2016.09.09 Fri

Written by EDGE編集部

Fリーグ

すみだが暫定首位を堅持 須賀雄大監督「リーグ優勝できるチームだと確信している」

写真:本田好伸

2位名古屋に勝ち点2差を付けて暫定首位に立っていたすみだが、13節でいよいよ名古屋と対戦。勝敗で順位が入れ替わる、これ以上ない状況の“天王山”は、周囲の期待感をはるかに上回る展開に。一時、3-1とリードを広げながらもパワープレーで逆転を許し、西谷良介の同点弾が決まるも、4-4から残り25秒、再びパワープレーで勝ち越しを許す。しかしあきらめないすみだは残り12秒、左サイドの西谷が冷静にシュートをねじ込んでタイムアップ。試合後の観客のスタンディングオベーションが物語る、“10年目にして生まれたハイライト”は、5-5の引き分けで幕切れとなった。
(文・本田好伸)

岡山和馬など、ボールを運ぶ選手が活躍した試合

須賀雄大監督(フウガドールすみだ)

——今日の試合を振り返って。

本当に非常に悔しい引き分けになってしまったのが率直な気持ちです。(中断期間に入り)時間もあるので、すぐに切り替えるのではなく、この試合を勝ち切れなかったことを改めてゆっくり改善していけるようにしたいと思っています。今シーズンは、「勢い」と言われることが多かったですし、そういうふうに言ってくる相手選手や監督も多かったのですが、今日の試合をものにすれば、勢いではなくて実力だと認めてもらえると思っていましたし、自分たちの自信にもなると思っていました。そういう意味では、引き分けは監督の責任だと思っています。チームには十分、名古屋と張り合える選手がそろっているので、選手は胸を張ってほしいなと。改めてリーグ優勝できるチームだと確信しています。しっかりと立て直して、勝っていけるように頑張りたいと思います。

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——名古屋は、「相手にリードされてからが強い」という印象があるが、3-1になってからのプランは?

そういう強さは僕は感じていなくて、むしろ、いつも名古屋がリードしているイメージなので。ただ、今回は非常にアグレッシブにプレスを掛けることが一つのテーマだったので、3-1になったからそれを止めるのではなく、ボールを持ったときに技術の高い選手も相手にはいますが、そこをリスペクトをしすぎずに、紅白戦と同じようにガツガツと寄せて高い位置を取って、簡単にディフェンディングサードに入れないところを意識してやってきたので、3-1の場面でも、継続してやっていくイメージは持っていました。(3-2とされた)セットプレー以外は悪くなかったかなと思っています。

——前半は中央にこだわって、あえてサイドに振らないような印象を受けた。それは名古屋対策としてなのですか?

まず、自分たちの秩序としても、DFを引き付けてから背後を取っていくというところがあります。それに加えて今回は、相手が「イプシロン」というY字型のプレスを掛けてくることは分かっていたので、それを回避するなかで、相手に簡単にプレスを掛けさせないということが一つのプランではありました。その意図があったときもありますし、逆に、サイドが空いていればサイドを使いますし、今日は中央のパターンが非常に利いていたと思うので、そこは狙い通りです。

——ピヴォが2枚のパターンが多かった印象だが、そこは名古屋を意識した?

僕は逆で、あまり普段よりは使っていないつもりです。ボールを運ぶことをポイントにしていましたし、相手のプレスをかいくぐれば、数的有利を作れるイメージを強く持っていたので、今日は岡山(和馬)など、ボールを運ぶ選手が活躍した試合だったと思います。いつもよりは、そういう選手の活躍を促して、彼らがそれに応えてくれたゲームだったと思っています。

——緊張感の高いゲームでしたが、2点をリードしていて勝てませんでした。あえて理由を挙げるならば、勝ち切れなかった要因はどこにあったのでしょうか?

まず一つは、3-2になったときの守備の仕方に関しては修正できたなと。セットプレーはかなり注意してやってきたので。3-1の場面でパワープレーを迎えられていたら、ということがポイントだったのではないかなと。あとは相手もいてのことであり、素晴らしかった相手を褒めないといけませんが、やはりパワープレーに関しても、今季で一番、質が高いものだったと対戦していて感じました。一番、質が高い相手に合わせてトレーニングをしていかないといけないと思っていたので、その緻密さも含めて、次に名古屋と当たることをイメージして、しっかりとトレーニングを組んでいかないといけないなと。それ以外は本当によくやってくれたので、引き分けの理由を探すというと、そういったところの、直接的な失点を経験値で防いでいくといったところになってしまうのかなというくらい、ゲームプランとしては、自分たちの思った通りに運んだ試合でした。

——「引き分けは監督の責任」と話したのは具体的にどんな部分?

今季は特に、自分たちのストロングポイントを出していくことを重要視しています。そこに関しては、相手の研究も大事ですが、まずは自分たちの良さを出そうというところからです。そういった意味で、例えばパワープレーのDFのトレーニングであったり、逆にキックインの守備的な練習は、多くマネージメントできたかといえば、どちらかというと、良さを出すことに重きを置いていたので、そういったところのプランを変えていけば、もっとやれる選手だったなと思っているので、そういったところのトレーニングの背景から今日の失点が生まれていると思うので、そこはやはり、配分として自分たちの良さを出しつつも、相手の良さをリスペクトしつつやっていくという意味では、そういうところのマネージメントで防いでいけると。そういった意味から、監督の責任だと思っています。

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諸江剣語コメント

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