2017.02.15 Wed

Written by EDGE編集部

Fリーグ

相手チームのレジェンドに贈った感謝の言葉。木暮監督「きっかけを与えてくれたのは修さんだった」

写真:本田好伸

2位名古屋に大差をつけリーグ1位を確定しているシュライカー大阪が、すでにプレーオフ進出を決めている4位ペスカドーラ町田とアウェイで対戦した。怪我により今季絶望となった加藤未渚実のほか、ヴィニシウス、チアゴ、永井義文といった主力を温存。今季出場機会の多くなかった選手を長時間起用した木暮監督は、今季4敗目を喫したものの、その中で得たものは非常にポジティブだったと一定の評価を示した。
(文・福田悠)

心から「お疲れさまでした」と伝えたい

木暮賢一郎監督(シュライカー大阪)

――試合を振り返って。

最初にこの場で伝えたいことは修さん……、甲斐選手に「お疲れさまでした」と。まずはそう伝えたいと思います。先ほどの引退セレモニーで僕に対して「今そこにいる大阪の木暮監督たちと、フットサルが全く認知されていない時代から一緒にやってきた」と言ってくれましたけど、逆に修さんに出会わなければ僕もフットサルを本格的にプレーしようとは思わなかったかもしれないです。

お互いの長いフットサル人生の中で、同じクラブのチームメイトとしてプレーすることはありませんでしたが、フットサルを本気でやってみようと思うきっかけを与えてくれたのは紛れもなく修さんだったので。

フットサル界全体としても「お疲れさま」ということだと思いますが、僕個人としても本当に心から「お疲れさまでした」と伝えたいですし、今こうして僕がフットサルに関われていることについて、改めて「ありがとうございます」とお礼を言いたいと思います。

試合に関してですが、自分たちの進むべき到達地点について僕たちは明確に持っていますから、来たるべき日にいかに最高の状態で迎えられるかということが大事だと思います。 今日の試合の結果がどうのということではなく、良かった点も悪かった点も含め全てが自分たちの身になると思っていますので、今日の試合で出た教訓をファイナルに向けて自分たちの力にしていけるように、しっかりとトレーニングに反映させていきたいと思います。

――中心選手である加藤未渚実選手が怪我で長期離脱となりプレーオフには間に合いません。以前「加藤の穴は埋まらないまでもその可能性を探る」とおっしゃっていましたが、その意味で今日の試合の内容・結果はいかがでしたか?

ゲームの中で彼と同じ役割をこなすことができる日本人選手は、シュライカー大阪の中だけでなく日本フットサル界全体を見渡してもいないと思っています。それくらいのプレーやポテンシャルを今シーズンは見せてくれていたので、彼がプレーオフに出場できないのは大阪の中だけでなくリーグ全体としても非常に残念なことだと思いますけど、そうも言っていられないので。違う形での解決策やオプション、良い意味でのメリット・効果というのを出していく作業をしなければなりません。

対戦相手がどこになるかが分からないので、いくつかのオプションというのは当然持たなければいけませんし、今日の試合や普段のトレーニングのプレーをよく見て決めていくつもりです。ですがそれ以上に今日大事なことは、同じようにプレーオフに進出したチームを相手に何人かの(今季出場機会が多くなかった)選手を長い時間起用できたことだと思っています。 もちろん、エラーもあったしポジティブな要素もありました。

しかし、2-5というスコアでありながらも僕らが戦略的に優位に立っていた時間もあったのかなとも思います。少しのことで先に点を取られてしまったことは課題ですけど、全くもって今日の敗戦を悲観することはないので。大事なことは、今日得た課題を個人レベルでもチームでも改善して来たるべき日に備える。それが全てかなと思っています。

――今日は久々に大阪が押された試合だったと思うのですが、木暮監督としてはそうは考えていないということでしょうか?

チアゴ、ヴィニシウス、永井、怪我の加藤未渚実と4人のオフェンシブな選手が来ていないのでそれは致し方ないかなと。僕がポジティブな要素と言ったのは、結果として勝つことはできなかったものの、そういった普段とは違うメンバー構成の中で普段できないセットごとの相手に対する対策などにトライできたことです。

ピヴォの選手がいなくてフィクソ3枚という時間もありましたし、今日の選手たちのキャラクターを考えてもオフェンスが通常よりも上手くいかないのは当たり前なので、そういう構成でありながらも勝つために何が必要か、勝つための作戦を選手が実行できたかどうか。

戦略上、相手の長所と弱点を加味した上でグループとしてその辺りに関して良くできたという意味です。今日の選手たちのキャラクターの構成上、今季やってきた大阪のスタイルを出すのが難しいことは覚悟していましたし、それは事前に選手たちにも伝えていました。

大事なことはフットサルというのは名前ではプレーできないということです。誰がいるから、あるいは誰がいないから有利・不利ということではなくて、大阪というチームがどういうプレーをするかが大事ですので。それは日本代表でも同じだと思いますが、ここに来たのがベストメンバーだと思っていますし、その中でやれること・やれないこと、勝つために何が必要かを考えてプレーするのが大事だと思います。

その点に関して、今日はポジティブな要素もあったということです。リーグ戦でこれだけの勝点を積み重ね多くのゴールを奪ってきたチームの本来の姿ではなかったのかもしれませんがそれはある意味自然なことかなと思っています。

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