでプレーし、国内カップ戦やリーグ優勝も経験した。クラブのHPを通して、「パワー系のピヴォで攻撃が持ち味なので、タイトル獲得へ向けてゴールで貢献できるよう頑張ります」と語っている通り、“新10番”を託されたピヴォには、得点力が期待されている。

17f02_328

 過去にはコリンチャンスでもプレーし、昨シーズンはセリエAのチョリコジャンコに所属したルイジーニョは、2010年のU-20ブラジル代表、2013年のブラジル代表歴を持つ27歳。昨シーズンはクラブ初のプレーオフ進出に貢献したアタッカーであり、得点能力も高いだけに、ヴァルチーニョとともに攻撃の中核を担うだろう。

HND_7522

 そして、何よりも大きいのが吉川の復帰だ。2シーズン前、すでに名古屋の将来を担う存在としてキャプテンを任されていた吉川は、自身のさらなる成長を求めてスペインへとわたった。インテルやバルセロナ、エルポソなど、強豪ひしめく世界最高峰のリーグで、長年1部にとどまってきたものの、決して上位チームとは言えないマグナ・グルペアでプレーし、吉川は初年度から中心選手としてチームを押し上げていった。

 そして2年目の昨シーズンはクラブに数々の輝かしい功績を残した。3月に行われた、レギュラーシーズン1巡目上位8チームが出場するコパ・デ・エスパーニャ(スペインカップ)では、準々決勝で優勝候補のバルセロナをPK戦の末に破る快挙を達成。今年5月のコパ・デル・レイ(国王杯)では、クラブ史上初の決勝に進出し、吉川自身、日本人として初めてその舞台に立った。最後はエルポソに屈したが、吉川の存在感は際立った。

 さらにリーグ戦でレギュラーシーズンで5位となったマグナ・グルペアは、プレーオフ決勝まで勝ち上がった。かつて名古屋でもプレーしたリカルジーニョを要するインテルにおよばなかったものの、スペインで大躍進を遂げたクラブの名前と、その中で気を吐いた日本人選手の名前は、国内に広く知れ渡るようになった。

 満を持して名古屋に戻ってくる吉川は、西谷やシュライカー大阪の小曽戸允哉以上にチームを勝利に導く潤滑油であり、攻撃的な才能も併せ持つ司令塔。昨シーズンのAFCクラブ選手権で名古屋に一時的に復帰した際には、まさに一人でチームを動かし、彼らの2年ぶりの優勝の立役者となった。

 新加入3選手は現在、Fリーグへの申請手続きを行い、登録が完了次第、リーグ戦の出場が可能となる。今週末の湘南ベルマーレとの“首位決戦”に間に合うかどうかは未定だが、いずれにせよ今後、名古屋がリーグ戦をけん引していく上で、強力な戦力となっていくことは間違いないだろう。

<関連リンク>
新加入選手のお知らせ(クラブ公式リリース)

◀︎前の記事 トップ ▶︎次の記事