2017.02.15 Wed

Written by EDGE編集部

Fリーグ

甲斐を中心に一枚岩となった町田。大阪から5点を奪い3位浮上!

写真:本田好伸

フウガドールすみだと3位を争う4位ペスカドーラ町田と、リーグ1位のシュライカー大阪が対戦。怪我で戦列を離れていた室田祐希や横江怜、日根野谷建らが戻って来た町田が5-2と完勝を収め、チームの創始者でもあるレジェンド・甲斐修侍のホームラストゲームに華を添えた。
(文・福田悠)

甲斐のホームラストゲームに華を添える

 この日の第32節を前に4位町田の勝点は59。プレーオフ1stラウンドでは、すでに3位すみだ(勝点60)との対戦が決まっているが、プレーオフでは引き分けに終わった場合、リーグ戦での順位が高いチームが勝ち抜けとなるため、残り2試合で何とかすみだを上回りたいところだ。また、リーグ戦の状況を抜きにしても、日本フットサル界のレジェンド・甲斐修侍の町田での最終戦という非常に大きな意味を持つ一戦だった。

 一方、すでにリーグ1位が確定している大阪はヴィニシウス、チアゴ、永井義文といった主力を帯同させず、今季出番の少なかった選手たちを多く起用した。

 前半、必勝を期すホーム町田が立ち上がりから主導権を握る。森岡薫、室田祐希らが攻撃の口火を切ると、前節の対すみだ戦でも素晴らしい活躍を見せた篠崎隆樹が攻守に躍動。前半5分のピンチでは身体を張ったスライディングで間一髪、相手のシュートをブロックすると、直後の6分には左サイドのライン際でゴールに背を向けた状態からセパタクローのようなループシュート。これはゴレイロ冨金原に弾かれたが、着実に流れを引き寄せていく。

 前半11分、アルトゥールのPKで大阪が先制しても、なお町田ペースは変わらず。前半16分、イゴールからのグラウンダーの縦パスに抜け出した中井健介がゴール左隅に沈め町田が同点に追い付くと、さらに前半19分、室田が中井との鮮やかなワンツーからゴレイロ冨金原の足元を抜き、町田が逆転に成功する。

 町田が最高の流れでハーフタイムを迎えるかに思われた直後、町田が6つ目のファールを犯してしまい痛恨の第2PK献上。これをアルトゥールが冷静に沈め、地力で勝る大阪が同点としてハーフタイムを迎える。

 後半、追い付いた大阪が徐々に攻勢を強める。後半4分にはキャプテン佐藤亮がゴール前左45°で前を向いてシュートを放つが、ここは町田の守護神イゴールが流石のブロックを見せ勝ち越しを許さない。

 均衡を破ったのは、この試合の主役でもあるレジェンドの左足だった。後半7分、町田が右コーナーキックを獲得すると、セットプレーの名キッカーでもある甲斐がボールをセット。相手DFと激しく競り合いながらニアに入った原辰介を見つつ、ファーからPKスポット付近に回り込んだ日根野谷に速いパスを送る。「甲斐さんがボールをセットした瞬間に自分の所に来る予感がしていて、来たボールに無心で合わせた」という日根野谷がゴール左隅に蹴り込み、町田が勝ち越しに成功。ピッチ内の町田の選手全員が甲斐の元へ駆け寄りゴールを祝福する。

 このゴールで今度こそ流れを手中に収めた町田は、後半13分にこちらもレジェンドの金山友紀がカウンターから左足を振り抜き2点差とし、終了間際には森岡薫のゴールも生まれ5-2と完勝を収めた。

 勝った町田は勝点を62に伸ばし、同じ日の試合で引き分けたすみだを抜き3位に浮上した。甲斐の最後の花道を飾ろうとまとまりを見せるチームは、この終盤に来て格段に調子を上げてきている。また、甲斐自身も未だ衰えぬ技術をピッチで証明してみせた。この試合がホーム最終戦ではあったが、この後の試合でも当然出番が回ってくるだろう。怪我をしていた選手たちのコンディションも徐々に戻ってきており、再来週のプレーオフ1stラウンドに向け、着々と準備が進んでいる様子だ。

 敗れた大阪は今季4敗目を喫したが、内容としてはポジティブなものだった。ヴィニシウスら主力を温存し、これまで出場機会の少なかった選手たちを長い時間ピッチに立たせた。公式戦でしか得ることのできない経験値を、プレーオフ進出が決定している町田を相手に高めることができたのは収穫となったはずだ。プレーオフファイナルラウンドに向け、チームの底上げは確実に進んでいる。

<試合結果>
ペスカドーラ町田 5−2 シュライカー大阪

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