2017.06.16 Fri

Written by EDGE編集部

Fリーグ

【動画連動解説】開幕戦の勝敗を分けた2本のFK。北海道ゴレイロ坂が語った、キッカー・アルトゥールとの心理戦。

坂の心理を読んでいたアルトゥール

 相井の移籍後初ゴールで大阪2点リードとなった僅か49秒後、またしても大阪が、今度は左45度でFKを獲得する。

 1つ前のFKよりは1.5mほどゴールから離れた位置だったこともあり、ゴレイロ坂が今度は壁を2枚に設定。1つ目のFK同様、ニアの1枚はゴールライン上まで下げて段差をつけた。壁が1枚減っている分ファーへのラストパスに対するケアは厚くなっていたのだが、その分直接シュートの際にゴレイロが対応しなければならない範囲は広がっていた。壁に近い高さまで出てシュートに備えた坂だったが、今度はキッカーを務めたアルトゥールに直接蹴り込まれてしまった。

「1つ前のFKで上手くやられていたので2枚にしたのですが、2本目のFKの場面でも壁は3枚で良かったのかなと思います。壁でニアがより消えていれば直接シュートにも対応できたと思うので、修正しないといけないポイントです」(坂)

 このゴールのシーンでもう一つ注目すべき点はシュートのコースだ。壁と坂の間を抜けゴール中央に突き刺さっているのだが、そこからアルトゥールの洞察力を垣間見ることができる。

「相手がファーへのパスを警戒しているのが分かったので、1本目と同じようにそこへパスを出す雰囲気を出しながら助走に入りました。蹴る直前に相手のゴレイロもファーへのパスを意識したのが分かったので、それを見て逆側のあのコースにシュートしました」(アルトゥール)

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 1つ前のFKのイメージが残っていたこともあり、すでに味方DFにケアさせているはずのファーへのパスも意識してしまった坂の心理を、アルトゥールは見事に読んでいたのだ。狙った所に蹴れるキックの精度の高さはもちろん、蹴る直前の駆け引きにおいても常に先手を取っていたアルトゥールの完勝といえるだろう。そこから北海道が反撃に転じ最終的には1点差ゲームとなっただけに、この2つのFKが決まっていなければ結果は違ったものになったかもしれない。

<次ページ>坂が感じる“ゴレイロ”の難しさ

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